オレはロズワールの乗ってきた竜車と呼ばれる乗り物に乗り、ロズワール邸に連れていってもらった。
それにしても、ここの地方では馬じゃなくて地を這う竜に乗ってるのか、何か新鮮だな。
それにさっきから風の抵抗が無いかのように感じる。
「メリオダス君。 今度は私が質問してもいいかーぁな?」
「なんだ?」
「君は一体何者なんだい? 明らかにただの迷子の子供では無い、何か禍々しいものを感じるよ」
その通り、俺は人間じゃない、魔神族だ。 だがどう伝えたら良いのか、ブリタニアを知らない遠くの地にあるとしたら魔神族の存在も知っているかどうかわからん。
「まぁ、人間じゃねぇのはたしかだな」
「やっぱりね、最初に会った時から人間ではない事は気づいていたよ」
「ロズワール、そういうお前もただの人間じゃないんだろ?」
「まぁね。 私を人間と言っていいのか、自身でも判断しかねるよ・・・」
そんな事を言っているとひとつの村が見えて来た。 結構な数の村人がいて、子供もそれなりにいた。
「ここは私が所有している村、アーラム村だよ。 いずれ君も行くことになるかもしれないねーぇ」
「アーラム村か、やっぱ聞いたことねぇ村だな・・・」
それにこんな建物、ブリタニアには無い。
そして地竜という生物、もしかしたらここはブリタニアから遠く離れた土地ではなく《別の世界》という可能性も出てきたな・・・ってそんな事ある訳ねぇか。
村を抜けてしばらく竜車の中で外の景色を眺めていると、大きな屋敷が見えて来た。
「此処が我が屋敷だーぁよ」
ロズワールは片手で屋敷を手で示した。
オレはあまりにも大きな屋敷に少し驚いていた。中に数十人、いやもしかしたら数百人暮らせるんじゃないかと言わんばかりの大きさだった。
「でっけぇ屋敷だな~。 ロズワール以外にも何十人か住んでんのか?」
「いや、ここに住んでいるのは私を含め5人だけだーぁよ。 今のところは・・・ね」
意味深な言い方をするロズワールにオレは首を傾げていた。
それよりもこんなに大きな屋敷なのにそれしかいないのか、寂しいな。豚の帽子亭は狭いしうるせぇ連中が揃ってたから毎日賑やかだったが、ここの連中はどうなんだろうな。
先行くロズワールの後ろをついて行って屋敷の敷地内に入り、玄関まで来て扉を開けたら
「「お帰りなさいませ、ロズワール様」」
いきなりメイド服を着た二人の少女がいた。
一人の少女は髪の毛が水色でショートヘアで右目に前髪が掛かっていて、もう一人は桃色の髪で左目に前髪が掛かっている少女だ。
この二人は異様に似ているな、多分姉妹かなにかだろう。
「ただいま二人とも、留守番ご苦労。 こちらの子はメリオダス君、今日この屋敷に泊まることになったからよろしくねーぇ」
「はい。 お客様、ラムです」「レムです。 お客様」
「メリオダスだ、よろしくな!」
「二人とも、お客人に衣服を」
「「かしこまりました」」
確かに何時までも半裸じゃ完全に不審者だし何より寒い!
なのでロズワールの提案には助かる。