メリオダスはエリザベス、ホークと再会を果たした次の日、メリオダスはエミリアの仮騎士として王城に向かっていた。
「なぁエミリア、やっぱスバルは置いて来たんだな?」
「えぇ・・・」
王城に向かう竜車の中でエミリアはずっと不安そうな顔をしていた。メリオダスは「しまった」という表情でエミリアを見た。エリザベスとホークは一足先にロズワール邸に帰してラムに教育してもらう事になっている。
「そういやロズワール、オレは王選って奴でエミリアを護衛していいるだけでいいのか?」
「あぁ、君は仮騎士ってーぇ名目だけど実際はエミリア様の護衛をしていればいいだけどだーぁよ。王選では何が起こるか分からないからね」
「なるほどな・・・」
そしてメリオダス達は王城に着き王選が行われる会場に来た。中はかなり広く既に六十名近くの人が集まっていた。巨大な扉からメリオダス達が入って来たことによって注目を浴びた。
「あれが銀髪のハーフエルか」
「よく半魔風情がこの場に来たものだな」
「汚らわしい・・・メイザース辺境伯は何を考えているのだ」
ヒソヒソと黒服に身を包んだ貴族達がメリオダス達・・・いや、エミリアを侮辱する言葉が聞こえてくる。それに対してエミリアは辛そうな顔をしていたのでメリオダスが反論しようとしたがエミリアは「大丈夫よ・・・」とメリオダスをなだめた。
「それじゃあメリオダス君はあっちに並んでねーぇ」
そう言うと騎士達の方を指さした。メリオダスはロズワールに言われた通り並ぼうとしたら前に屋敷に来たていた猫耳の亜人、フェリスに話しかけられた。
「あれあれ?君は確かメリオダス君、だったけ?君もここにきてたにゃんてねぇ・・・てっきりスバルきゅんが来ると思ってたよ」
「スバルも来たがってたんだが、エミリアにどうしてもダメだと言われたから留守番させてるんだ」
メリオダスがそう言った瞬間、扉が開く音が聞こえた。そして閉じた扉の前に真っ赤なドレスを纏った女性と奇抜な服装の男性、そしている筈のないスバルの姿が見えた。
「ふぅ〜ん・・・あぁ、これは荒れそうだね」
そう言うとフェリスは騎士達の列の方へ行ってしまった。エミリアとスバルが何か揉めている様だがもうすぐ王選が始まるのでメリオダスも並ぶ事にした。
「あ、メリオダス・・・よぉ・・・」
「スバル、何でここに?エミリアに止められてたんじゃなかったのか?」
「あぁ・・・そうだったんだけど、やっぱり俺はエミリアの助けになりてぇんだ!」
「スバル・・・ま、来ちまったもんはしょうがねぇよ。オレ達は何か起きるまで大人しくしてようぜ」
そしてスバルはラインハルトとの再会を果たし、フェリスが実は男だと言うことを聞き、スバルだけでなくメリオダスも驚愕していた。ラインハルトが連れて来たと言う五人目の王候補であるフェルトが入場したのだかいきなりラインハルトに蹴りを入れた。しかし、容易に受け止められてしまい怒り散らしていた。
「やっぱり人間って根っこの部分はそうそう変わんねぇよなぁ、俺だけじゃなく」
「お、何でこんな所にいんだよにぃーちゃん」
すると突然スバルを蹴り始めた。どうやら傷の具合を確かめたようだが手荒だったためスバルが怒った。
「ところでよぉ、何でこんな所にガキがいんだ?騎士には見えねぇけど」
「ガキじゃねぇ、メリオダスだ」
「メリオダス?聞いた事ねぇ名前だな。てめぇもにぃーちゃんの知り合いか?」
「あぁ、スバルと同じエミリアの従者だ」
「へぇ〜、あたしはフェルトだ。よろしくな、メリオダス!」
「申し遅れたけど僕はラインハルト・ヴァン・アストレア、よろしくね、メリオダス」
ラインハルトとフェルトとの自己紹介も終わりやっと王選が始まろうとしていた頃スバルは紫色の髪をしたユリウス・ユークリウスをずっと睨んでいた。