ジークフリートとして生きる   作:鉄血

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久しぶりの投稿。仕事が忙しいの何の。
久しぶりの投稿になるので少し心配ですがどうぞお楽しみください。
4ヶ月ぶりの投稿だー。
楽しみに気長に待っていた皆様大変申し訳ありませんでした。


ライダー

ジークフリート達はお昼過ぎのピークが終わり、落ち着いた中で休息をとっていた。

休息とはいってもそう大した事ではない。

ただ、客がいない店の中でコーヒーを入れてそれを飲みながら雑談する程度だ。

その雑談の中でジークフリートは言った。

 

「ランサー。俺達が一度サーヴァントとして召喚されているとしたら他のクラスのサーヴァントも召喚されていると俺は予想をしているのだが、ランサーはどう思う?」

 

ジークフリートの言った事にカルナは答えた。

 

「間違いなく召喚されているだろう。だが、精霊という存在がこの世界にいる以上迂闊に手は出さないはずだ。

だが、その逆もありえない事もない」

 

「精霊という存在に興味を持って襲う者もいる・・・か・・・」

 

ジークフリートの答えにカルナは頷いた。

 

「確かに精霊は強大な力を持つが、オレ達のように完璧に力を制御できている訳ではない。その力を使って悪くだみをする奴もいる筈だ」

 

「そう・・・だな・・・」

 

カルナの言葉にジークフリートは少し間を開けて言った。

 

「だが、十香をみる限りそういった存在の精霊はそういないだろう。だが、用心だけはして置いて損はない」

 

「十香のようにただ強力なだけの力を力任せにぶつけるだけでも宝具並みの威力はあるからな。シェルターがあるとはいえ、一般人が外にいたとするとかなりの死者がでるだろうな」

 

ジークフリートはそう言い終わった後コーヒーを少し口に含んだ。

そして時計を見ると3時30分の針をさしていた。

 

「もうそろそろ学校から士道達が帰ってくる時間だな。そう言えば明日の仕入れはどうする?休日になるが」

 

オレがそう言うとカルナは言った。

 

「む・・・ならば仕入れを頼む。野菜や調味料がつきかけていた筈だ。店番は俺がしておこう」

 

「野菜と調味料か。了解した。何が足りない?」

 

「キャベツ、ニンジン、トマト、胡椒に砂糖と言った所か」

 

カルナはそう言いながらメモを書き、それをオレに渡した。

 

「では、頼む」

 

「行ってくる」

 

そう言ってオレは仕入れに行った。

喫茶店から商店街まではそう遠くない。歩いて10分といった所だ。

 

「キャベツは・・・ふむ・・・これか」

 

ランサーに渡されたメモを見ながら買い物をしていると

ふわっとした声がオレの名前を呼んだ。

 

「ジークフリートさん」

 

「む?」

 

オレの名前をフルネームで呼ぶのは士道と琴里そして後一人しかいない。

後ろを振り向くとそこにはピンク色の髪を肩まで揃え、学校の制服姿の少女がいた。

彼女の名前は園神凜緒。小さい時からの士道の幼馴染なんだそうだ。

どうやら夕食の買い物らしい。

オレは彼女に言った。

 

「学校帰りか?凜緒。部活はどうした?」

 

オレの言葉に彼女は笑いながら言った。

 

「今日の部活は休みなんです。また、士道の家に行って晩御飯を作ってあげようかなって思ってきたら、ジークフリートさんを見かけたので」

 

「成る程。学校で十香はどうだ?迷惑はかけていないだろうか?」

 

「十香ちゃんは、いつも士道と一緒にいる事が多いかな。今日はジークフリートさんにクッキーを食べてもらうんだーって言ってたし。何時も元気ですよ」

 

「そうか・・・すまない」

 

「なんで謝るんですか?謝る事じゃないですよ」

 

どうやら何時もの癖で謝ってしまったらしい。

 

「すまない・・・オレはこれを買ったら行くが、一度喫茶店によって行くか?士道が一度店にくるらしいからな」

 

「ならお言葉に甘えようかな。私もすぐに行きますから先に行ってください」

 

「いや・・・入り口でまっておこう。学校での十香の事も聞きたいからな」

 

彼女は目を丸くしてすぐに苦笑すると少し待ってくださいと言って歩いていった。

オレは買い物が終わった後、近くの椅子に腰を下ろした。

そして空を見上げて、少しオレは自分の事を考えていた。

 

(もし・・・オレが本物のジークフリートだったのなら・・・一体どうやって彼女を助けられたのだろうか・・・)

 

ジークフリートの肉体に技量、オレは出来る限りジークフリートに近づこうと頑張った。

彼らしく、自分を偽りながら振る舞った事もあった。

だが、どんなにジークフリートとして振る舞っても所詮は偽物。

本物と違い、オレは誇り高く生きていない。

時より思う事がある。

彼女に召喚されたのがオレではなく、本物の彼だったらと・・・。

そしたら、もっと良い結果になったのではないのかと。

そう考えると少し後ろめたくなる。

だが、彼女が召喚したのはオレだ。なら、自分が全力で十香を守らないといけない。無論、士道達もだ。

らしくないなとオレは思いながら先ほど買ったたい焼きを口に入れようとすると、何処からか"ぐぅ"と腹が鳴る音がした。

 

「ん?なんだ?」

 

隣から聞こえた腹の音にオレは眼をそちらに向けた。

そこにいたのはピンク色の髪を三つ編みにした一人の少女が・・・

 

「・・・・・・・・・・・・・・」

 

オレは夢を見ているのか?

 

「お腹すいたよぉ・・・」

 

そこにいたのはライダーだった。

だが、格好が可笑しい。いや、初めて会った時もおかしかったが今の格好は完全に女の子の格好だ。

だが、今の彼はオレに気づいていないのか机に片頬つけ、目を閉じた状態で此方に顔を向けていた。

どうやら腹をすかせているようなのでオレは手に持っていたたい焼きを彼に渡すべく、声をかけた。

 

「ライダー、これを食べろ」

 

「んー・・・だれぇ?」

 

彼はそう言って目を開けるとオレの顔を見た瞬間固まった。

そして・・・

 

「もしかしなくてもキミなのかい・・・セイバー?」

 

「久しぶりだなライダー。だが、腹が空いているのだろう?これを食べるといい」

 

「いいの!?」

 

彼は相当腹が空いているらしく、食べていいと言っただけで目を輝かせていた。

 

「ああ、いいぞ」

 

オレの願いを出させてくれた恩人だ。

オレはすぐに了承した。

 

「いっただっきまーす!!」

 

ライダーはそう言いながらたい焼きにかぶりついた。

 

「んー!!おいひぃー!!」

 

どうやら気に入ったようだ。

 

 

◇◇◇

 

 

たい焼きを食べ終わったライダーは色々と話してくれた。

オレが死んだあの後、彼は世界を救ったそうだった。

 

(あのホムンクルスの少年が世界を救った・・・か。オレは間違えていなかったのだな)

 

そうオレは思っていると、ライダーが言った。

 

「そういえばさ、君って今何処に住んでるの?」

 

「ああ、近くの喫茶店だ。赤のランサーと今は一緒に住んでいる」

 

オレがそう答えると、ライダーは赤のランサーと一緒に!?と驚いた様子で言っていた。

そしてライダーは少し考えるととんでもない発言をした。

 

「ねぇ・・・セイバー良ければだけどさ・・・一緒に住んでもいいかな?」

 

「何故?」

 

オレはライダーの質問を聞いた。

この辺りに住んでいるのなら、彼はアパートを借りていると思っていたのだが、次の発言を聞いて絶句した。

 

「その・・・追い出されちゃったんだよボク」

 

その事を聞いた時、オレはランサーにすぐに電話した。

あれから色々あり、カルナに空いている部屋はまだあると言って許しを得てもらった。

するとライダーは笑顔で言った。

 

「じゃあ今日からよろしく!!セイバー!!」

 

「ああ、よろしく頼む。ライダー」

 

「ふむ?何がよろしくなのだ?ジーク?」

 

後ろから十香の声が聞こえた。しかし、その声は恐ろしく冷たい声だった。

オレは後ろを振り向くと・・・苦笑いをしている凜緒と満面の笑み(なお目は笑っていない)を浮かべた十香がそこにいた。

それを見てオレは悟った。これは詰みだと。




もう少し仕事が落ち着いたらペースを元に戻せるようにしていきたいと思います。

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