長い時間空いて申し訳ないです!
伊吹萃香は、路頭に迷っていた。
時は数刻に溯るが、博麗霊夢(とモードレッド)によって博麗神社から追い出さられた。
「なんだよぉ……別に呑んでたっていいじゃないか!」
萃香は、草原に座ると持っていた瓢箪から酒を注いで飲み始める。
彼女は博麗神社で酒を飲んでいたのだが、霊夢秘蔵の酒に手を出したことで追い出された。
彼女の自業自得ではある。
「全く……霊夢の石頭ぁ……」
萃香が愚痴っていると後ろから足音が聞こえてきた。振り向くと、黒い短髪に頭から2本の角らしきものを生やした少女が立っていた。
「誰だ?あんたは」
「ウチ?ウチは……サーヴァント酒呑童子」
「さーゔぁんと?なんだそれは」
「あら、知らんの?てっきりウチを召喚したさかい、分かってるもんかと思ってたわ」
「知らないものは知らないよ。それよりも……それは酒か?」
「コレ?酒やよ。でも、あんたはん子供やないの。子供は酒を飲むのはあかんって言われんかった?」
「こう見えても鬼でね。人間より長く生きてるさ。これなら問題無いだろう?」
萃香の言葉に酒呑童子は、クスッと笑う。
「鬼。そうか、鬼。ウチが感じ取った違和感はこれやね。同族の気配がすると思ったんよ」
「同族?ってことはお前も鬼ってことか。お前みたいな鬼は見たことないな。勇儀なら知ってるのか?」
ぶつぶつと呟く萃香を、酒呑童子はつまらなそうに見つめる。
「ウチは挨拶したけど、あんたさんの名前はなんて言うはるの?」
「そういえば自己紹介してなかったな。私は伊吹萃香だ、さっきも言ったように鬼だ。ところで、お前はどこから来たんだ?鬼なのに見かけないやつだからな」
「サーヴァントについて説明しなあかんなぁ。萃香、ウチはこの世界についてなーんも知らんの。こっちの事教えるさかいにそっちの事教えてくれへん?」
「ああ、いいぞ。とりあえずは」
萃香は、ここが幻想郷という場所で、外の世界とは結界によって隔離された世界であると説明した。
酒呑童子は、自分が英霊とされる存在であり、本来ならばマスターと呼ばれし者が居なければ、こんな場所には召喚されないと説明した。
「隔離ねぇ……面倒やなぁ。外の世界とやらに行くことはできんの?」
「それは、無理だな。この結界は博麗大結界と言ってな、人間はおろか並の妖怪でも出入りが出来ないんだ。無理やり開こうなもんなら霊夢や紫が飛んでくるさ」
「その、霊夢や紫いう人が管理してるん?」
「まぁ、そんな感じだな。とは言っても霊夢はほとんど管理してるのを見た事がないけどな。かと言って下手に出ようとすれば紫が出てきて殺されかけるぞ」
「そうなん……ん?どないしたん?」
酒呑童子が1人納得したような表情をしてる中、萃香はジッと酒呑童子の瓢箪を見ていた。その視線に気づいた酒呑童子は
「すっかり忘れてたわぁ。そやったね、これが飲みたい言うてたね。代わりと言うてはなんだけど……萃香、あんたさん美味そうやわぁ……酒の代わりにうちの口の中に入らひん?」
「ちょっ……それはダメだ!ほ、ほら!この酒!その酒やるから!」
萃香は、慌てながら先程まで自分の呑んでいた酒の入った瓢箪を差し出す。その様子に酒呑童子は悪戯っぽく笑う。
「ふふ、冗談やよ。本当に取って喰うことはせんから安心しぃ」
「そ、そうか?とりあえず……ほら」
萃香は、瓢箪から酒を注ぐと酒呑童子に手渡す。酒を貰った酒呑童子は、お返しとばかりに酒を注いだ皿を渡す。
「ほな、いただくわ……うん。いい酒やね、おいし。中々強い酒やから人間が呑めば大変なことになりそうやわぁ」
「それじゃこっち……うぉぉ……何だこの酒は!?」
1口呑んだだけで萃香は、目を丸くしてしまう。その様子に酒呑童子は、面白そうにクスクスと笑う。
「ふふ、どないしたん?口に合わなかったん?」
「う、美味い!これはなんて酒なんだ!?」
「ふふ、それは秘密や。にしても2人酒は、寂しいわぁ……イケメンもおらへんし」
「それなら、いい場所あるぞ!」
「へぇ……そんな所あるん?」
萃香の言葉に、酒呑童子は興味深そうな顔で見つめる。
その顔に萃香は、ドヤ顔で
「地底って場所だ。酒の肴に合うのもたくさんあるし、酒に強い鬼が沢山いる。……イケメンが居るかどうかはわからん!」
「ふーん……ほな行ってみよかな。萃香案内頼むわぁ」
「おう、任せておけ!」
萃香は瓢箪に蓋を閉めると立ち上がり、地底目指して歩き出す。酒呑童子もそれに続いて、彼女の後を追う。何かを秘めた表情をしながら。
地底で、酒呑童子がトラブルを起こすのは、また別の話
酒呑童子のセリフが合ってるか分かりません……
神霊系や誰かを依代としたサーヴァントは出した方がいい?
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駄目
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良い