とうとうへっぽこーずが6人揃った!
そしてレジェンドが……(涙)
朝イチで輸送艇でやって来た、大村技術大尉改め少佐。
丁度、早朝のランニングを終えて帰って来たへっぽこーずが、軍港にやって来たところで出くわした。
今の時間、
「あれ、大村大尉っぴょん?」
「うーちゃん、少佐に昇進したからね?」
「わぁぁ、恵奈さんだぁ!!おはようございます!」
「おはようございます」
「おはよう」
それぞれ声を掛ける
「おはようございます。
「おそらく………」
答える『吹雪』に、恵奈は頷く。
「まあ、まだ起床時間前ですからねえ」
「少佐ぁ。これ運び出していいですか?」
輸送艇の船倉から、ハンドリフトでパレットに積んである荷物を運び出す『夕張』が声を掛けると、
「はい。埠頭に降ろしちゃってください」
恵奈かそう答えると、『夕張』は荷物をハンドリフトで下ろす。
この『夕張』は、所謂
その代わり、工廠妖精さんと仲が良く、兵装開発能力も高いので、恵奈が
「お、おはようさん」
青ヶ島一周ランの後の、シャトルランを終えてやって来る
「あ、おはようございます。結有さん」
恵奈が頭を下げると、『卯月』は『夕張』の降ろした荷物が気になるようで、
「この荷物は何だっぴょん?」
「これはですね、
恵奈が答えると、結有が
「時雨ねぇ……」
と、感慨深そうに口にする結有。
「今度はどんなエラーなんですか?」
『吹雪』の質問に、恵奈は少し困ったような笑みを浮かべる。
「それがですね、適合者無し。なんですよ」
「それじゃあ、解体すれば良いんじゃないの?」
恵奈の答えに、尤もらしい突っ込みを入れる『瑞鶴』に、
「良い質問ですね」
と笑みを向けてから、結有の方に向き直った。
「ふと思い出したんですよ、智紀さんの言葉を。『結有さんは
「ああ、私に着けてみて、駄目なら解体する、ってことね。だから
結有の言葉に、恵奈がコクリと頷くと、結有は苦笑いを浮かべる。
「まさかぁ。いくら私が
その瞬間だった、『夕張』が蓋を開けると、中身の時雨の艤装が
「あれ?」
結有がそれを見た直後、結有の体も光に包まれた。
「え、ちょ……うわああああ!?」
その光が収まって、全員が目にしたのは、
今も身に付けている
「結有……さんですか?」
「あれ?ここは……?
「うわちゃああ!?
恵奈は、慌てて艤装解体ツールを取り出して解体ボタンを押すも、反応しない。
「不味い、解体不可……って出てる……」
「ミクちゃん提督を呼んでくるっぴょん!」
『卯月』が慌てて庁舎に走って行く。
司令官執務室は、何時も施錠されておらず、『卯月』が扉を開けると、部屋の主は隣室の司令官私室で眠っているようで、誰もいない。
「こうなったら、これで開けるぴょん!」
『卯月』は、腰に着けている
布団が床に落ちている状態で、海来はベッドの上で
因みに、
「うぴょおおおおおおおおおおおおおおおおおん!?」
「何事だ!?」
「何!?」
「ううん……何ですか、騒々しい……」
銃声が聞こえた英太郎と紀子が、慌ててやって来る。そして海来も、眠そうな目を擦りながら起き上がる。
『卯月』が、「片桐中佐は駄目だっぴょん!」と言おうとした時には遅かった。
「!?!?!?」
「……あぁ……」
「ミクちゃん提督が……すっぽんぽんだぴょん!
目に飛び込んだその光景に、鼻血を出す英太郎に、
「朝っぱらから何……を……」
入り口に立っている三人、特に
昨日は、お風呂から出てそのまま寝ちゃったことを思い出し……
「き……きゃあああああああああ!!!!!!!!」
今度は海来の悲鳴が、庁舎内に響き渡った。
「という訳で、海来はいつも裸で寝てるのよ」
「うう……もうお嫁に行けない……」
『卯月』に説明している紀子に、再び裸体を見られたことに落ち込んでる海来。
もちろん、服はちゃんと着込んだ。
「小官なら、
等と、意味不明の言葉を宣っている、
「で、何が起こったの?うーちゃん?」
この中で、一番冷静な紀子が『卯月』に訊くと、
「そうだっぴょん。
「「「はい!?」」」
『卯月』と海来達が、慌てて軍港まで出て来ると、漸く
「結有さん!?」
「あ、おはようございます、
慌てて声を掛ける海来に、挨拶をする
「どういうことなの……?」
頭を抱える海来だった。
数十分後。
立ち話も何なので、と司令官執務室のダイニングテーブルに、『夕張』以外一同集合して、
お茶を飲みながら、
もちろん、皆の前には小さいアイス。『三笠』の前には2Lアイスも出されている。
時雨との会話と、海来が
結有の記憶は、
「いやあ、なんと言ったら良いか………」
恵奈は、困り切った顔で頭を抱えている。『夕張』は工廠で、メンテナンスモードで取り外した
「あの、ミクちゃん提督?」
「はい、何ですか?」
「
「うーん……どうなんでしょう?少佐」
海来が、恵奈に意見を求めると、
「確かに、
「片桐中佐はどうですか?」
両鼻にティッシュを突っ込んだ、間抜けな姿の英太郎にも、海来は意見を求めた。
「小官は、中佐の技量を鑑みるに、解体方法が見つかるまでは運用に入れてもいい、と思いますな」
その言葉に、艦娘達を見回すと、
「私もそれには賛成です」
「レジェンドなら、マジレジェンドに強いと思うっぴょん」
「『那珂』ちゃんの見せ場が減るのは嫌だけどぉ、あの軽空母やっつけれるかも?」
「そうね。解体方法が見つかったら、改めて考えましょう」
「アイスがもう無いぞ!」
艦娘達は、それぞれの反応を見せる。
「アイスは一日八リットル+ご褒美までって決めたでしょ。昼とおやつと夜のアイスのどれかが無くなってもいいの?」
「そ、それは困るのだ」
紀子が、アイスをねだる『三笠』を諌めると、素直におねだりを止める。
「いい子ね」
素直に言うことを聞く、『三笠』の頭を撫でる。
「わかりました。では艦隊に入れて運用しましょう。『三笠』も、もう一度艦隊に入れて出撃させましょう」
「おお、漸く
ドンッとテーブルに手を衝いて、椅子の上に立ち上がる『三笠』。
「うーちゃんに当てちゃヤダぴょん」
「あ、当てないのだ!今度は大丈夫なのだ!」
ジト目で見る『卯月』に、涙目になる『三笠』。
その様子に、一同はどっと笑った。
朝食の後、艦娘達は出撃した。
「海の滑り方は大丈夫?」
心配する『瑞鶴』に、
「滑り方なら大丈夫です。何となく体が覚えてる、というか……」
と笑顔を見せる。
「それならバッチリね。今日は、西の方の軽巡部隊を潰しに行きましょう」
『はーい!』
「私の実力を、
胸を張る、
「索敵機から連絡、敵よ」
索敵に出した艦戦が戻って来る頃には、敵もこっちへ向かって来ており、戦闘態勢に入る。
敵は、軽巡3駆逐3の六隻である。
「それじゃあまず、焼き払うわね」
『瑞鶴』の発艦させる艦爆が、空からの爆撃で敵艦隊を焼き払うと、駆逐イ級が一隻沈んで行く。
「それじゃあ、いきま……」
「あれ?」
「……武装が使えないって……こと?」
首を傾げる
そのメッセージは、艦娘学校で習う内容なのだ。武装が壊れていて使えない、という。
「……とにかく、飛び込んで砲撃するぴょん!」
「『吹雪』!突っ込みます!」
「『那珂』ちゃんも行くよー!」
「あ、僕も突っ込みます!蹴りで沈められるかも知れない」
「え、ちょ……」
『瑞鶴』が止める間もなく、前衛部隊と
「では、わたしも撃つぞ。主砲斉射ぁ!」
ズドーン!ズドーン!ズドーン!
軽巡を狙った砲弾は、3分の1が命中して、軽巡が海に沈んで行く。今までオール・オア・ナッシングだったのが、練度が低いなりに
「でぇぃやぁぁぁ!!!」
真っ先に敵艦隊とエンゲージした
「うーちゃん達も行くっぴょん!」
「「おー!」」
『卯月』と『那珂』と『吹雪』も、魚雷を発射してアシストする。
最後に、『瑞鶴』の爆撃と『三笠』の斉射で、敵の攻撃を殆ど受けることなく、全滅させることに成功したのだ。
泊地に帰還した面々は、
工廠長妖精さん曰く、「
そして恵奈が、「『三笠』の特異点と打ち消し合って、武装が使えなくなっているのではないか?」という仮説を口にすると、海来も、
「あれだけ
溜め息と共に、そう答える。
「取り敢えず、本部長には私から報告しておきますので、泊地は通常業務をお願いします」
そう言って帰って行く恵奈を見送りながら、海来は頭痛がする思いだった。
「ミクちゃん提督、どうしたの?」
一緒に恵奈を見送った
「ううん、大丈夫ですよ。どっちで呼べばいいですか?」
「うーん……何でかわからないけど、
「わかりました、
「はい!」
こうして、へっぽこーずに六人目が誕生した。
片桐中佐マジラッキースケベ
Tips《時雨の艤装》
内蔵装備がすべて使用不能になっていますので、
近接格闘のみしか行なえません。