東方英霊伝   作:来翔

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どうも来翔です。お久しぶりの英霊伝更新です。
さて、今回は皆様のお待ちのインド兄弟が出会ってしまいます。
一体どうなってしまうのか……続きは本編で!


インド兄弟と貧乏神姉妹・前章

「カルナ!何故貴様がここにいるのだ!」

「アルジュナか。シオンはオレのマスターだ、マスターと共にいるのはサーヴァントならば当然だろう?シオンというのは」

「彼女の事なら知っている。私のマスターの姉だ」

「なになにどうしたのよ、アルジュナ。少し落ち着きなって」

 

血相を変え、普段冷静なアルジュナの行動を見て女苑は焦りながら彼らに近づいてくる。

 

「……すいません、ジョオン。この男を見るとつい」

「普段のアンタからは想像出来ないわね。あ、カルナとか言ってたから……もしかして出会った時に言ってた人よね。なにか因縁でもあるの?」

「……生前ある因縁がある相手です。私の唯一の汚点と言ってもいいかもしれません」

「そんなにすごい人なんだ……魚釣りに使ってしまった」

 

カルナの後ろにいた紫苑が、アルジュナの言葉を聞いて出てきた。

 

「姉さん……昼間から居ないと思ってたら。なになに、外でサーヴァントと出会ったわけ?しかも姉妹揃って因縁関係の?」

「そうなりますね……カルナ。本当にシオンが貴様のマスターで間違いないのだな?」

「ああ、目の前にいたからな。少なくともオレの前にいたのだからマスターと考えるのは妥当だろう。召喚陣はなかったが」

「私と同じ状況だな……認めたくはないが情報無き今は認めるしかないか。シオン、カルナをよろしく頼みます」

「任せなさい。なんか、アルジュナはお兄さんみたいね」

「……カルナは口数が少ないので誤解されやすいですからね。それで私に飛び火をするのを防ぐためです。カルナ、お前もおかしな行動は慎め」

「善処しよう」

 

アルジュナはカルナの返答を聞くと、3人に背中を向ける。

 

「アルジュナ、どこかに行くの?」

「カルナといるとあまり良い記憶がないので。私は離れさせていただきます。お2人には申し訳ないですが」

 

アルジュナの返答を聞いた女苑は焦った。このままでは便利な副寄せが無くなると。

姉にも頼ろうと思ったが、既に見送り状態では頼れない。

女苑は頭を回転させた。どうにか居座られる方法を。

その刹那、閃いた。

 

「カルナを放っておいていいのかしら?私たちじゃカルナのことは分からないから好き勝手させるかもしれないわよ。その結果おかしな兄がいるから弟も変な目で見られるんじゃないかしら?」

「確かにそうかもしれませんが、私とカルナが兄弟と知るのは貴方たちだけです」

「ええ、()()()

 

今?アルジュナは疑問に思った。ここの4人の他に誰かいるのかと。

その時自分に向けられた視線に気づいた。その向けられている視線の方に目を向けると黒い翼を着けた少女が何やらメモを取っていた。

 

「気づいた?あれは、幻想郷中に新聞をばらまく奴。特号でしょうね、あの巷を騒がせてる福男のアルジュナに兄がいるなんて。明日には広まるでしょうね」

 

新聞と聞いてアルジュナの中で何かが弾けそうになった。彼の記憶の中では新聞とは情報を集め紙として記すこと。アルジュナにとっては自分を知られるということで非常に嫌悪感を抱いた。

 

「ならば、記される前に消せばいいのですね」

 

アルジュナは静かに呟くと、どこからともなく弓矢を取り出すと構える。

構えられた狙いが自分だと気づくと少女はすぐさま飛ぶ姿勢に移ろうとする。が、アルジュナの矢の方がコンマ数秒速かった。

今にも当たる、という時だった。

 

「アルジュナ、ここで戦闘は避けるべきだ」

 

カルナが少女の前に立って矢を槍で弾いていた。一連の流れを紫苑と女苑は目で追うことすら出来なかった。

見れたのは唯1人

 

(あやや……なんて速度ですか。この私に匹敵する速度これがサーヴァントというものですか……これは記事にした方がいいですね)

 

翼の生えた少女は、カルナによって九死に一生を得たというのにこの記事する気満々だ。

 

「カルナ、邪魔をするのか。私のみならず貴様のことも面白おかしく書かれるかもしれないのだぞ」

「オレはそれでも構わん。オレのことを面白おかしく書こうも、脚色して書くのもそれも良し。むしろ、頼まずともオレの事を広げてくれるのは幸運な事だ。アルジュナ、お前はオレよりもここにいる時間は長いだろう。親しき者達だ、引くことは出来ないか?」

「カルナ……」

 

アルジュナは、自分の行動で女苑達に迷惑をかけるのは理解している。

だが、アルジュナには自分を知られるという行為が嫌悪であることに変わりはない。

無論、カルナもそれを理解している。だが、それを口に出せるほど彼は上手くないため黙っている。

 

「……カルナ」

「アルジュナ」

 

2人の英雄は、互いに得物を構える。

アルジュナからすれば、かつて目の前の男に放った一矢による未練。

カルナからすれば、動けぬ故に満足に戦うことが出来なかったことが現在では万全な状態で再度行えること。

互いに生前の因縁をぶつけるかのように空中にて睨み合う。

互いに武器を構えたこの時こそ、2人が待ちわびた再戦の時。状況はあの時とまるで違うが、2人の中に抑えられない衝動が走る。

 

梵天よ、(ブラフマーストラ)

炎神の(アグニ)

 

カルナの槍に、アルジュナの弓矢にそれぞれ赤と青の炎が纏われていく。




どうでしたか?
今回は前編と後編を分けようと思います。アルジュナとカルナは無事に和解できるでしょうか。
次回は別の話を予定しておりますので、2人には宝具の真名解放のまま止まってもらいましょう。

因みに当初は日輪よ、死に随えと破壊神の手翳の予定でしたが、流石に危険なので別のにしてもらいました。

次回の更新をお待ちください!

神霊系や誰かを依代としたサーヴァントは出した方がいい?

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