ジークフリートとして生きる   作:鉄血

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これで十香デッドエンドは終わりとなります。
カルナさん、書いていると容赦がなくなってしまって偉い事になっています。
では、どうぞ!!


十香VS.ジークフリート&カルナ および封印

士道が死んだ時、オレは目を見開いた。

一体何処から狙撃をしたのか始めは分からなかったが、すぐに発見できた。

だが、十香は目の前で彼を殺された。

故に、止めようとしたがもう遅かった。

 

ジークが何か言っている。だが、私は耳を貸すわけにはいかなかった。何故なら我が友を殺したヤツが目の前にいるのだから。

 

「──〈神威霊装・十番〉・・・・・」

 

 

 

霊装。十香がもつ最強の領地。

顕現した瞬間、十香の周囲の景色が歪み、十香の体に絡み付いて霊装の形を取る。

そして光り輝く膜が内部やスカートを彩り──災厄は降臨した。

 

ギシギシと空が軋む音が聞こえる。

十香は視線を士道を殺した人物に向けた。

殺すに足りてしまった人間がいる。

十香は手を横に振り払うとそこから、巨大な剣が納められた玉座が現出する。

そして納められた剣を引き抜いた。

そして、十香が剣を握る手に力を込めると、視線の先まで距離を殺した。

 

「な──ッ!?」

 

目の前に私が現れた事によって奴等は驚きの声をあげた。

目の前には驚愕に目を見開く女と、無味な表情の少女がいる。

憎い、その顔をみると同時、十香は吠えた。

 

「〈鏖殺公〉──〈最後の剣〉!!」

 

刹那、十香の足下にあった玉座に亀裂が走り、バラバラに砕け散った。

そして砕け散った玉座の破片が十香がもつ剣にまとわりつく。

そしてその姿を現した。

全長十メートルはあろうかという、長大過ぎる剣。

ソレを十香は軽々と振りかぶると、二人に向けて降り下ろした。

その一撃で太刀筋の延長線上である地面を這っていく。

そしてその一撃が大地を両断していた。

 

「この・・・・ッ化け物め──!」

 

長身の女が叫び、武骨な剣で攻撃を仕掛けてくる。

だが、霊装を纏った彼女に通じるはずもなく、視線をそちらに向けただけで攻撃を霧散させた。

だが、十香はそんなものには興味を示さず、もう一人の方に目を向けた。

 

「貴様だな?」

 

十香が口を開く。

 

「私とジークの友を殺したのは貴様だな」

 

十香がそう言うと、少しだが、少女が始めて表情を歪めた。

しかし、彼女にとってそれはどうでも良かった。

〈最後の剣〉を顕現させた十香を止められるものなんて、この世に存在しないのだから。

怒りに狂った瞳で少女を見下ろしながら、冷静に、狂う。

 

「殺して壊して消し尽くす。そして死ね」

 

その瞬間、空から黄金の鎧を纏った男と竜殺しが彼女を止める為に降り立った。

 

◇◇◇

 

不味い事になった。

彼女は今、暴走している。

これはオレ一人で止めるのはかなり厳しいだろう。

最低でも、周りの被害は目をつむらなければならない。

そう思いながらオレは背中の剣を握ったその時。

 

「魔力がいきなり増幅したかと思い様子を見てみれば・・・これは一体何事だ?」

 

そこには黄金の鎧を纏った赤のランサー、カルナがいた。

 

「ランサーか・・・話を聞いてくれないか?」

 

「このような非常時だ。話を聞こう」

 

彼はそう言ってオレ見た。

そしてオレはこの事態の出来事を全て語った。

彼が生き返るということも。

話を聞き終えたランサーは言った。

 

「成る程。では、先程の少年が来るまで俺達で時間を稼げば良いというわけだな?それなら手を貸そう」

 

「助かるランサー」

 

オレはそう言うと彼は言った。

 

「いや、気にする事はない。俺とて彼女を救えるのなら手伝おう」

 

彼の言った言葉に感謝しかない。

だが、今は時間がない。

 

「では、いくぞ‼ランサー!!」

 

「承知した、セイバー」

 

そう言って俺達は彼女の元へ向かった。

 

◇◇◇

 

十香は目の前には現れた二人に怒りを向けていた。

何故、私の邪魔をする。

私はその感情を胸に秘めながらジークに言った。

 

「ジーク!!そこをどけ!!私はそこの女を殺さなければ気がすまない!!」

 

「いや、退くわけにはいかない。オレはお前を止める。

どうしても殺したいのなら、オレ達を倒していけ」

 

ジークは私にそう言った。

 

「ならば、死なない程度にジークを痛めつけるだけだ‼」

 

私はそう言ってジークと剣をぶつけ合った。

 

◇◇◇

 

「幻想大剣 天魔失墜!!」

 

オレはそう言って十香に剣を振るった。

青色のビームが十香を襲うが、ソレを十香は巨大な剣で掻き消した。

その瞬間に、オレは彼女の腕を掴み押さえつけた所でランサーに言った。

 

「今だ‼ランサー!!」

 

「はぁぁぁぁッ!!」

 

オレがそう言うと、ランサーはオレ達の上空に雷で出来た巨大な槍を作り出し、オレを巻き添えにする形でその槍を叩きつけた。

そして強烈な爆風と共にオレと十香はカルナの攻撃をまともに食らった。

巨大なキノコ雲が立ち上る中で、オレはバルムンクを解放した。

 

「幻想大剣 天魔失墜!!」

 

十香はカルナの攻撃で額を切ったのか血が流れている。

そして、オレのバルムンクが十香に追撃がかかった。

 

「邪魔だ‼」

 

彼女はそう言って剣を振るい、相殺した。

だが、その隙を見逃すカルナではない。

 

「武器など前座。真の英雄は眼で殺す!!」

 

キュインと音を出しながらカルナの眼から高出力のビームが十香に放たれた。

ギリギリ十香は首を傾けかわしたがその後ろにあった丘が爆風と共に跡形もなく消し飛んだ。

その威力に十香は顔が恐怖の色を浮かべていた。

だが、カルナの追撃は続く。

今度は槍に魔力を溜めた。

そしてその宝具の名を言って音速を越える速度で放った。

 

「梵天よ、我を呪え!!(ブラフマーストラ・クンダーラ!!)」

 

その瞬間、オレもろとも彼の宝具が直撃した。

その威力は核兵器に匹敵する程の威力を誇る。

だが、手加減をしたのだろう。周りへの被害は余りない。(山が消し飛んだが)

ASTが退散していて良かったと思いながら、オレはカルナの攻撃をくらう事になった。

オレは大火傷だけですんだが、十香は違う。

霊装もボロボロ、肌には火傷の跡が痛々しく残っている。

この状態では彼女はもう戦えない。

オレはそう判断し、彼女に近づいた。

 

「十香」

 

オレの声に十香は顔をあげた。

瞳には涙を浮かべて、顔は煤で汚れていた。

そして十香は言った。

 

「ジーク・・・何故私はこんな目に合わなければならないのだ?私は何か悪い事をしたのか?教えてくれ・・・ジーク・・・」

 

彼女は泣きながらオレに言った。

 

「悪い事はマスターはしていない。だが、マスターに人を殺す事はしてほしく無いだけだ。それに士道はまだ生きている」

 

「え?」

 

オレの言葉に十香は涙でぐしゃぐしゃになった顔をあげた。

 

そして空から声が聞こえた。

 

「十ぉぉぉ香ぁぁぁぁぁぁ!!」

 

上空から彼の叫び声が聞こえてくる。

このままだと地面にダイブするだろう。

だが、それが起こる事はなかった。

何故ならカルナが空中で抱き抱えたからだ。

お姫さま抱っこという形で。

 

「ちょっ!!喫茶店の店長さん!!その格好は一体・・・というか下ろしてください‼」

 

「着地をするから口を閉じていた方がいい。舌を噛むぞ」

 

カルナはそう言って着地をした。

そして士道は十香に近づいた。

 

「シ──ドー・・・?」

 

まだ状況が理解できていない顔で十香は呟いた。

感動的な再会を潰すような真似をするようで悪いと思うが、オレが消滅しなくても大丈夫な方法が見つかったと彼女達に伝えようとオレは言った。

 

「感動的な再会の所、すまないのだがオレが消滅しなくても良い方法が見つかった」

 

オレがそう言った瞬間、空気が固まった。

そして十香が身を乗り出して言った。

 

「本当か!?ジーク!?」

 

「ああ、令呪を三画使って受肉せよと言えば」

 

オレがそう言った瞬間、十香は言った。

 

「受肉せよ!ジーク!!」

 

「───」

 

速攻でマスターは令呪を使った。

何の躊躇いもなく。

 

「────」

 

オレは呆然とするしかなかった。そんなオレに十香は笑顔で抱きつき、ランサーと士道は暖かい目でオレ達の様子を見ていた。

 

◇◇◇

 

あれから数日がたった。

あの後、十香の精霊の力は封印出来た。

ラタトスクにオレ達は回収された後色々と話を聞かれた。

それにラタトスクの電子機器がランサーの宝具の余波によって全てやられたらしい。

十香は今、士道と共に学校へ行っている。

何でも、ASTの折紙という、少女とケンカばかりしているらしい。

前に様子を見に行って来たが大丈夫そうだった。

そしてオレはランサーとの決着を着けようと思ったのだが、士道の妹から精霊は複数いるという事を聞き、休戦状態になった。

そして受肉をしたオレは何をしているか?それは・・・。

 

「お待たせした。此方がイチゴのショートケーキにとチョコのムースだ。味わって食べてくれ」

 

「セイバー。料理が出来た。二番席に持って行ってくれ」

 

「分かった。では、持っていくとしよう」

 

今では喫茶店マハーバーラタの店員として働いている。

最近では女性客がとても多くなった。

おかげで十香の目が真っ黒になる時がある。

その度になだめているが、機嫌が悪くなるだけなので休みの日に一緒出かけるぐらいだ。

っと。お客がきたようだ。

 

「いらっしゃいませ。何名様ですか」

 

「ジーク!!」

 

そのお客は十香だった。

オレを視界にいれた瞬間、飛び込んできた。

 

「マス、いや十香。今は仕事中だ。後にしてくれ」

 

「むぅ。仕方ない」

 

彼女はオレの言葉を素直に聞いて席へ向かった。

今ではこのような日常が毎日続いている。

だが、まだまだ精霊はいるとなると、彼女達も救わなければならない。なら、オレはそれを手伝うだけだ。

すると、十香から呼び声が聞こえた。

 

「ジーク!!此方に来てくれ‼」

 

オレはその声にすぐに返答した。

 

「ああ、今はそちらにいく!!」

 

 

            十香デッドエンド 終




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