冷徹な双剣使いは笑う蛇に導かれた   作:クガミ

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タイトル通りからスタートです。


オーケストラ

標的、ココ・ヘクマティエルがいる町へ黒のセダンでクラドは向かっていた。情報が正確なら今はその町で商談中ということらしい。助手席に置いた細長い鞄から日本刀を二本取り出し、一本を運転してない方の手で握る。

 

「オーケストラ......同じ同業者とはいえ、あまり会いたい相手ではないな」

 

オーケストラ。俺が隠密で戦うのとは逆に銃声を音楽といい、派手な戦い方を好む殺し屋集団。だが、今は全盛期とは違う、8人で構成されていたらしいが、一人を残し、全員が死亡。マフィアから貰った資料によれば、最近は1人増え、二人組らしいが。今回はオーケストラと共同でココ・ヘクマティアルを殺るという話になっていた。本来、俺1人で充分な筈だが......余程その武器商人を仕留めたいようだ。

標的のいる街が見えてきた。片道数時間かかったが怪しまれることなく街へと入った。

 

ドォン!!

 

街へと入ると遠くない所で爆発音が上がった。どうやらオーケストラは既に攻撃を開始しているようだ。通りを歩いていた住人達は爆発音とは逆の方向に逃げていく。クラドは爆発音の聞こえた方に車を走らせた。

 

「......標的、発見。」

 

障害物に体を隠しているヘクマティアルと資料にあった少年兵が応戦していた。向かいにはオーケストラの二人組が1人は警察隊の盾を構え、1人はひたすらアサルトライフルの引き金を引き続けていた。車から降りるとその騒音に顔をしかめる。とても音楽とは言えない。

 

「ッ!ココ、後ろに新手が!」

「別の殺し屋!?」

 

眼帯を付けた女に気づかれた。が、別にいい。クラドは走りながら鞘から刀を抜く。すぐに切り伏せる。

 

「くっ、この!」

 

眼帯女がクラドに向かって、ハンドガンを連射する。数発の銃弾がクラド目掛けて飛んでくるが、それを動体視力で見極め、かわす。一発胴体に食らったが、これは防弾チョッキが防いだ。

 

「こんな至近距離で撃って、無傷......!?あり得ないっ、ヨナ君!」

「分かってる」

 

眼帯女と入れ替わるようにヨナと呼ばれた少年兵がアサルトライフルを連射する。これは、少し危険か。クラドは銃撃が始まる前に建物の影に隠れた。壁に銃弾が無数に当たり、壁を削る。

 

「奇襲ならここまで危険はないんだが......やはりオーケストラとは合いそうにない」

 

標的をできるだけ仕留める確率を上げるなら、奇襲、罠、計略、これらを事前に行っていれば、ヘクマティアルの私兵の動きを鈍らせ、殺ることができたかもしれない.......所詮道楽を優先する殺し屋とは二流だ。現に7人は死んだ。オーケストラは殺し屋としては大成しないだろう。

銃撃が止むと慎重に壁から顔を出し、標的を伺う。だが、そこにはヘクマティアルと私兵達は逃げた後だった。オーケストラ達も気づいたのか、急いでどこかに走っていく。さて、どうするか......

クラドはしばらく思案した後、刀を鞘に戻した。

 

「考えるまでもない、か......」

 

効率性を上げるならあの殺し屋は邪魔だ。成功すればそれで終わり、失敗すれば、その尻拭いをしてやればいい。要はヘクマティアルを殺れば、仕事は終わる。

 

 




中途半端に投稿して、すいません。以後、このような事は無いようにします。
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