こっから何話かトランプ回が続きます
次の遊びは叩いてかぶってじゃんけんポンを予定しています
では、本編をどうぞ
「おはようございます、先輩」
「おはよう、マシュ」
沖田さんが吐血した翌日、朝からマシュがオレの部屋に遊びに来た
「随分早いね。遊びって言ってたのがそんなに気になってたの?」
「はい。先輩に教えていただけることは、どれもカルデアの資料にないものが多いのでとても面白いです!」
そういってマシュは嬉しそうに笑いかけてくる
「あれ、マシュさん早いですね。あ、マスター。おはようございます」
マシュの後ろからひょこっと沖田さんが顔を出した
「わっ、お、沖田さん。おはようございます」
「おはようございます、マシュさん」
「おはよう、沖田さん」
自分の後ろにいた沖田さんに気づいてなかったマシュがビクッてした
「それにしても、君らまた明日ねって確かに行ったけど何も6時からオレの部屋に来なくてもいいんじゃない?たぶんまだ寝てる人いるよ?」
「私は昔からの習慣で何時に寝ても5時くらいには起きてしまうんです。でも、マシュさんっていつももう少し遅くに起きてませんでした?マスターの部屋に来たのも、そちらにスキップで向かうマシュさんを廊下で見かけたからですし」
「ス、スキップなんてしてません!で、でも早く起きてしまったのは、その、できるだけ長く先輩と一緒に遊びたくて、あの、その・・・」
そういって顔を赤くしながらマシュは俯きながら、恥ずかしくなったのかモジモジしだした。そのときオレと沖田さんは顔を合わせて目線だけでお互いが考えていることが分かった
((何このかわいい生き物!!))
「そ、そっか。じゃあ、立ち話もなんだし、中に入ろっか」
「!はい、先輩!たくさん遊びましょう!」
((やばいすっごいかわいい!!))
オレと沖田さんは二人そろってニヤニヤが止まらなかった
「ど、どうしたんですかお二人とも。そんなに笑わないでください!」
「ご、ごめんって。ほら、沖田さんもそんなところで立ってないで入りなよ」
「あ、ああ、はい。お邪魔します、マスター」
律儀に断りながら沖田さんもオレの部屋に入ってきた
「それで、ダヴィンチちゃんにお願いしていた遊び道具というのは何ですか、先輩?」
「そうですよ!もったいぶらないで教えてくださいよ、マスター」
部屋に入ってから数分もたっていないのに二人がすごい急かしてくる。飲み物の用意したりしてるからちょっと待ってほしいんだけど
「えっとね、実を言うと頼んでいたものが多すぎてまだ全部はできていないんだってさ。それで、今のところ用意できたのがこれだけだってさ」
そう言ってオレはポケットからカードゲームのド定番、トランプを出した
「トランプ、ですか?」
「あ、沖田さん知ってます!それ全部裏側にして同じ番号のカードを探すやつですよね?」
「神経衰弱のこと?確かにそういう遊び方もあるけど、これ一つでいろいろ遊びができるんだよ。で、ダヴィンチちゃんが用意するのにてこずったのはこっち」
そう言って反対のポケットから取り出したのは、ライトノベル大の本
「ルールブック、ですか?」
「そ。ローカルルールとかいろいろあってまとめるのが大変だったんだってさ」
『図でよく分かる!ダヴィンチちゃん謹製トランプルールブック!(ローカルルール込み)』
と銘うってあるダヴィンチちゃん特製のルールブック。ただでさえキャラの濃い英霊の人たちのほぼ全員に聞いて回ったのが相当大変だったらしく、失くしたら三日三晩泣きついてくるって言われた。そんなことされたらむしろこっちが泣きたくなるので絶対なくしたくない
「それで、しんけーすいじゃく?以外にはどんな遊びがあるんです?」
「えっとね俺の知っている限りだと、ポーカー、ブラックジャック、ダウト、セブンブリッジ、ババ抜きとかかな?他にも結構あるらしいからいろいろやってみようよ」
「面白そうです!先輩がくる以前は、お話をしてくださる方はいらっしゃったのですが、一緒に遊んでくれるのはフォウさんぐらいでしたから、すごく楽しみです!」
よほど楽しみみたいなマシュがすっごい目をキラキラさせてる
「じゃあ、せっかくだし最初は沖田さんの言ってた神経衰弱からやろうか」
「いい選択です!流石はマスターです!なんですけど・・・」
「けど?」
「いやー、沖田さん実はあんまりルール知らないんです」
「ああ、なるほど。マシュはもちろん知らないと思うから、ついでに説明するね」
「よろしくお願いします、先輩」
「じゃあとりあえず、一応トランプの説明からしよっか」
ポケットから出してきたダヴィンチちゃんお手製のトランプの箱を開けた。なんかキングとクイーンとジャックの絵柄が元の奴とだいぶ違う気がするけど、まあいいや
「まず、トランプはスペード、クローバー、ハート、ダイヤモンドの4つマークそれぞれに1~10までの数字のカードと11~13を表すジャック、クイーン、キングのカード、あとそのほかにジョーカーのカードが2枚ある合計54枚のカードで構成されているわけ。で、これらを組み合わせたりして、いろいろなゲームで遊べる感じになってるんだ」
「へー。で、どれがキングでどれがクイーンでどれがジャックなんです?」
「このキャスターの英雄王がキング、ダヴィンチちゃんがクイーン、ロマンがジャックだね」
「あ、賢い方のA・U・Oさんですね。バビロニアの時はすごいお世話になりましたとも。
特にあの種火を大量にくれたときはびっくりしましたよ」
「そうですね。ギルガメッシュ王には大変お世話になりました」
(二人ともスルーしてるけど、ダヴィンチちゃん、さらっとクイーンの座についてる。しかもこれモナ・リザ・・・・・・)
「それで、神経衰弱ってどうやるんでしたっけ、マスター?」
「あ、ああ、うん。ルールとしては、ジョーカー二枚を抜いた52枚のカードを裏返しにした後にばらまいて、それを自分の番が来たら二枚ずつめくって同じ数字のカードを見つけるゲームだよ」
「二枚めくってそれが違う数だったらどうするんでしたっけ?」
「そのまま裏返しにして戻す。で、同じ数字だったら自分の手札になる。最終的に一番多くペアをとっていた人が勝ちってこと」
「なるほど。ペアを見つけて場合、そのまま次の人に手番が回るのですか、先輩?」
「いや、ペアを見つけた人は特別にもう二枚目来れる。それでペアを見つけたらもう二枚・・・って感じで見つけられなくなるまでやるんだ」
「色とかマークって関係ありましたっけ?」
「いや、数字さえ一緒ならマークと色は関係ないよ。ルールはこれで多分一通り説明したかな。二人とも質問はある?」
「いえ、大丈夫です」
「はい、私も大丈夫です、先輩」
「OK。じゃ、早速やろうか」
オレはカードの山を掴んで入念にシャッフルして、裏返しにして机の上にまんべんなくばらまいた。ところで、開けたばっかのトランプとかってカードが混ざるのに時間かかるよね
「じゃあ、順番はじゃんけんで勝った人から反時計回りで行こうか」
「「「じゃーんけん、ぽん!」」」
結果はオレ→沖田さん→マシュになった
「じゃあ、オレからだね」
まあ、最初は完全に運だもんね。
捲ったカード:♤のジャック、♡の6
「まあ、最初はそうだよね」
「次は沖田さんの番ですね!一発で当てて見せますとも!」
捲ったカード:♧の10、♢の4
「次は私ですね」
捲ったカード:♡の6、♤の6
「すごいね、マシュ。1回目から揃ってるよ」
「ありがとうございます。えっと、これでペア成立ということですよね、先輩?」
「あ、うん。もう一回どうぞ」
「はい」
捲ったカード:♡の1、♢の7
「流石にちがったけど、沖田さん」
「はい、マスター。私も同感です」
((これは嫌な予感しかしない!!))
結果
マシュ:16ペア
オレ:7ペア
沖田さん:3ペア
「マシュ(さん)強すぎ!!」
「あ、ありがとう、ございます」
「何でそんな強いんですか!沖田さんなんて、沖田さんなんて・・・・・・」
「まあ、うん。オレのおこぼれ三回だけだもんね」
言えない。あまりに取れない沖田さんが可哀想だったからつい手を抜いたなんて言えない!
「ま、まあ、次やればきっと沖田さんだって取れますよ!きっと、多分、おそらくは・・・」
「もっと断言してくださいよ、マシュさん!!」
沖田さんがだんだん言葉に自信がなくなっていったマシュに泣きついた
「と、とりあえず。もっかいやろうか」
結果
マシュ:19ペア
オレ:6ペア
沖田さん:1ペア
「減ってます!!」
「ま、まあまあ。マシュがとりあえず強すぎるだけだよ。多分」
「そうですよ、沖田さんはそんなに弱くありません!多分」
「ほら、お二人だってわかってるんじゃないですかー!」
沖田さんがなんかガン泣きし始めた
「やっぱり沖田さんは使えない無能サーヴァントなんですね・・・」
いや、神経衰弱一つでそう決められてもなー
「い、いえ、沖田さんは優秀なセイバーのサーヴァントです!現に今のカルデアでは剣術においては一番だと私は思います!それに、沖田さんは宝具のレベルが5じゃないですか!私なんか、この間上がっても、まだ2のまんまですし、・・・」
励ましてる側のはずのマシュが自分の言葉で傷ついて落ち込んでしまった。なにしてんのさ
「そんなことは無いよ。二人とも優秀なオレのサーヴァントだ。マシュの宝具は、真名がわかるのがまず遅かったんだから仕方ないよ。それに、ちゃんとレベルだって上がったでしょ?これからもっと伸びるよ」
「先輩・・・」
「沖田さんは、バビロニアとかロンドンのアルトリアの時に大活躍してくれたじゃないか。沖田さんの縮地がなかったら失敗していた奇襲だって今まで何回あったかわからない。だから、沖田さんは無能なんかじゃないよ」
「マスター・・・。でも、私、こんなゲームですら勝てないのに・・・」
「それは向き不向きの問題だよ。マシュが偶々このゲームが得意で、沖田さんが不得意だっただけだよ」
「そう、ですね。沖田さんはこんなゲームよりも切り合いのほうが得意ですし。ありがとうございました、マスター。励ましていただいて。」
「いやいや、沖田さんが立ち直ってくれて何よりだよ」
「新選組一番隊隊長沖田総司、改めて我がマスターのために剣を振るうことを誓います。これからもよろしくお願いしますね、マスター」
「ああ、よろしく、沖田さん」
「私からも、よろしくお願いしますね、沖田さん」
「ええ、もちろんですよ、マシュさん」
さっきまでの沈んでいた顔とは一転晴れやかな笑顔がそこにはあった
ところでさっきはスルーしたけど、紹介した身としてはこんなゲーム呼ばわりされるのは多少傷つくんですがそれは
「是非もないよネ!」
「あ、ノッブ!何でこんなところにいるんですか!」
いかがでしたでしょうか
マシュはやっぱりなんか記憶力とか良さそうなイメージだったのでこんな感じの展開になりました
基本的にマシュはぐだ男の教えてくれる遊びは知らない設定です
沖田さんはものによっては知ってる設定で行きたいと思います
次話は筆者の都合により少し先になってしまうかもしれません
ご了承ください
次話更新は5/25を予定しています
では、今後とも『三人のぐだぐだマイルーム』をよろしくお願いします