(祝・一周年)転生したらエボルトに乗っ取られて勝手に色々されてた件 作:スカーレット@エボルト憑依中
「…誰か、に…?
ちょっと待ってくれよ、俺は15歳までエボルトに乗っ取られてたんだよな?」
この場にいる全員がエボルトの存在を知っている筈。
そして俺が15歳になるまでエボルトに乗っ取られていたのに、8歳まで誰かに乗っ取られていたなんておかしい。
「そうだ。俺達がそうなるようにしてたからな。」
そうなるようにした。
この言葉からして、父さん達が俺がそう思うに仕組んだと言う事なのか。
「そうなるようにしてた、って…」
「待て。それには理由があるんだ。どうしてもそうしないといけなくなった、理由が。」
父さんはそう言うと、干してあった俺の服のポケットからセブンを取り出し、コードを入力する。
「何をするつもりなんだ…?」
「セブンはお前も知ってる能力の他に、俺達が入れた機能もある。例えば…」
エンターキーを押し、画面を俺に見せる。
『俺がセブンを乗っ取って話せる。』
セブンから聞こえた声は、本来聞こえるはずのないエボルトの声。
会話機能を付けたのだろう。
どういう仕組みなんだろうか。
「…エボルト…」
『待ってくれ、話すから。
…まず、俺が1歳のお前を有無言わさずに乗っ取ったのはその誰かから乗っ取られないようにする為だった。
だが、当時のお前の身体を乗っ取るのに精一杯だった俺は虚しくその誰かに乗っ取られてしまったんだ。すまん。』
転生したばかりで能力も上手く使えなかったのは分かる。
だが、その誰かに乗っ取られていた時期に何が起こったか。それが重要だ。
「…で、その誰かに乗っ取られた俺は何をしたんだ?」
椅子に座ってエボルトにそう聞くと、巧さんが口を開いた。
「……その後龍兎君は失踪、ある事件が起こった後に世界中で発見された白と黒のエボルに変身していた龍兎君が何百、何千人もの人々を惨殺したり、強盗やテロ事件をした。」
巧さんは下を向きつつそう告げる。
白と黒のエボルというのは、きっと。
「…やっぱり、俺は…人を。」
「龍兎君が殺したんじゃない。全くの別人だ。」
忍さんが優しくフォローを入れてくれる。
だが、真実は変わらない。
「…俺の手が命を奪った事に変わりはないんですよね?」
「っ…それは…」
忍さんが悔しそうに目を逸らし、言葉を詰まらせる。
「…すみません」
「いや…気にしないでくれ。」
『…話を続けるぞ。
世界中のあちこちに移動し続ける龍兎を発見した戦兎は、8歳までの月日の間に開発した装置で、誰かから龍兎の身体を取り返すことに成功した。
だが8歳と小さい時に乗っ取られた影響で…別人のような性格になっていたんだ。』
「…別人のような…性格?」
『ああ。…その本人は、お前のよく知ってる名前を名乗っていた。』
「…その名前は…?」
俺がよく知ってる名前なんて、いくらでもある。
転生前でも、転生後でも。
その中で、俺はどの名前を名乗っていたのか。
『…お前の転生前の名前である…桐丈、惣一。』
過去編はあらすじ無しだったりします。
これからの更新について
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特訓回を本編に入れる
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特訓回を番外編にして修学旅行編を更新
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なんでもいいから更新しろ♡