今回はアストルフォと魔理沙です!
「お、これはいいキノコだ。魔法の素材になるといいな」
金髪の少女が森の奥で、キノコ採りをしていた。籠いっぱいに入ったキノコを見て、嬉しそうな表情を浮かべる。
「よし、今日はこんなもんでいいか……ん?」
少女は立ち止まると更に奥から何かの気配を感じ取る。今まで感じたことがない膨大な魔力の気配を。少女は、好奇心からその魔力の気配がする場所へと駆け出す。もしかしたら、自分の特訓の材料になるかもしれないと思ったからだ。
「ここら辺だな……さぁて、さっきのはどこふべっ!」
少女は何かにつまづいて転んでしまう。
「いってぇ……なんだ?」
つまづいたモノを見ようと後ろをむくと、ピンク髪の少女が倒れていた。
「お、おい大丈夫か!?おい!」
少女は急いで駆け寄り、肩を揺さぶり口元に耳をすましてみる。
呼吸はしている。とりあえず生きていると分かった少女は、ほっと胸を撫で下ろすと少女を担ぎ自身の家に向かう。
「よし……とりあえずこんなもんか。しかし、見かけない顔だな。変な格好してるから……外の世界から来たのか?」
少女をジロジロと見つめながらふと
「コイツって本当に女か?担いだ時、硬かったし……この服のせいかもしれないけどな」
「んー……んっ?」
呟いていると、少女が目を覚ます。
「おっ……目が覚めたか。大丈夫か?」
「ここは……僕は一体……」
「森の中で倒れてたんだ。気分とかは大丈夫か?」
「頭がスッキリしないけど何とか……。君が助けてくれたのかな。ありがとう!」
「いいってもんよ。ところでお前は何処から来たんだ?人里の人間が森に近づくなんておかしいだろう?」
「どこって……僕は知らないよ。気がついたら森の中に居たんだからさー」
少女は自分の予想通り、外の世界から来たのだと思った。
魔法の森は普通の人間では危険なのは幻想郷では常識となっている。それを知らないということは、外の世界の住民という考えに繋がる。
「名前を教えてくれないか?もしもってこともある」
「名前かい?僕はアストルフォ!君は……僕のマスターかい?」
「マスター?なんだそりゃ」
「んー?なら、聖杯戦争ってのは?」
「そんなの知らん。月面戦争なら聞いた事あるが」
アストルフォと名乗る少女の言葉に少女は困惑されられる。対するアストルフォも少女の返答に困惑してしまう。
「となると異世界なのかなぁ……でも僕が現界される理由は……ま、いっか!」
「いいのか!?結構やばいことが起きてるような気がするぞ?」
「まぁ問題が起こった時に対処すればいいんじゃない?」
「別にお前がそれでいいのなら私は構わないんだけどな……」
「ところで……」
アストルフォは微笑みながら、少女を覗き込むように見つめると
「君の名前はなんて言うのかな?助けてもらったお礼しないとね」
「私か?私は霧雨魔理沙。普通の魔法使いだぜ」
「魔法使い!?それはすごいね!」
アストルフォが、何故感激したような声を出すのか魔理沙には分からなかった。
「そんなに驚くことか?確かに魔法使いを名乗るやつは少ないが……」
「魔法使いと言えば魔術師より上の存在じゃないか!」
「魔術師と魔法使いは同じじゃないのか?それともお前達の世界では魔術師より魔法使いの方がランクが上なのか?」
「うん!」
魔理沙は、その理由を聞いてはいるがアストルフォからはろくな答えは帰ってこないため聞くのをやめた。
「でもなぁ……君が本当に魔法使いなのか見せて欲しいな」
「ん?なら、私の魔法を見せればいいか?だが、私は攻撃魔法しかないぞ?しかも……マジックアイテムのだしなぁ」
「別に構わないよ。魔理沙の力さえ知れればね!」
アストルフォは嬉しそうに立ち上がると、本をどこから取り出すと外に駆けていく。
その後を急いで魔理沙は追いかける。
「お、おい……私は良いって言ってないぞ!」
「いいからーやるだけならタダだし?」
アストルフォは本を開きながら仁王立ちで魔理沙を待つ。
「分かったよ。だけど、後悔はするなよ」
魔理沙はため息をつきながら懐からとある箱を取り出す。
(あの箱が魔理沙のマジックアイテムかな。ワクワクするなぁ……!)
「行くぞ……アストルフォ。マスター……」
魔理沙が構えた箱に光が集まる。その光は少しずつ集まると彼女の前で巨大な塊となる。
「スパーク!」
その光の塊は巨大な光の光線となりアストルフォ目掛けて突き進む。その光線はアストルフォにぶつかると爆発音が周囲に響く。
彼女の渾身の一撃。並大抵な相手では防げない。
だが
「ふぅ……」
周囲の木々はなぎ倒されているのに、アストルフォだけは無傷だった。
爆発音がしたのにと魔理沙は困惑した。そして、アストルフォが無傷な理由が取り出した本にあると勘づく。
「……私のマスタースパークを防いだのはその本の力か?」
「ああ、そうだよ。僕の宝具……えっとぉ……名前は忘れた!効果としてはあらゆる魔術を打破出来るんだ。君の場合だとあの光線から防ぐ盾となったんだ」
「ほうぐ……?マジックアイテムみたいなもんか?」
「ま、そういうもんだね。詳しい話は長くなるから追追ね!」
アストルフォは本をしまうと、笑いながら魔理沙の元に駆け寄る。
「でも、すごいよ!僕少しだけ衝撃で下がったもん!人間なのにこんな高威力な魔術を使えるなんてすごいね!流石は魔法使いだね!」
「……いや、まだまだだ。もっと積まないとアイツには届かない……」
「アイツ……?」
「私の知り合いなんだがな、すごく強いんだ。小さい頃からずっと一緒なんだが……私の常に先を行くんだ。だから私は……アイツに早く追いつきたいんだ」
魔理沙の真剣な顔を見てアストルフォは
「そっか。でもさ、そんなに頑張って魔理沙が倒れたら知り合いの子は悲しむんじゃないかな」
「それは嫌だな……。悲しむのも見たくないし……努力してるのも見られたくない……でも!アイツと同じ場所に立ちたいんだ!少しでも早く!」
徐々に言葉に熱がこもる魔理沙。自分でも分かっている。無理は禁物だと。
だが、心が許さない。早くアイツに追いつきたいと。
「少しずつでいいと思うよ」
「……なに?」
「ゆっくりとでいいと思う。その知り合いの子は魔理沙が遅いからって馬鹿にしたりしないでしょ?だからさ……自分のペースでやっていこ?もし、それで魔理沙を笑うやつがいたら僕がやっつけてあげるよ」
「でも……ゆっくりしてたらアイツに置いてかれる……」
「その時は僕が練習台になるよ!」
「はぁ……!?分かってるのか!?」
「当然さ。僕にはこの本がある。この本を打ち破った時魔理沙は強くなったはず。きっと知り合いの子のすぐ近くにまで来れてるはず」
アストルフォが本を見せるの見て魔理沙は
「分かった。お前の言葉通り、自分のペースで歩む。だから、練習台は頼むぞ。アストルフォ」
「おう!任せろ!」
アストルフォと魔理沙は笑いながらお互いに手を取り合う。
そんな時、魔理沙はふと、数分まで考えていた事を思い出す。
「ところでアストルフォ……お前って女?」
「いや、男だよ?見るかい?」
「へぇ……男……ぇえっ!?てか、見せるなよ!」
「いいじゃんかー減るもんじゃないし」
「減るのは私の寿命だよ……となると……その恰好な趣味か?」
「うん!可愛いだろう?」
「なるほど。女装家で露出狂の変態ってわけだ」
「酷くないかい!?」
どうでしたか?
魔理沙と霊夢は幼馴染設定ということを頭に入れて置いてください。
一応アストルフォらしく書けたかなぁと思います。
神霊系や誰かを依代としたサーヴァントは出した方がいい?
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駄目
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良い