Re:魔神と始める異世界生活《旧》   作:銀の巨人

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第16話

メリオダスside

 

 

魔獣退治より翌朝

 

 

スバルは昨日の事で疲れているらしく、まだ寝ている。そしてオレはいつも通り屋根の上で見張りをしていた。

 

「メリオダス君・・・」

 

「レムか、どうした?」

 

「あの・・・呪いの方は大丈夫何ですか?」

 

「あぁ、お前らおかげで呪いの方は解呪出来たみたいだ。」

 

「そうですか・・・昨日は、ご迷惑をおかけしてすみませんでした!」

 

レムは昨日暴走して危害を加えようとした事を謝ってきてくれた。

 

「気にすんな!俺もスバルも無事だし、ラムだってかなり疲弊していたが命に別状はねぇんだから。それにお前はオレのために魔獣退治をしてくれたんだろ?謝ることなんてねぇよ。」

 

「ですが・・・それでは・・・」

 

罪悪感は無くならない、か・・・・

 

「姉様ならもっと上手く立ち回れました。レムは非力で、鬼族の落ちこぼれで、だから姉様には届かない。レムは姉様の代替品、それもずっとずっと劣る出来損ない何です・・・・どうして、レムの方に角が残ってしまったんですか・・・どうして・・・どうして・・・!」

 

「・・・・・・」

 

「あっ・・・ごめんなさい!おかしな事を言ってしまいました、忘れて下さい。」

 

涙を流したレムは服の袖で拭いた。拭き終わるのを見てオレは話しをした。

 

「レム、ラムはお前よりも家事や料理が劣るってスバルが言ってたぜ、おまけに仕事はサボるし口は悪いしで・・・」

 

「ち・・・違うんです!本当の姉様は・・・角があればそんな評価には・・・!」

 

「けど実際にラムに角はねぇ、いや、あろうがなかろうがレムにはあってラムに無いものがある、だろ?」

 

「・・・・・・・・」

 

レムは驚いた表情でこちらを見ているがすぐに暗い顔に戻った。

 

「でも・・・やっぱり姉様ならもっと上手く・・・」

 

「かもしれねぇが、助けてくれたのはレムだ。正直、オレとラムだけだったらウルガルムを殲滅するのは厳しかった、さすがに森全体を焼くのは不味いからな。だから、助かった!」

 

大粒の涙を流しながらレムは話しを聞いてくれた。

 

「レム、ありがとな!にっしし!」

 

「はい・・・!」

 

レムは涙を流しながらも笑顔になってくれた。その後、しばらくはレムと一緒に話しをしていた。かなり話し込んでいたのですっかり昼時になってしまい、何故かオレがラムに叱られる事になった。スバルもラムにたたき起こされて悲鳴を上げながら働いていた。少しはスバルやオレを労わってやってくれと願うぜ・・・

 

 

メリオダスside out


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