(祝・一周年)転生したらエボルトに乗っ取られて勝手に色々されてた件   作:スカーレット@エボルト憑依中

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0の能力。……私の求める、レベルは

今までに感じた事の無い衝動、感覚。

壊せというただの二文字が脳を支配する。

 

俺はそれに従うように、高速移動を始めた。

真っ黒な残像をその場に残し、目的地へと向かう。

 

 

 

目的地の大きめのビルの屋上に到達すると、近くから女性の会話が聞こえた。

 

「雨凄いわね…あ、そういえば知ってる?最近噂の仮面ライダーがまた…」

 

「ああ、あのガキでしょ?男の癖に…気に入らないわ。」

 

目的地の正体、それは女性権利団体の主な活動所だった。

傘を手に持ち休憩をしているであろう二人の女性の背後に音を立てずに回る。

 

【誰が気に入らないって?】

 

「っ!?」

 

片方の女の首を掴み、全身から黒い煙を出す。

抵抗も出来ないままその煙を吸った女二人は気を失ったように倒れ込んだかと思うと、すぐに起き上がった。

 

「…ぁ、ぁ…!いやぁぁ!!」

 

女が叫ぶ。異常なまでの恐怖感に襲われている事だろう。

移動中にマスクの中で表示されるディスプレイにこのフェーズの能力を把握した。

この煙と今出していないものの霧は自在に出す事ができ、少しでも吸った者は俺に対し異常なまでの恐怖感を覚える。

だが、それだけじゃない。

 

「こ、この女を差し出します!だから、だから命だけは…!!」

 

「ふ、ふざけないでよ!この女が生贄になります!だから…!!」

 

「馬鹿言わないでよ!大体あんたは元から気に食わなかったのよ!」

 

「それはこっちの台詞よ!」

 

浴びたモノはパンドラボックスの光に当たったように攻撃的になり、他人への不信感が強まる。

そして、悪意と狂気も伝染させていく。

 

どうせ互いが互いを潰し合うだけ。

俺がこれ以上手を出す意味も無い。

 

ビルの中に入る為のドアを開け、中に入る瞬間に背後から女の声が聞こえなくなった。

少し振り返ってみるが、そこには誰もいない。

おそらく、二人共々落ちていったのだろう。

 

また人が死んだ。

俺のせいで。

そう思っているのに。

嫌悪感と罪悪感に苛まれているのに。

 

【…ッ…ハハ、ハハハハハ…!!】

 

自分でも驚く程の喜びを感じていた。

誰かを殺す事がこんなに気持ちのいい事だなんて。

これからこの建物を破壊できるなんて。

醜い女共が互いに潰し合う無様な所をこれからいくつも見られるなんて。

 

楽しみで、仕方なかった。

俺のこの声に出ている笑いは本心から生まれているものなのか、それとも無理に出しているものなのか。

 

スーツやマスクで濡れる筈がないのに、俺の頬はいくつもの液体が流れていた。

 

 

 

 

 

『ガッシューン…』

 

光を発してスーツやアーマーが粒子になっていく。

本来ならライフゲージが0になるとゲームオーバーで消滅する筈だったが、死のデータを回収する事で生きている。

強制送還装置で帰ってきたはいいものの、身体が重くてまともに動けない。

 

「…ッ…」

 

「…束様?大丈夫ですか!?」

 

私に気付いたくーちゃんが体を揺する。

嬉しいけど正直痛い。

 

「うん、なんとかねー…いたたた…」

 

「…束様…」

 

無理矢理身体を起こし、部屋へと向かう。

状況が状況だし、りゅーくんの力になる為にも早く完成させないといけない。

 

不死になる事が出来る、レベルXの力を。

 

そして、その先の力。

 

世界のあらゆる概念を変え、自由自在にゲームを作り出す力を、手に入れる為に。




今回は短めです。
次回はヴィランエボルボトルともう一つのフルボトルが力を発揮します。

ギャグ書きたくてNGシーン集作ってるんですけど今のタイミングだと投稿できないのが悩みです()

これからの更新について

  • 特訓回を本編に入れる
  • 特訓回を番外編にして修学旅行編を更新
  • なんでもいいから更新しろ♡
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