メリオダスside
前回から翌朝
「という訳で心機一転、NEW俺で行くぜ!」
「膝枕ですね。」
「膝枕だわ。」
「膝枕だな。」
「・・・ひょっとして見てた!?」
素っ頓狂な声を上げるスバルの元にエミリアが来て、気恥しそうにしている。スバルはエミリアに礼を言い、エミリアはその感謝を受け入れた。
そしてレムとラムとスバルで村に買い出しに行くらしい。オレも買い物に誘われたが傭兵である以上、流石に屋敷をガラ空きにする訳にも行かない。なのでオレはその誘いを断った。
オレは屋敷の屋根の上で監視を続けていた。一向に何も起きる気配は無い、暇で暇でしょうがない。するとロズワールが飛んで屋根の上まで来た。
「メリオダスくぅーん、見張りはどうかーぁな?」
「あぁ、異常なしだ。しかし平和なもんだな、ここは。」
「まぁここはメイザース辺境伯の領地、そう容易く悪巧みを考えようなんて思わないだろーぉうから・・・ね、小さな魔神さん。」
「・・・お前・・・何でオレの正体が分かった?」
「私もついさっきわかったとこなんだーぁよ。とある”本”を持っていてね、そこにはこう記されてあった『呪われし魔神と出会う』とね、まさかそれがメリオダス君だとは思わなかったけーぇどね。おかげで見過ごす所だった。」
「そんで、その魔神を倒すべくここに来たのか?」
「いやいやまさか。私はその事を確認しに来ただけだーぁよ。それじゃあ、私はこれから外出に行く準備をしなければいけないかーぁら、失礼するよ。」
そう言ってロズワールは屋根を降りた。夕方になり空がオレンジ色に染まる頃スバル達が帰ってきて、その時ロズワールがスバル達に何かを言ってどこかへ飛んで行った。
夕食を終えて夜になり、そろそろ寝るかと思っていた所に玄関先でスバルとラム、レム、エミリアが話しをしていて、スバルとレムがどこかへ行こうとしていた。
「お前らこんな時間にどこへ行くんだ?」
「メリオダス!実はさっき行った村に呪術を使うか魔獣がいて、その魔獣に子ども達が呪いをかけたかもしれないんだ!」
「なるほど、もしかしたら村やその子ども達が危ないかもしれないんだな?」
「そうなんだ!そこで何だが、メリオダスも来てくれないか?もし魔獣と戦う事になったら正直俺は戦力外だし、レムがいくら強いと言っても俺や村人達を守りながら戦うのは流石に厳しいと思うんだ!だから頼む!!」
「・・・わかった、ただし・・・」
オレは〈ロストヴェイン〉の特性《実像分身》でもう一人増やした。
「こいつはここに残って屋敷を守ってもらう。」
「メ、メリオダスが増えた!?」
「どういう事!?」
驚く4人にロストヴェインや実像分身、ついでに全反撃についても教えた。
「つまり複数作って手数は増やせるけど一体一体は弱くなるんだな。」
「その通り、そしてオレの全反撃は、ほぼ0に近い力で撃つことが出来る。」
「なるほど、確かにメリオダスにとってはこれ以上うってつけの武器は無いわね。」
「そんな武器があったなんておったまげたわ・・・!」
「おったまげたってきょうび聞かねぇな・・・」
「時間が無いので早く行きましょう。」
「おっと、そうだった!メリオダス、行くぞ!」
オレ達は屋敷を出てすぐにアーラム村に向かった。屋敷から出る前にエミリアが激励してくれていた、それに対してスバルも勢い良く右腕を挙げて返事をしていた。
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