メリオダスside
(ここは・・・・)
オレは眠りから起きたら、突然広くて何も無い草原にいた。
(ここはどこだ?)
辺りを見回してみると髪を風に靡かせた銀髪の女性の後ろ姿が見えた。
「まさか・・・」
エリザベス、そう思ったオレは銀髪の女性に近づき、声をかけようとしたその瞬間、視界が白く光り、銀髪の女性を包み込んだ。
「っ!!・・・」
気が付くとオレは既に草原には居らず、ベッド上にいた。オレが今見ていたのは夢だと理解した。
「漸く起きたかしら。」
「ベアトリス・・・ここは・・・」
しばらくの間眠っていたらしく、窓から見た空の色が薄いオレンジ色になっていた。
「ここはアーラム村の宿舎かしら。昨日お前が魔獣に噛まれて倒れたのをベティーが治してあげたかしら。」
「そうか・・・」
どうやら昨日はスバル達に迷惑をかけたらしい。後で礼を言わなくちゃな。
「だけど、呪いの解呪は出来ていないよの。」
「呪いが重なり過ぎたって事か?」
「ご明察なのよ。それにお前は既に呪われているかしら。その影響か、ウルガルムの呪術も解けにくくなっているのよ。早く手を打たないと、また術式が発動するかしら。」
「それなら、とっととそのウルガルムを倒しに行くか。あ、そういやスバルやレム、子ども達はどうなった?」
「あの者達は全員無事かしら。呪術の方はベティーが全て解呪したのよ。お前も相当な数のウルガルムを倒した様だけど無意味だったのよ。」
酷い言われようだな。まぁ、あれだけ倒して当たりが出なかったのは正直驚いたけどな。
「あぁ、一応無意味ではなかったのよ。一人だけ、呪いが解呪されたのがいたかしら。」
どうやら一人だけ助けられたようだな、さてさてさーて、ウルガルムを倒して呪いを解呪しますか。
「ベアトリス、ありがとな!」
礼を言ったオレに対して、ベアトリスは本に目を向けたまま片手でしっしっと払った。
部屋を出て村を歩いていたら村人が話し掛けてきた。
「おぉ、君も子ども達を助けてくれたんだったね!ありがとう!!」
「まだ子どもなのに偉いねぇ!」
「あなたが私を助けてくれた人だよね!」
村人達が声をかけてくれている中、突然後ろから子どもの声が聞こえたので振り返って見るとそこには赤いバンダナをした子どもがいた。
「オレが呪いを解呪したのはお前か。」
「そうだよ!ありがとうね!・・・えっとぉ・・・」
「メリオダス、それがオレの名前だ!」
「メリオダス・・・メリオダス!ありがとうメリオダス!私はペトラ!よろしくね!」
「あぁ、よろしくな!」
オレがペトラや村人達と話していると、ラムがやって来た。
「メリオダス、お取り込み中悪いのだけど、話しがあるわ、ついて来なさい。」
オレはラムの後ろをついてきて、村の端の人道りが少ない場所に連れ込まれた。
「んで?急に何の様だ?」
「えぇ、実は、レムとバルスがまた森に入ったの。目的はもちろん、メリオダスの呪いを解呪することよ。」
そうだったのか、だったら早く行ってやらねぇとな。スバルはもちろん、レムだって一人では厳しい筈だ。
「そこでオレはあの二人、主にレムを助けて欲しいって事だな?」
「えぇ、そうよ。最悪バルスは置いて来てもいいわ。」
いやよくねぇだろ。
「とにかくわかった、今すぐに助けに行く。」
メリオダスside out