気づいたら周りが大体バンドをしてた件について   作:黒須レイク

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お気に入りを30件もいただいてしまって感無量です。喜びのあまり続いてしまいました。最近ガルパに再びはまったのですが難易度28に苦戦中です。


なんで授業中ってあんなに眠いんだろうね。

キーンコーンカーンコーン

 

今日も今日とてお昼の時間がやってくる。俺がいつも通りやってきたタケシと昼食を取ろうとしていると…

 

「おーい仁志くん、タケシくん一緒に食べよー」

 

「ご一緒してもいいかしら?」

 

2人の女子生徒が話しかけてきた。

彼女達の名前は丸山彩、白鷺千聖、今話題のアイドルバンド

'Pastel Palettes'略してパスパレのメンバーだ。

 

「あのなぁ、お前達仮にもアイドルなのに男子と一緒にいてもいいわけ?」

 

「あら、私は別に構わないわよ。彩ちゃんもそうでしょ?」

 

「うんうん、みんなで食べた方が美味しいし楽しいよ?」

 

「そうかい」

 

この2人は気づいていないのだろうか?この羨ましがる男女の視線を……って、ん?男女?あー、タケシ狙いの女子かタケシ爆発しろ。

 

そんなこんなで4人で弁当をつつき始める。俺とタケシが隣、向かいに彩と千聖という感じの配置だ。

 

「あっ、そういえばタケシ君。今日は前に教わった唐揚げを作ってみたのだけど味見してもらってもいいかしら?」

 

「ああ、いいよ。じゃあ1つもらおうかな」

 

タケシは料理が上手いので千聖はよくタケシに味見をしてもらいアドバイスをもらうことで料理の上達を目指している……らしい。真剣にメモをとってタケシの味の好みを聞いてるところを見ると察せるところもあるけど。

 

しかしいつもの様にタケシが箸を千聖の弁当に伸ばそうとすると千聖からストップがかかった。

 

「ちょっと待って?今日はもう一つお願いがあって…」

 

「お願いって?」

 

「実は今度やるドラマでヒロイン役をやるのだけれどその中で彼氏にお弁当を食べさせてあげるっていうシーンがあって…練習相手をお願いしたいのだけれど…いいかしら?」

 

「別にいいけど白鷺さんは俺でいいのか?」

 

「えぇ、是非お願いするわ」

 

千聖は自分の箸で唐揚げを摘むとタケシの口へ持っていった。

 

「はい、あーん」

 

「あーん」

 

もう雰囲気は完全に恋人のそれだった。彩なんか顔真っ赤にして今にも叫び出しそうな感じだし。これを練習だって言うのですか…あなた練習いらないくらい完璧でしょ。

 

「んー、下味もしっかり付いてるし揚げ方も大丈夫だと思うよ。あとは好みの範囲かな。俺なら下準備の時に…」

 

「なるほど…」

 

タケシは食べた唐揚げの感想を述べ千聖はその感想をメモする。そんな2人の様子を見ながら

 

「おい、彩」

 

「なっ、何かな仁志くん」

 

「さっきの千聖って演技してたのか?」

 

急に俺に話しかけられたからかびっくりした表情の彩だったが真面目な表情になり

 

「私はお芝居詳しくないからわからないけどあの千聖ちゃんの笑顔は本物だと思うな」

 

「だよなあー」

 

タケシはアイドルにも好意を持たれるなんて…やばい、自分と比べてなんだか泣けてきたぞ。

 

「あっそうだ!今度私も何かおかずを作ってくるから仁志くん食べて感想聞かせて!」

 

「何を突然…別にいいけど俺タケシみたいなアドバイスできないぞ?」

 

無意識に自分とタケシを比べてしまう。彩は俺の言葉に対して真っ直ぐ俺を見て。

 

「私はタケシくんじゃなくて仁志くんに食べて欲しいの、じゃあ楽しみにしててね」

 

少しだけ彩の言葉に救われた気持ちになりながら今日のお昼の時間は終わった。

 

 

 

 

 

今日も今日とてバイトの時間、とっととCiRCLEに行って仕事しよーって、思ってたんだけど…。

 

「ねぇ、2人とも俺たちといいことしない?」

 

「そうそうお金なら出すからさぁ」

 

女子高生2人をナンパしている男2人。ナンパかよ、こんなん関わらないが吉だろ、さっさと行こ。女子高生の2人と目が合う。あっ、こいつら知り合いじゃん。手を振ってきた。仕方ないうちの常連だし助けに行くか。

 

「2人ともどこ行ってたんだよ探したぞリサ、友希那」

 

「ごめん、ごめんちょっと寄り道しててさ」

 

「ごめんなさい」

 

2人も俺のアドリブに気づいたのかごめんねと返す。

 

「ちっ、なんだ男待ちかよ」

 

ナンパ野郎達は俺を見つけるとどこかへ去って行った。

 

「ありがとう!仁志。しつこいナンパに捕まっちゃってどうしようかと思ってたんだー。」

 

「感謝するわ」

 

「別にいいって、リサ達じゃなかったら無視してたし」

 

「そうなの?でも助かったからやっぱりありがとう。いまからCiRCLEでしょ?一緒に行こう!」

 

リサはそういうと俺の右腕に絡み付いてくる。

 

「ちょっ、くっつくな腕にあたるだろ」

 

「あててるんだよ〜」

 

出会って最初の方はちょっとエッチな話題出すだけで赤面してたのに今はこんなに平気な子になってしまった…なんでだ。

 

「友希那、悪いんだけどこいつ剥がしてくれないか?友希那?」

 

反応がないので友希那を探すと俺の制服の左裾をつまんでいた。別にいいでしょ?と言わんばかりの顔。友希那お前もか。歩きづらいが仕方ないそのまま行くか。

 

「なぁ最近Roseliaの活動はどうなんだ?」

 

'Roselia'それが彼女達のバンドの名前だ。演奏の技術や、ボーカルの歌唱力はプロレベルと、高い評判を得ている。

 

「今は次のライブに向けて調整中よ」

 

「みんな完璧に仕上がると思うから楽しみにしててよ」

 

「そりゃ楽しみだ」

 

'Roselia'の演奏は個人的に好きなので結構楽しみだ。

 

「ところで今何か悩んでるの?」

 

リサが唐突にそんな質問を投げてきた。

 

「顔に出てたか?」

 

「んー感?私そういうの鋭いから」

 

「いや、大したことじゃないんどさ。タケシと自分を比べちゃってそのスペックの差にショックを受けてた」

 

「あー、タケシ万能だもんね」

 

「そうなんだよ。比べるのもバカらしいって思ってはいるんだけど俺はあいつの隣に立ててるのかなって」

 

「仁志…」

 

「貴方は貴方よ、仁志」

 

「友希那」

 

「貴方には貴方しかできないことがあるし私にはそんな貴方が必要な時もあるわ」

 

左側にいる友希那が俺を見つめる。

 

「だから貴方は貴方のままでいいの」

 

友希那に言われると有無も言わさぬ力強さがあるな。俺は俺のままでいいか…。

 

「ありがとう友希那、リサ。すぐには無理かもだけど自分なりに答えを出してみるよ」

 

「ええ」

 

「がんばって!」

 

2人に背中を押されたバイト前だった。

 




今回はパスパレとロゼリアのメンバーが2人ずつ登場しました。タケシ万能すぎて主も泣けてきます。仁志くんの今後に期待してください。

話は変わりますがクールな女の子が裾をつまんでくる動作めっちゃ好きなんですよ。伝われ!
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