(祝・一周年)転生したらエボルトに乗っ取られて勝手に色々されてた件 作:スカーレット@エボルト憑依中
【…さっきやったろ、お前じゃ俺に勝てない。】
腰に手を当て、お兄ちゃんは退屈そうに呟く。
『さあね、やってみないと分かんないかもだよ。
第一、お兄ちゃんはエボルにならないと最悪勝てないでしょ。ヒュドラは危険性あるし。』
煽りには煽りで。
フルボトルデスサイザーを素振りしつつ軽いノリで言ってみる。
【へぇ…言うようになったな…】
『ドリルクラッシャー!』
お兄ちゃんがドリルクラッシャーを出現させると、お互いに構え始める。
マスクの下で表示されるディスプレイには、ダメージレベルが映し出されている。
さっきの戦闘でのダメージが継続してあるのだろう。
結構なダメージ数だし、慎重にいかないと。
【……!】
『……!!』
その場から高速移動を開始し、すれ違う際に互いの武器を使い火花を散らす。
お兄ちゃんは超音速移動をしているみたいだけど、こっちはハザードでなんとかついていける程度だ。
残像が無ければどうなっていたか。
【…はぁ、洒落臭いな…もうちょい使いたいところだが仕方ない。】
『ヴィラン!ライダーシステム!エボリューション!
Are you ready?
エボルヴィラン!アッハッハッハッハ!!』
超音速移動をしながらフォームチェンジをしたようで、短縮音声が聞こえてくる。
そして超音速移動が止まるのを確認し、背後から斬り付けようとする。
【……ダメージも大きいだろう。終わりにしてやる!】
レバーを回す音が聞こえる。
しまった。
そう思った時にはもう遅く、お兄ちゃんは私に向かって振り向いていた。
『Ready Go!!』
振り向いたお兄ちゃんは私の後頭部を両手で掴み、
膝に押し当てて蹴り上げる。
私はその衝撃で怯んでしまい、無防備な状態になる。
そのまま蹴り上げた足で踵落としをされた直後に蹴り落とされた。
『Ciao〜♪』
「…っ、う…!」
ダメージレベルが一定数に達し、強制変身解除される。
視界がぼやけて、上手く頭が働かない。
【ドラゴンエボルボトルは手に入れた。お前はもう用済みだ。】
頭を掴まれる。
ぼやける視界の先には、エネルギーを纏った拳を私に向けているお兄ちゃんの姿。
もう駄目かな。
あいつに任されたけど、私には荷が重かったのかな。
でも、マスクの下でお兄ちゃんが泣いてるように見えて。
お兄ちゃんが、助けを求めてるように見えて。
まだ、終われない。
終わらせない。
お兄ちゃんもエボルトもあいつも、今助けられるのは私しかいないんだ。
なら、諦めてなんて……いられない。
そう思った瞬間、私の目が光ったような気がした。
【……ッ!?】
お兄ちゃんが手を離し、大きく後ろに下がる。
「…はぁ…っ…はっ…」
『〜〜!!』
まだ体が重いけど、なんとか立ち上がる。
クローズドラゴンが鳴き声をあげると、手に握られたエンプティボトルが想いに応えるかのように金色に光って形を変え始めた。
【…そのボトルは…】
「…いける…?クローズドラゴン。」
『マックスハザードオン!』
『〜!!』
私がビルドドライバーに装着されているハザードトリガーのボタンを押すと、クローズドラゴンは大きく頷く。
任せろ、と言っているようだ。
「ふふっ…じゃあ、行くよ!」
クローズドラゴンを手に取り、変化した金色のドラゴンエボルボトルのような物を装填しボタンを押す。
『覚醒!』
クローズドラゴンが色を変えるのを見てから、ビルドドライバーに装填しレバーを回し始める。
『グレートクローズドラゴン!!』
『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!ガタガタゴットン!ズッタンズタン!
Are you ready?』
手首を掴み、目を瞑る。
さあ、行こう。
顔を上げ、 右手で拳を握り開いた左手が前になるようにファイティングポーズを決める。
「変身!!」
【させるか…!!】
『ホークガトリンガー!』『カイゾクハッシャー!』
両腕を斜め下に広げると、お兄ちゃんが私に向けて射撃を始める。
私の視界は煙で遮られたが、不安は欠片もない。
私は、お兄ちゃん達を絶対に救う。
そう決めたんだから。
【……】
変身中に攻撃なんて、悪役以外の何者でもない。
俺も堕ちたな。
そう自嘲し反対側に歩き始める。
その時だった。
『オーバーフロー!!』
【ッ!?】
煙が晴れ、クローズハザードが姿を現す。
『Wake up CROSS-Z!!』
そして、クローズハザードの装甲が徐々に剥がれていく。
中身は眩い光に満ちていた。
『Get GREAT DRAGON!!』
そして全ての装甲が剥がれ、光に包まれている中で未だに残っている死神のローブは脱ぎ捨てられた。
その瞬間、光は収まり姿は見え始める。
『yeah!!!』『ヤベーイ!!』
その場に立っていたのは、真っ黒な死神とは反する、光に包まれた白騎士。
登った太陽は、覚醒を祝うかのようにそのライダーを照らしていた。
仮面ライダーブラッドに変身する際は『覚醒!』と鳴らさずに装填、グレートクローズハザードは『覚醒!』と鳴らして装填。
この違いが重要です。
ついに覚醒、グレートクローズハザード。
白騎士の実力やいかに。
これからの更新について
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特訓回を本編に入れる
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特訓回を番外編にして修学旅行編を更新
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なんでもいいから更新しろ♡