黒井がいなくなった第12泊地にやって来た男とは
といいつつ、夏の制服事情に触れつつ、超米帝の噂の高い新提督について黒井夫妻と話し合う回
高梨未来の朝は早い。
「うー……ん」
身体を起こすとモソモソと下着を着け、スウェットを着込む。
とうとう「寝るとき以外、家ではスウェット
と言う、英太郎の
司令官従卒兼秘書の、
「嫁の裸を見慣れると、
と言う一言も、彼女に服を着させる
服を着終わった頃には、英太郎も目を覚ます。
こちらは、きちんとパジャマに
「おはよう、英太郎」
「おはよう、きちんと服を着ているな?」
「はい」
そして朝食を作って、二人で食べ終わる頃には
朝食当番は、一日置きに交代して行うことになった。
そして着替えて、出勤するのだ。
海来は、海上迷彩ズボンに海上迷彩シャツにカーディガン。
英太郎は、海軍夏服での出勤である。
出勤して行く頃には、紀子は既に司令官執務室に出勤しており、
今日の予定一覧を印刷して、各自のデスクに配布し終えている。
紀子も、海軍夏服での勤務である。
「おはようございます」
「おはよう、のりちゃん」
「おはよう」
その挨拶と共に、朝礼が始まる。
「ええと。今日の来客予定は、黒井・武蔵夫妻が休暇と視察にお見えになります。のりちゃんは来客応対をお願いします」
「分かりました」
「参謀長は同席願います」
「了解した」
結有は元々、
再び防御隊長兼保安主任に戻った彼女は、任務に
青ヶ島村には、駐在さんが一人しかいない為、トラブルが起こった時の対処は、
その為、
もちろん、斬艦刀を腰に帯びての巡回である。
艦娘達も寮長『瑞鶴』、旗艦『大和』の号令で朝礼が行われる。
朝礼後すぐに、『天龍』隊は
そして『大和』隊は哨戒訓練活動に励むのだ。
昼過ぎに、黒井・武蔵夫妻がやって来た。
来客応対を紀子が行い、応接室に通し、コーヒーを出し終えたところで、二人も執務を切り上げて、応接室に向かうのだ。
ノックの後に二人が入室すると、黒井と武蔵が立ち上がり敬礼する。黒井は海軍式、武蔵は警察室内式の敬礼である
黒井は、右手を上げ手のひらを左下方に向け、人さし指を帽の庇の右斜め前部に当てて行う敬礼で、武蔵は上体を15度に傾けて、頭を下げる。
二人も、海軍式の答礼を行う。
「お掛けください」
そう言いながら、先に二人が黒井達の対面に腰掛けると、相手も腰掛ける。
紀子がそのタイミングで入室し、紅茶を差し出すのだ。
黒井は、海来と同じタイミングで昇進して、肩に大佐の階級章が付いている第二種軍服を、武蔵は、胸に警部補の階級章が付いている警察官夏服を着用している。
「黒井大佐、武蔵警部補、ようこそおいでくださいました」
海来の言葉に武蔵が、
「お初にお目にかかります。
そう。武蔵は、東京で警視庁捜査一課主任・警部補だったのが、黒井の転勤に伴い、斎藤亮
傍から見たら、捜査一課と云う捜査の花形から僻地駐在所への、
駐在所なので、そこに居住して母島の安全を、軍と協力して守り続けている。
「まあ、お偉方もいませんので、フランクにどうぞ?」
海来の言葉に、武蔵にも笑みが浮かぶ。
「うむ、助かる。しかし、私だけ
そう、武蔵だけは地方公務員のノンキャリア組なのだ。
特任した海来も含めて、他の三名は国家公務員なのだ。
「黒井提督には色々世話になったから、いつか食事をご馳走したいと思っていてな?」
これは英太郎の言葉である。
「本日、武蔵警部補は軍警連携をしている、青ヶ島泊地のお話をお聞きに来たんですね?」
「そうなるな。やはり離島になると、警察官も限られているから、駐留泊地との連携は大事、と考えている」
一頻り、仕事の会話が続けられる。
そして、仕事の会話が終わった頃に、お昼の鐘が鳴る。
「さて、そろそろお昼にしましょう。英太郎の約束通り今日はこちらでご馳走します」
「これで、黒井くんとの約束も果たせるな?」
そう言いながら、一同は青ヶ島食堂に移動する。
奥のお座敷席で再び座ると、武蔵はギガ盛り定食、残りの面々は日替わりランチである。
「ところで、聞きました?ヘルズゲート撃破事件」
食事も終えて、一同甘味を食べている所に、黒井は切り出した。
そう。先月のこと、「アブドーラ」と言うプレイヤーが、ヘルズゲートを撃破したのだ。
「アブドーラ」さんは、全国でも有名な超
「私も
海来もその話を聞いた時、とうとうやったか?という感じだったのだ。
「それでですね、今度不在になっている第12泊地に、少佐として特任するそうです」
「えっ、日本人だったんですか?」
驚く海来。アブドーラのツイッターでは「ドバイの石油王の息子」と書かれているのだ。
「それがそうなんですよ。父親が日本人と結婚して、父親が大の親日家で日本に帰化したらしいんです。と言っても、彼の父親はドバイで事業を続けてるらしいですけど」
黒井の言葉に、「へぇ…」と相槌を打つ海来。
「本名が独特なんですよ。父親が
「「な、長っ!」」
つい二人共、ツッコミを入れてしまう。
「それで、
元々、海来
「……」
英太郎は絶句した。
「確かに私も、執務室に業務用冷凍庫まで
「もう早速、第3隊まで結成して、遠征部隊は
「そこまでの情熱を艦娘に注いでる、と言うことは
武蔵の言葉に一同は頷く。
「演習で一度送ってみたんですよ、『霧島』隊を。専用レストランがあって、料理は食べ放題、腕利きシェフ常駐で味は美味しく、
「
ポツリと呟く、
「それで、アブドーラ
英太郎が尋ねると、
「『霧島』が言うには、艦娘のことを何より大事にして、それでも訓練には手を抜かずに、頑張れば間宮アイス食べ放題、聞けば鳳翔フードサービスと
「うちのへっぽこーずに、爪の垢を煎じて飲ませたいです」
「おいおい、
英太郎がたまらず突っ込むと、黒井夫妻はどっと笑う。
黒井達はその後、また輸送船で帰っていく。
黒井大佐は、母島の母島駐在所で一泊してから、硫黄島要塞に戻るのだ。
Tips《武蔵警部補》
駐在所に配属できる最大階級が警部補です
有名な警部補:青島俊作(踊る大捜査線) 古畑任三郎(警部補古畑任三郎)など
Tips《左衛門佐》
本当は官職なので名前じゃないです。
アブドーラ父はなんて名前をつけてくれたんだ。
英語表記だと
Shojitarosaemonnosukeyukimura Abdullahとなります。
次回のお話はとてもとても悲しいお話(DSアサシン強化回・轟沈あり)なので、
読み飛ばしてもいいように二本投稿です。
19時/20時更新です。