Re:魔神と始める異世界生活《旧》   作:銀の巨人

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第39話

メリオダスがメラスキュラに囚われて数時間が過ぎ、魔女教がロズワール邸を襲撃する。スバルは皆を逃がそうとしたが目の前でエミリアが殺されベアトリスの魔法で屋敷の外に脱出した。しかしペテルギウス達に囲まれ絶体絶命と言ったその時。

 

「死ね・・・下郎共」

 

パックが生み出した無数の氷柱が魔女教徒達を貫き一瞬にして全滅させた。

 

「パック!!」

 

侮蔑の眼差しを向けるパックはスバルの声に反応する。

 

「黙ってなよスバル。別に君はーー」

 

その言葉の途中でパックの体は捻れた。これはペテルギウスの権能《見えざる手》だ。スバルにだけ見えているので傍から見たら急に捻れた様に見える。

 

「油断、怠慢、即ち怠惰。貴方は私を即座に仕留めるべきだったのデス。その力が有りながら貴方は成すべき事を怠ったのデス!」

 

「下らない・・・本気で僕を殺したいなら、サテラの半分千は影を伸ばして見せろ!」

 

その台詞と共にパックは見えざる手を払い化物へと姿を変えた。おそらくこれがパック本来の姿をなのだろう。

 

「有り得ない、あってはならないのデス!ただの精霊が私の信仰を、愛を捧げた全てを、精霊風情がぁぁ!!」

 

「たかが生まれて数十年の人間が精霊相手に時間を語るな」

 

自分の指を噛み切り自虐しているペテルギウスの体が徐々に氷結して行く。

 

「信仰の深さに時間など関係ないのデス!悠久の時を生きるが故にその大半を無意に浪費する貴方のような愚か者と一緒にしないで貰いたいものデス!ああぁあぁぁ、脳が震えるぅ!!」

 

狂気じみた笑みを浮かべるペテルギウスの背後から突然黒い炎が迫ってくる。そして着弾し氷結しかけたペテルギウスの体は粉々に散って行った。

 

「人間ごときが優劣を付けるなど、おこがましい」

 

上空からペテルギウスを狙い撃ちしたのは、殲滅状態(アサルトモード)になったメリオダスだった。この姿のメリオダスを見るのはスバルにとっては二度目の事、そして唯一の希望がたった今消えた。

 

「そこに居るのはスバルか、エリザベスは何処だ?」

 

突然話しかけられたのでスバルは驚き状況を軽く説明しようとした。

 

「エ、エリザベスならホークと一緒にベアトリスの禁書庫に入ってもらった・・・多分無事だ」

 

「そうか・・・」

 

そう言うとメリオダスは屋敷の方へ向かおうとしたがそれはパックによって阻止された。

 

「随分と禍々しい姿になったね、メリオダス」

 

「お前が言うな。それよりも何故オレの前に立ち塞がる?」

 

「君をここで逃がしたら世界を滅亡させるという僕の目的の邪魔になる」

 

「せっかく見逃してやろうとしたのに・・・愚か者が」

 

先手を取ったのはパック、巨大な氷柱が直撃した後更に無数の氷柱を氷漬けになったメリオダスに向かって放つ。

 

「君は確かに強い。でもそれだけでは僕には勝てない。まぁ、年季の差ってやつかな」

 

メリオダスをじっと見据えるパックは勝利を確信したと思いスバルの方へ体を向ける。しかしーー

 

「たかが数百年生きた程度で年上気取りか?」

 

バリンッ!!という音と共にパックの勝利は取り消された。

 

「へぇ、今のをくらっても尚無傷か・・・これは少々骨が折れそうだ」

 

「小動物の分際でまだ勝つ気でいるのか?」

 

「当然だ。魔族風情があまり調子に乗るな!」

 

先程とは比較にならない威力の氷魔法をぶつけるが全反撃によって跳ね返されパックもそれを叩き落とす。すぐさまメリオダスはパックの顔面を蹴り上げ斬撃で全身を斬りまくる。

 

「魔族?そんな低次元のものと一緒にするな。オレは魔神族、十戒〈統率者〉メリオダスだ!」

 

 

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