「ふざけてんじゃねぇぇ!!!」
「!!」
スバルの言葉にエミリアとその場に居た者は驚き、ロズワールはニヤリと笑った。
「落ち着け、スバル!」
「スバルいいの、もうやめて!」
「いいや、やめねぇ!!お前ら!!エミリアに謝れ!!!」
「スバル!!!!」
「っ!・・・」
メリオダスとエミリアは一度スバルに静止を呼びかけたが、それでも止まらなかったのでエミリアはスバルの名前を大声で呼び今度はスバルも驚き、止まった。
「改めて栄誉ある賢人会の皆様に申し上げます。私の名前はエミリア、火のマナを司る、大精霊パックを従える、銀色の髪のハーフエルフ」
エミリアは賢人達に自己紹介をした途端、周りにいる貴族達がざわめきだしていた。それは銀色の髪のハーフエルフと言う事だけでなく、大精霊を従えている事に対して驚いている様だった。
「ハーフエルフである事や、魔女との共通点で偏見の目に晒されるのは分かっています。・・・でも、私にそれだけの理由で可能性の芽を全て摘み取られるのは断固として拒否します!」
「エミリア・・・」
「よく言った、エミリア」
「時にエミリア様、そちらの御仁はどういった立場になるのですかな?」
「あっ・・・えっと・・・この子は・・・」
マイフロトフにスバルとの関係を聞かれたエミリアはさっきまでの威厳とは裏腹に不意をつかれたような顔と声でパニックになっていた。その時スバルは賢人達の方に歩いていった。
「大丈夫だよエミリア、俺も覚悟は決まったからさ」
「覚悟って何が?・・ねぇちょっと、スバル何する気なの!?待って!」
覚悟を決めたスバルにエミリアは不安になり止めようとしたが、スバルはそれを無視して賢人達の前に出て
「初めまして、賢人会の皆々様。俺の名前はナツキ・スバル!ロズワール邸の下男にして、こちらにおあす王候補、エミリア様の一の騎士!!」
自分がエミリアの騎士だと示した。
「ふむ、騎士ですか・・・ではそちらのご息子は一体・・・」
「オレは別にエミリア様の騎士じゃねぇよ。ここには護衛で来ているだけだ」
「ちょっとメリオダス君、それは一応名目としてって言う話しなんだーぁけど」
「あ、すまん。言っちまった」
「まぁ、いいけどね・・・」
「話しの途中で失礼します。ですが、どうしても彼に・・・いや、彼等に聞かなくてはならない事が。まずはナツキ・スバル、君がエミリア様の騎士を自称するのか?」
メリオダスとロズワールの会話が終わった時、ユリウスが一歩前に出てスバルとメリオダスに聞きたいことがあると言い、まずはスバルに質問した。
「それはどういう意味で?」
「君はたった今、自分が騎士であると表面した。恐れ多くもルグニカ王国の近衛騎士団が勢揃いしているこの場で!」
ユリウスが喋り終わった瞬間、全騎士が剣を胸に掲げた事にスバルは少し戸惑った。
「・・・随分揃った動きだったな。今日の為に一生懸命練習したのかよ?」
「そうだとも、王国の威信を知ら占める為に、我らは日々自覚と意識を高く持つ。・・・君に、それと並ぶ覚悟があるのかな?」
「っ・・・俺は、エミリア様を王にしたい・・・いや王にする!」
「そうするだけの覚悟が、そう出来るだけの力が自分にあると?」
「覚悟なんて大層な代物じゃねぇし、力不足も承知の上だ!だけど、俺がエミリアを王様にする!」
「分からないな・・・これ程否定され、何故君はこの場に立とうとする?」
「・・・彼女が、特別だからだ!」
「っ・・・君がここに立つ理由については納得した。」
ユリウスはスバルの言い様に少し驚いて目を見開いたが直ぐに立て直した。
「だが、やはり私は君を騎士として認める訳には行かないな」
「何を!・・・」
「隣に立ちたいと思う相手にそんな顔をさせるのは騎士では無い。」
「っ!・・・」
ユリウスの言葉にスバルは我に返り、エミリアの方を見ようとしたが振り向けなかった。
「騎士がそんなに偉いかよ!生まれで選ばれたってだけじゃねぇか!
親の七光りでかっこつけ・・・」
「ナツキ・スバル、それは美しくない」
「くっ!・・・っ・・・」
「もういいでしょ?スバル・・・不要なお時間を取らせて申し訳ございません。直ぐに下がらせます。」
エミリアはそう言うとスバルの手を引っ張って扉を方に向かって行った。その際、マイフロトフに「良い従者を持ちましたな」と言われたがエミリアはそれを否定し退室させた。
「それでユークリウス、お主は確かそこの小童にも聞きたいことがあるのでは?」
マイフロトフの左側に座る賢人がユリウスに物申した。
「はい。それで君は栄誉ある賢人会の皆様に対しその態度はなんだ?いくら子どもと言えども限度がある」
「すまん、どうも畏まるのは得意じゃなくてな。それとオレはこんなナリだが子どもじゃねぇぞ」
「・・・なるほど・・では君は何故エミリア様に仕えている?」
「まぁ、オレはロズワールのとこで傭兵をやってるから自然にエミリア様にも仕えている・・・と言っていいのか・・・う〜ん・・ま、困ってたら助けるってだけだ」
「傭兵・・・君は騎士では無いと言うわけか・・・」
「いや、一応前居た国では聖騎士をやってたぜ?」
「ほう、では君に先程の彼とほぼ同じ質問をしよう。君には我々近衛騎士団と並ぶ覚悟はあるのかな?」
「覚悟、か・・・騎士としての覚悟とは違うかもしれねぇが・・・オレは、愛する者との約束を守る為なら例え国を・・・世界を敵に回そうとも必ず果たす!」
先程までのおちゃらけた話し方を辞め真剣に話し出したメリオダスにユリウスは驚き、同時にメリオダスを騎士として認めることにした。そして改めてユリウスが自己紹介をしようとしていた。
「・・・それが君の覚悟か・・・そう言えば君の名前を聞いていなかったね。私は《最優の騎士》ユリウス・ユークリウス、君は?」
「七つの大罪《