暁の小話   作:ナレコ

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短すぎて短編というにもあれだな。
次作るときはもちっと長く作ろう。
次あればだけど


怖い話でも聞いたのか単純に夜の廊下が怖いのか

「司令官、この前の遠征の帰りで気付いたんだけど響がいつの間にかウォッカを持ってたのよ。準備するときにはそんなもの持ってなかったから気になったの。だから何処で取ってきたのって聞いたら……」

「暁。もうレディは寝る時間だと思うけど、いつまで起きてるのかな?」

 

珍しく暁が夜まで話をするものだからさすがの僕も眠たくなったよ。

だけど、僕が寝るよう話をしたら彼女の顔が若干強張ったのが見えた。

 

「そ、そうよね…。ごめんなさい司令官」

「いや、いいんだよ」

 

何故かそこで僕の顔を見て無言になる暁。

その顔は凄い何か言いたげな表情だった。

いや、今まさに葛藤してる最中なのだろう。

「んー」とか「むー」とか唸ってる時点でそれは丸分かりだった。

物凄く眠いけど、そんな葛藤されては流石に気になるので僕はとりあえず何か言うのを待った。

 

「えっと…司令官。その…」

 

突然言い淀み、なぜか暁は顔を赤くした。

いきなりどうしたのだろうか?

その困ったような焦ったような顔されてもこちらが困るのだけれど。

それから少し間があって、暁がやっとのこと言葉を出した。

 

「あ、あの…今日はちょっと寒くないかしら?」

 

確かにもう春とは言えまだ肌寒い季節ではある。

だが何故だろう。その台詞を聞くと何故か無性に生暖かい目で暁を見守りたくなってしまった。

なんというか凄く尊いというか、いじらしいというか…。

なんとなく、ここは乗ってあげた方がいいような気がして僕は「そうだね」とだけ返した。

 

するとどうだろう。暁が何故か若干嬉しげに「そうよね!寒いわよね!」と僕に迫ってきた。

今の台詞のどこに彼女が喜ぶポイントがあったのだろうか。酷く謎である。

 

しかし、僕はこのとき眠たかった。

暁のことが気になる。しかし、眠くてまともに思考が働かなかった。

だからだろうか。あとになって思い返してみればこれ他の艦娘には言えそうにないなという台詞を吐いていた。

 

「じゃ、一緒に寝る? 僕が風邪引くと皆に心配させちゃうし」

 

このあとのことを僕は覚えてない。

ただそのときの暁の顔が妙に赤くなっていたのだけは何故か記憶に残っていた。

 

そして朝、妙な酒臭さと子供の甲高いキンキン声の中で目が覚めた。

頭が痛いが心が妙に落ち着いた複雑な目覚めだった。

 

寝ぼけ眼で部屋を見渡すと頭を抱えて正座している響に説教している暁がいた。

半分寝ぼけているので何を話しているのかは分からない。だが、こうして見ると暁が意外と姉をやっているのがよく分かった。

 

(普段はあんなにお子様なのに案外しっかりお姉ちゃんしてるんだなぁ…)

 

微睡みの中、僕は思った。

 

 

余談ではあるが。

響が持っていたウォッカはどうやら遠征先にいた別の鎮守府のポーラが落としたものだったらしく、あのウォッカは知る人ぞ知るロシアの高級ウォッカだったそうだ。

それを昼頃に来た電話で訪ねてきた提督がそう言っていた。

 

(あっちのポーラ、どんだけごねたんだ…)

アル重の酒に対する想いの深さを知る一日だった。




暁「一人前のレディらしく扱ってよね」

作者「すんません。なんかこう、暁っぽさと言ったら俺の中じゃこんな感じだったんです!でも、これじゃああまりにもエピソード短すぎて書ききれてませんよね。次作あればレディらしく、ぼそっ(暁らしく)書いて見せるからね」

暁「…今なにか不穏な空気を感じた気がするんだけど、私の気のせいかしら?」
作者「気のせい気のせい、昨日のせい」
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