朝起きて庭でエミリアたんとラジオ体操をした後、朝食に呼ばれた。
「上から見てた感じ、あれなのよ。 お前相当頭が残念な奴かしら」
「いきなり何を言い出すんだロリ!」
「何かしらその単語。 聞いたこと無いのに不快な感覚がするのよ」
「ベティー久しぶり、ちゃんとお淑やかにしてたかな?」
この声はエミリアと一緒にいる精霊〈パック〉だ。
猫のような外見とは裏腹に結構容赦の無い攻撃を繰り出していた。
「にーちゃぁ!」
するとベアトリスは笑顔でパックに駆け寄った。
「にーちゃの帰りを心待ちにしていたのよ。 今日は一緒にいてくれるのかしら?」
「うん大丈夫だよ。久しぶりに2人でゆっくりしようか。」
「うわーいなのよ♪」
俺はベアトリスの豹変っぷりに驚いた。
「おったまげたでしょ? あの2人仲がいいから」
「おったまげたってきょうび聞かねぇなぁ・・・」
エミリアたんのおかしな言葉使いに苦笑いして座席の方に目を向けると、金髪の子供が椅子に座っていた。
「なぁ、お前もこの屋敷の住人か?」
「いや、オレは昨日ここの主に招待されただけだ」
金髪の子どもは椅子から立ち上がり、俺の方に向かって来た。
「お前がナツキ・スバルだな? 話しは昨日、エミリアから聞いた。オレはメリオダスだ 」
「おぉ、俺がナツキ・スバルだ。 よろしくな、チビ助」
「あぁ、よろしくな。 それと兄ちゃん、オレは多分お前よりも歳上だぞ」
「・・・え?」
この子は何を言っているんだ。 どう見ても中学生くらいにしか見えないぞ。
「朝から賑やかだーぁね。 それにベアトリスも居るなんてめぇーずらしい、私と食事をする気になったのかーぁな?」
「頭幸せなのはそこの男だけで十分かしら」
今度は顔に化粧をしたピエロが出て来た。 メイドにロリにチビにピエロに精霊に天使、この屋敷には個性的な連中が多いな。
「食事の余興にいちいちピエロ雇ってるのか、金持ちの考えはよく分からんな!」
あまりにもおかしな格好に俺は笑いながらピエロの背中を叩いた。
「スバル・・・その人は・・・」
「いやいやいやぁ、構いませんよエミリア様」
「どゆこと?」
エミリアが不穏な顔をしてこっちを見てくる。
「私がこの座敷の当主、ロズワール・L・メイザースと言うわぁーけだよ。 ナツキ・スバル君?」
やっべぇ、この屋敷のトップだったのかよ! 知らなかったとは言えとんだ無礼をはたらいちまった! 殺されたりしないよね?
そんな事もあって今は皆で食事をしていた。
ロズワールから聞いた話だがこの王国には王がおらず王選と呼ばれる選挙の様なものしていてエミリアがその王候補らしい。
そして昨日エミリアが徽章を盗まれてそれを取り返すのに活躍したということで褒美を貰える。
「褒美は思いのまま、さぁ何でも望みを言いたまぁーえ。」
「俺の望みはただ一つ、俺をこの屋敷で雇ってくれ!」
「へくちっ」
ちなみにメリオダスはブリタニアという地方を探す旅に出るらしい。そして五日後、俺は殺された・・・