新・小さな提督と艦娘日和   作:SAMICO

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変態の牙が海来に襲いかかる。

そして、恵奈がトンデモナイ艦娘を連れてくる。

Q:お前更新しない詐欺過ぎんだろ
A:昨日のストックが先に仕上がったので


異常戦艦到来

高梨海来は、今日も司令官私室で0600(マルロクマルマル)に目を覚ます。

「うーん……よく寝……」

布団から起き上がり背を伸ばすと、ベッド側にいた人影と目が合う。

「やあ、おはよう高梨少佐」

「……えっ?」

その相手を確認する。どっからどう見ても、片桐英太郎中佐だ。

そして、自分の姿を確認する。

彼女は、パジャマというものを着用しない。

要するにパンイチ(ショーツにノーブラ)である。

「き……きゃあああああああ!!!!!!!!」

 

海来の悲鳴が、庁舎内に響き渡った。

 

「何があったの!?」

結有が慌ててやって来ると、ボコボコにされてぐったりしている片桐中佐と、

肩で息をしているパ(・)ン(・)イ(・)チ(・)の(・)DSキラー(海来)の姿があった。

「ギギギ……」

「はぁ……はぁ……」

「いや、どゆことなの?」

その惨状に、結有は唖然としたままである。

 

「………という訳だったんです」

「それは、片桐中佐が悪い」

すぐに艦娘達に、青ヶ島診療所へ片桐中佐を運び込ませて治療している間、

着替え終わった海来が、事情を説明する。

「おはようございます」

そ(・)ん(・)な(・)惨(・)状(・)を(・)知(・)ら(・)ず(・)に(・)、起床時間まで寝ていた紀子が出勤してくる。

「おはようございます、のりちゃん」

「早速お茶を淹れるわね。ところで、片桐中佐は?」

「今診療所なう」

「へ?」

投げやりな結有の言葉に、一瞬動きが止まって、首を傾げる。

 

「………という訳だったんです」

「それは、鍵を掛けてない海来も悪いわね。それでパンイチだったんでしょう?」

事情を説明すると、部屋の施錠をしてない海来が不用心だとツッコミを入れる紀子。

「いやぁ、なかなか実家暮らしの感覚が抜けなくて」

「で、変態中佐はボコボコにされて治療中と?」

「そんなところです。今日は遅(・)刻(・)扱(・)い(・)にしましょう」

海来のその言葉で、朝礼が始まる。

「今日は、大村大尉が急遽お見えになるので、のりちゃんは応接の準備をお願いします」

「わかりました」

「レジェンド(結有さん)は、艦娘達が帰って来次第、特訓をお願いします。あの模擬戦で兆(・)し(・)が(・)見(・)え(・)て(・)来ました」

「わかったよ、ビシビシ扱くね」

各自に、今日の伝達事項を伝え終えた頃に、

「おはよう御座います」

変態、もとい。包帯だらけの片桐中佐が入ってくる。

「……あのですね、中佐。私の部屋に忍び込んで、何(・)を(・)す(・)る(・)つもりだったんですか?」

「いや、その……寝顔が可憐だな、と」

「そうじゃなくて。階級は下と言っても、半分以下の年齢の女子の部屋に忍び込んで、何を考えてるんですか?と訊いてるんです」

「まさか、パンイチだとは思わなくて」

「っっ!!」

一瞬DSキラーになりかけるも、必死に抑える海来。

「はぁ……もう、二度としないでくださいね。次やったら、物理的にクビに(ぶっ殺)しますよ?」

「も……申し訳ない……」

その言葉に、あの30ミリバルカン事件を思い出し、ビクッとなる片桐。

「全く……襲うなら、もっとスタイルのいい人が居るじゃないですか?こっちとか、そっちとか」

紀子と結有を指差す海来。

「あまり、興味ありませんな」

そう答える片桐(ロリコン)中佐。

「えっ?」

「えっ?」

絶句する海来に、不思議そうに首を傾げ、オウム返しをする片桐。

「………どうしてこうなった?」

海来は頭を抱えることになった。

 

「……という訳で、今日は大村大尉が急遽来ますので、参謀長として同席をお願いします」

「了解しました」

「あと、始末書を書いてください。午(・)前(・)中(・)に(・)」

「ちょ、了解しました……」

絶(・)対(・)零(・)度(・)の(・)笑(・)み(・)で、始末書を命じる海来に、顔を青くする片桐。その様子を生暖かく見守っている二人。

 

 

「ところで、大村大尉が緊急でお見えになるとは、何の話でしょうな?」

「さあ。私も、詳細は聞いてませんね?」

大村大尉が応接間に入りました、と紀子から連絡が入り、並んで応接室に向かう海来と片桐。

応接室の扉を開けると、恵奈と小(・)さ(・)い(・)子(・)供(・)の(・)姿(・)の戦艦『三笠』が居た。

「「えっ?」」

絶句する二人に、恵奈が笑みを浮かべる。

「ミクちゃんに片桐中佐ですね、新しい艦娘を連れて来ましたよ」

「あの、戦艦『三笠』……ですよね?」

恐る恐る指差すと、ロ(・)リ(・)『三(・)笠(・)』は、えっへんと胸を張る。

「うむ。私は、戦艦『三笠』だ!」

「……大村大尉、戦艦『三笠』とは、もっと大人では無かったのか?」

片桐もたまらずツッコミを入れると、恵奈が、

「所謂異(・)常(・)艦(・)娘(・)です」

と口を開く。

「「異常艦娘?」」

二人がハモって口を開くと、恵奈の、

「まあ、順を追って説明しますので、座ってください」

と言う言葉に、恵奈の対面に座る二人。

「異常艦娘というのは、艦(・)種(・)と(・)年(・)齢(・)層(・)が(・)マ(・)ッ(・)チ(・)し(・)な(・)い(・)艦(・)娘(・)艤(・)装(・)の(・)こ(・)と(・)を言って、通(・)常(・)は(・)解(・)体(・)し(・)ま(・)す(・)。ですが、出来てしまったのが『三笠』で、冗(・)談(・)半(・)分(・)に(・)駆逐艦の年齢層の娘に装着したら、こうなってしまいまして、海軍上層部から安藤本部長を通じて解体するな、とのお達しがあり、差し当り信(・)頼(・)で(・)き(・)る(・)司(・)令(・)官(・)の下に預けようか、と」

「………あの。私(・)な(・)ら(・)断(・)れ(・)な(・)い(・)だ(・)ろ(・)う(・)って、顔に書いてありますよ?」

恵奈の説明に、海来が苦笑いを浮かべると、

「まあ、そういうことです。指(・)揮(・)艦(・)を(・)ぶ(・)っ(・)壊(・)し(・)た(・)一(・)件(・)の(・)貸(・)し(・)は、これでチャラ、ということで」

破壊した指揮艦は、恵奈の工廠部で極(・)秘(・)に(・)修(・)理(・)が(・)行(・)わ(・)れ(・)て、海来と片桐は減(・)給(・)処(・)分(・)を(・)免(・)れ(・)た(・)のだ。

もちろん、始末書は書き、海来も片桐も安藤に譴責さ(めちゃめちゃ叱ら)れたのは言うまでもないが……

「……まあ、戦艦は欲しいと思ってましたけど。でも、戦艦建造の資材なんて余ってませんけど?」

指揮艦破壊の一件について、責任を感じている片桐は申し訳ない顔になり、それを横目で見ながら、海来は苦い顔になる。

「資材は工(・)廠(・)部(・)持(・)ち(・)でいいですし、運用コスト分の資材はこっちで用意するので、『天龍』達に横須賀に来て貰ってください」

「異(・)常(・)艦(・)の(・)テ(・)ス(・)ト(・)運(・)用(・)という事か?」

片桐の言葉に、恵奈は頷く。

「はぁ……わかりました。うち(第十三艦隊)で引き受けましょう」

コスト持ちと言う言葉に、大きな溜め息を吐いてから海来が言うと、恵奈はにっこり満面の笑みを浮かべる。

「有難うございます。それじゃ、よろしくお願いしますね?」

 

 

「という訳で、第13泊地にやって来た戦艦『三笠』だ。よろしく頼む!」

腕を組んで自己紹介するロリ『三笠』に、一同唖然となる。

「せ、戦艦?」

「駆逐艦じゃないぴょん?」

「うーちゃんよりちっちゃいね……」

「そうね……」

その言葉にムッとしたロリ『三笠』は、艤装を展開させる。

「これでも駆逐艦と言うか!?」

小(・)さ(・)な(・)体(・)に(・)大(・)き(・)な(・)艤(・)装(・)。

30.5㎝三連装砲改に、15.2㎝連装砲改、10㎝高角砲+高射装置に試製61㎝六連装(酸素)魚雷。まさに謎(・)の(・)戦(・)艦(・)である。

「……戦艦ぴょん」

「うん、戦艦だね……」

「確かに、戦艦だね……」

「……そうね。戦艦主砲に軽巡主砲に駆逐主砲、後魚雷……センカンネ」

その艤装を見て、アンバランスに大きいなあ、と思いながら答えるへっぽこーず。

「そうだろうそうだろう!」

うんうんと、満足そうな笑みを浮かべる『三笠』。

「それじゃあ、ちょっくら出撃して、実力をみせてもらうぴょん」

「うむ、いざ征かん」

意気揚々と、出撃して行く艦娘達。

「はぐれ艦隊くらいで引き上げてくださいね」

それを見送る、海来と片桐。

 

――――

数時間後、な(・)ぜ(・)か(・)『吹雪』と『卯月』が大破状態で帰って来た。二人共、それぞれ『那珂』と『瑞鶴』に肩を借りている。

「うー……やられた…ぴょん」

「いたたた……」

『三笠』は申し訳無さそうな顔をしていて、『那珂』と『瑞鶴』は苦い顔をしている。

「えっと?何があったんですか? 私、はぐれ艦隊の攻撃しか命じてませんけど?」

また命令違反ですか?と言いたそうな海来に、『瑞鶴』が苦々しい顔をしながら、

「あのね、誤射(フレンドリ・ファイア)でこうなったのよ」

そう言うと、一緒にやって来た片桐と二人で顔を見合わせ、再び『瑞鶴』の顔を見る。

「誤射?」

「いや。もう少し、具体的に説明して貰えないか?」

当惑する二人に、『瑞鶴』が説明し辛そうに、

「いや。このちび『三笠』の攻撃は、一(・)発(・)も(・)当(・)た(・)ら(・)な(・)か(・)っ(・)た(・)し、一(・)発(・)も(・)外(・)れ(・)な(・)か(・)っ(・)た(・)のよ」

「「………えっ?」」

『瑞鶴』の言葉に、海来と片桐が絶句する。

「あのね。いつもの通り、軽巡以外を焼き払って『吹雪』と『卯月』が突っ込んだのよ。そこまでは良かったの。このちび『三笠』の砲撃と魚雷は、全(・)て(・)吸(・)い(・)込(・)ま(・)れ(・)る(・)よ(・)う(・)に(・)『卯(・)月(・)』と(・)『吹(・)雪(・)』に(・)命(・)中(・)し(・)た(・)のよ」

「………はぁ」

「後ろから、大中小口径主砲に六連装魚雷を当てられたのか……ご愁傷様だな」

溜め息を吐く海来に、頭痛がする思いの片桐。

「わ……わざとじゃないのだ」

申し訳無さそうな顔をして弁解する『三笠』に、海来は、

「そんな顔されたら、わざとだなんて思いませんよ。……恵奈さんめ」

今頃、東京で呑気にしているであろう恵奈を、恨めしく思う海来だった。

「取り敢えず、入渠と治療ですね」

「はい。手配をお願いします」

「了解しました」

片桐が、夕雲医師を呼ぶ電話をする為に庁舎内に入ると、皆で工廠に『吹雪』と『卯月』を運び込む。

「うー、痛いぴょん……」

「後ろからはきついです……」

ぐったりしてる二人に、工廠長妖精さんは、

「また派手にぶっ壊したなぁ」

と修理に取り掛かる。

こうして、へっぽこーずに新(・)た(・)な(・)へ(・)っ(・)ぽ(・)こ(・)仲(・)間(・)が加わった。

 

それからというもの、艦隊の運用から『三笠』を外して、射撃訓練を課した。

浮遊的を浮かせて撃たせると、やっぱり大きく狙いを逸らす。

そして、周辺に結有が立っていると、吸(・)い(・)込(・)ま(・)れ(・)る(・)よ(・)う(・)に(・)そっちに飛んで行くのだ。

結有はレジェンド(結有)ならではの超機動(スーパームービング)で回避したが、

結有曰く、上体がぶれているのと特(・)異(・)点(・)的(・)な(・)何(・)か(・)のせい、だと推測した。

「特異点的な何か、ですか?」

「そうそう、どうしたもんかねえ?」

「も、申し訳無い……」

済まなそうにしている、『三笠』の頭を優しく撫でる海来。

「そうだ。わ(・)ざ(・)と(・)外(・)し(・)て(・)狙(・)っ(・)て(・)み(・)て(・)は(・)どうでしょうか?」

「へ?」

「むむ、やってみる」

海来の提案にキョトンとする結有、頷いて海面に浮かぶ『三笠』。

「主砲斉射!」

ズドーン! ズドーン! ズドーン!

わざと外した照準で放った砲弾は、狙いを大きく逸れて吸(・)い(・)込(・)ま(・)れ(・)る(・)よ(・)う(・)に(・)的に命中して、木っ端微塵になった。

「…………なんてこった」

海来は頭を抱えた。

「何か、どこかのホームランか三振娘(ダメルポ)みたいだねえ」

「ん?何の話ですか?」

「こっちの話」

首を傾げる海来に、笑って誤魔化す結有。

彼女(メルフィ)の話は、特別教導隊以外公にしていない、シ(・)ー(・)ク(・)レ(・)ッ(・)ト(・)扱(・)い(・)なのだ。

「もういっそのこと、後(・)ろ(・)か(・)ら(・)弾(・)が(・)飛(・)ん(・)で(・)く(・)る(・)覚(・)悟(・)で避けてもらうしか無いかな?」

「そうなると、へっぽこーずの練度アップは不可欠、ってことですか?」

「「はぁ………」」

「う…ううう……」

大きく溜め息を吐く二人に、涙目になる『三笠』。

「ああ、貴女が悪いんじゃないです。アイス、食べますか?」

「たべりゅ……」

頭を優しく撫でてから、手を引いて執務室に連れて行く海来。

だが、彼女が『戦艦』だということを、す(・)っ(・)か(・)り(・)忘(・)れ(・)て(・)い(・)た(・)。

 

そう。たった今、海来の冷凍庫にあるアイスは全滅した。

『三笠』の手によって……

 

「はぁ。これは、業(・)務(・)用(・)冷(・)凍(・)庫(・)導(・)入(・)とア(・)イ(・)ス(・)を(・)ケ(・)ー(・)ス(・)買(・)い(・)す(・)る(・)しか無いですね……」

そうぼやきつつ、海来の私室のベッドでスヤスヤ眠る『三笠』を見ながら、実家の母(湊)のもとに電話を掛けるのだった。

「お母さん、すみませんがお金貸してください。あと、業(・)務(・)用(・)冷(・)凍(・)庫(・)手配してください」

『は、はい?』

 

数日後、大量のアイスと共に、業務用冷凍庫が運び込まれたのは言うまでもない。




Tips《ロリ『三笠』ちゃん》
このロリ『三笠』はアズレン三笠の『トリプル主砲(大中小口径主砲)』の設定を踏まえたオリジナル設定艦娘です。
装備は超豪華仕様、ただし練度不足とAoN(オール・オア・ナッシング)のせいで今の所戦力外。
大きい方の三笠(高梨家の母の方)は排水量的にその逆なのです…が
無理やり改大和砲だのを積んでるのは明石の魔改造のお陰としか。
ちなみに魚雷は実艦で搭載してたので乗っけました。



【余談】
休む休む詐欺になってますが
もうストックないので今度こそ一日置きます【多分】
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