メリオダスside
ナツキ・スバルという男がこの屋敷で働く事になり、オレも傭兵として雇ってもらった。スバルからは色々話しを聞いてこの世界がオレ達にとって『異世界』だと言っているが、正直信じ難い・・・と言いたい所だが実際オレがそうなってる以上、その可能性はある。
スバルは初日から大忙し、それに引き換えオレは暇なもんだ。ただ屋敷の屋根の上で周りを監視しているだけで良いんだからな。
「おーい、メリオダスー!!」
屋敷の庭でスバルが手を振りながらこちらを呼んでいる。オレは屋根から降りてスバルとパックの元に向かった。
「今俺はパックに魔法属性を調べてもらってたんだけどよかったらお前も調べてもらったらどうだ?」
「属性?ちょっと面白そうだな。ちなみにスバルは何属性だったんだ?」
「俺の属性は『陰』で、主に目とかの五感を一時的に奪う事が出来るデバフ特化の魔法が使えるらしいぜ!」
なるほど、確かに熟練したらかなり厄介な魔法だな。
「じゃあ、メリオダスの属性を調べて見るね・・・みょんみょんみょんみょんみょんみょん・・・・・・」
パックはオレの額に尻尾を付けてみょんみょんと言い出した。
「んん?これは・・・なんだろう?メリオダスの属性は六属性の内どの属性にも該当していない。でも、あえて属性わけするとしたら『闇』だね。もう一つあったけどこれは『無』属性って感じかな?」
闇属性、ね・・・魔神族特有の魔力だな。それに無属性の方はおそらく
「闇属性とかかっけぇな!羨ましいぜ、俺の陰属性と交換してくれよ〜!」
「にっしし、魔神の血でも飲めば手に入るかもしれないぜ?」
「魔神の血て・・・それ絶対不味いだろ・・・」
オレの冗談にスバルは苦笑いする。その後オレは引き続き屋敷の屋根の上でずっと見張りをしていた。夕方になって空が薄オレンジ色なった頃どこからかスバルの泣き声が聞こえた。そういや何か思い詰めてる様だったからな。
オレは休憩がてら屋敷の中を適当にぶらぶらしていたらラムと遭遇した。
「あらメリオダス、ちょうど良かった。あれを何とかしてちょうだい。」
ラムは親指である部屋を指した。その部屋には膝枕をするエミリアとエミリアの膝で子どものように泣きじゃくるスバルがいた。
「あの空間は流石に邪魔出来ねぇな。」
「やっぱりね・・・」
嘆息するラムを余所に向こうからレムがやって来た。
レム「姉様、実はこの後スバル君と食事の用意をすることになっているのですが・・・」
「そうよね、まったくどうしたものか・・・そうだわ、レム、ここはメリオダスと一緒に夕飯の支度をしてちょうだい。」
「さすが姉様、名案です。ではメリオダス君さっそく一緒に厨房へ行きましょう。」
「おいおい、本気でオレに料理させて後悔はないんだな?」
「何を言っているの?無駄口はいいから早く行きなさい。」
その後、オレはレムと厨房へ行き、料理をした。もともとオレは料理が下手で見た目は良いが味がダメらしい。その能力はこの世界に来ても健在だったらしくオレの料理を味見したレムは気を失いかけたという。
メリオダスside out