ジークフリートとして生きる   作:鉄血

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中々、仕事もあり時間が無いの無いの。
ではどうぞ!


問い

士道がジークフリートの真名を言った瞬間、彼女がとてつもない殺気を振り撒き出した。

彼女の瞳孔は竜のように細く鋭くなり、彼女は手に鏖殺公を持ち士道の首にその刃を突き付けた。

その時、ジークフリートが彼女に言った。。

 

「止めろ。マスター」

 

彼の言葉に彼女はその腕を止めた。

彼女がこの場で俺を殺すのは容易い。

だが、彼女が俺を殺さないのを見る限りジークフリートが言った命令が効いているようだ。

故に、今の彼女は自分の憤怒の感情とジークフリートの命令の優先順位が、彼の命令の方が上にあるようだ。

彼女は歯を食い縛りながら、ゆっくりと剣を降ろした。

 

「いい子だマスター。少しだけ彼と話がしたい。少しだけ部屋の外で見張りをして待っていてくれ」

 

「・・・・・・ッ!!!!・・・・・・わかった・・・・」

 

彼の言葉に彼女は一瞬目を見開いたが、すぐに彼の命令に従った。

そう言って彼女は教室の外へ出ていった。

そうして取り残されたのは俺とジークフリートの二人のみ。

そしてジークフリートは言った。

 

「さて、先程はオレのマスターがすまなかった。それではオレの自己紹介からさせて貰う。オレの名はジークフリート。君が言っていた、竜殺しと言われている竜しか殺す事しか出来ないただの剣士だ」

 

「やっぱり貴方はあのジークフリートなんだよな?」

 

「ああ、そうだ」

 

彼はそう言った。 

そして彼は俺に質問をしてきた。

 

「君に少し聞きたいことがある。どうしてオレをジークフリートだとわかった?」

 

「あんたは自分の名前を言っていない。だけど答えになるものはいくつもあった」

 

「・・・・君に背中を見せたあの時か」

 

「最終的にあんたがジークフリートだとわかったのは背中を見せた時。だけど他にも貴方を確証する物があった。それは貴方の剣だ」

 

「・・・・まさか」

 

彼にも思い当たるところがあるようだ。

そして俺は言った。

 

「そう。ASTと戦っていた時にあんたはバルムンクと言っていた。そして不死身の肉体が武器をとおさない程に固いと考えれば納得がいく。背中を隠す事が出来ず、背中のある一部以外、不死身の体を持ち、バルムンクと呼ばれる剣を持つ。それがあんたがジークフリートだと証明出来る」

 

成る程。彼はそこまで予想して、いや裏で手引きしている組織がその予想を考えたという事か。

 

「有名過ぎるのも考えものだな」

 

オレはそう言って士道を見て言った。

そして彼に伝えなければならない事を言った。

 

「君達は私のマスターである、プリンセスの力を封印するために此処にいることで間違いないのだな?」

 

オレの言葉に彼は、はいと返事をした。

 

「なら、伝えておく事がある。彼女は自分の力を封印することは望まないだろう」

 

「なっ!!」

 

オレの言った言葉に彼は驚いた。

そして彼はオレに言った。

 

「そんなこと、分からないだろ!!」

 

確かに彼は十香本人から、その事を聞いていない。当たり前の反応だ。

だが、彼女の力を封印するという事は、オレの消滅、いわばオレ自身が死ぬという事である。

今の彼女はソレを決して望まない。

そんな事をしようならば彼女は彼の話も聞かずに殺しにかかるだろう。

現にそれが一度おきかけている。

故に、彼女の力を封印することが出来ないという訳だ。

その事をオレは彼に伝えた。

 

「確かに、そうだろう。だが、彼女はオレのマスターだ。彼女から精霊の力を封印してしまえば、オレはマスターからの魔力パスが無くなり消滅する」

 

その事を伝えると彼は驚いた用にして言った。

 

「消滅ってどういう事だよ?あんたは生きているんじゃないのか・・・?」

 

「正確にはオレは君達でいう幽霊的な存在だ。彼女を守るサーヴァントとしてオレはいる。もし、君が彼女の力を封印するとしよう。そしたらオレはマスターから貰っている魔力を供給出来なくなる。そしてオレは消滅するという訳だ」

 

それにと言ってオレは言葉を付け加える。

 

「彼女はオレが消滅すると知ったら間違いなく封印するのを拒否するだろう。下手をしたら君が殺されかねない。オレの消滅は彼女にとって生き地獄になるだろう。

その最悪の結果だけは迎えたくない。君もそうだろう?」

 

「っ・・・」

 

オレの言葉に彼は言葉を詰まらせた。

オレも彼の立場にあるのであればきっとやめるだろう。

しかし、彼女には一度聞いて見るのもいい。

 

「士道。一度オレからももう一度聞いてみる。また、オレ達が出現するときにその答えを言おう」

 

オレの言葉に彼は分かったと言った。 

そして、彼らが襲いかかってきた。

あの銀髪の少女が此方に突っ込んでくる。

だが、ソレを十香が剣を投げて進行ルートを妨害した。

そして十香が言った。

 

「・・・・ジークと私の邪魔をするか!!人間!!」

 

「・・・ッ!」

 

十香は怒り狂っている。彼らがオレの邪魔をした事に。

そして自分自身に。

彼はもう退散したようだ。

ならこちらも後は退散するだけだ。

 

「マスター、退散だ!!」

 

オレの声を聞いて彼女は我に帰った。

そして此方に来て言った。

 

「すまぬ。あいつらに邪魔をされて、ジークの所にまで気づけなかった」

 

「大丈夫だ。もうすぐロストが始まる」

 

オレがそう言うと、マスターとオレはロストした。

ロストしたオレはマスターに聞きたい事を聞いた。

 

「十香、聞きたい事がある」

 

「何だ?ジーク?」

 

目を閉じてオレの膝に頭を置いている十香が言った。

 

「十香は、いつも襲ってくる彼等に襲われない、人間として生きるか、オレと一緒に彼等と戦うかどっちがいい?」

 

「何かいい忘れている事があるだろう?」

 

十香が言った。

 

「私が人間として生きる事になると、ジークはどうなるのだ?」

 

「ッ!!」

 

彼女の勘は鋭かった。

これは誤魔化せないと思いオレは言った。 

 

「君が人間として生きるとオレはこの世にいなくなる」

 

その事を聞いて彼女の目に涙が浮かんだ。

そして彼女は言った。

 

「そんなのは嫌だ。私はジークと一緒にいたい。だからジークがいないのなら、人間として生きたくない。今のままでいい」

 

そう言うと彼女は泣き出した。

オレは何も言う事が出来なかった。

これから、彼女はどうすれば良いのだろうと考えながら。

 




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