そして、恵奈がトンデモナイ艦娘を連れてくる。
Q:お前更新しない詐欺過ぎんだろ
A:昨日のストックが先に仕上がったので
高梨海来は、今日も司令官私室で
「うーん……よく寝……」
布団から起き上がり背を伸ばすと、ベッド側にいた人影と目が合う。
「やあ、おはよう高梨少佐」
「……えっ?」
その相手を確認する。どっからどう見ても、片桐英太郎中佐だ。
そして、自分の姿を確認する。
彼女は、パジャマというものを着用しない。
要するに
「き……きゃあああああああ!!!!!!!!」
海来の悲鳴が、庁舎内に響き渡った。
「何があったの!?」
結有が慌ててやって来ると、ボコボコにされてぐったりしている片桐中佐と、
肩で息をしている
「ギギギ……」
「はぁ……はぁ……」
「いや、どゆことなの?」
その惨状に、結有は唖然としたままである。
「………という訳だったんです」
「それは、片桐中佐が悪い」
すぐに艦娘達に、青ヶ島診療所へ片桐中佐を運び込ませて治療している間、
着替え終わった海来が、事情を説明する。
「おはようございます」
「おはようございます、のりちゃん」
「早速お茶を淹れるわね。ところで、片桐中佐は?」
「今診療所なう」
「へ?」
投げやりな結有の言葉に、一瞬動きが止まって、首を傾げる。
「………という訳だったんです」
「それは、鍵を掛けてない海来も悪いわね。それでパンイチだったんでしょう?」
事情を説明すると、部屋の施錠をしてない海来が不用心だとツッコミを入れる紀子。
「いやぁ、なかなか実家暮らしの感覚が抜けなくて」
「で、変態中佐はボコボコにされて治療中と?」
「そんなところです。今日は
海来のその言葉で、朝礼が始まる。
「今日は、大村大尉が急遽お見えになるので、のりちゃんは応接の準備をお願いします」
「わかりました」
「
「わかったよ、ビシビシ扱くね」
各自に、今日の伝達事項を伝え終えた頃に、
「おはよう御座います」
変態、もとい。包帯だらけの片桐中佐が入ってくる。
「……あのですね、中佐。私の部屋に忍び込んで、
「いや、その……寝顔が可憐だな、と」
「そうじゃなくて。階級は下と言っても、半分以下の年齢の女子の部屋に忍び込んで、何を考えてるんですか?と訊いてるんです」
「まさか、パンイチだとは思わなくて」
「っっ!!」
一瞬DSキラーになりかけるも、必死に抑える海来。
「はぁ……もう、二度としないでくださいね。次やったら、
「も……申し訳ない……」
その言葉に、あの30ミリバルカン事件を思い出し、ビクッとなる片桐。
「全く……襲うなら、もっとスタイルのいい人が居るじゃないですか?こっちとか、そっちとか」
紀子と結有を指差す海来。
「あまり、興味ありませんな」
そう答える
「えっ?」
「えっ?」
絶句する海来に、不思議そうに首を傾げ、オウム返しをする片桐。
「………どうしてこうなった?」
海来は頭を抱えることになった。
「……という訳で、今日は大村大尉が急遽来ますので、参謀長として同席をお願いします」
「了解しました」
「あと、始末書を書いてください。
「ちょ、了解しました……」
「ところで、大村大尉が緊急でお見えになるとは、何の話でしょうな?」
「さあ。私も、詳細は聞いてませんね?」
大村大尉が応接間に入りました、と紀子から連絡が入り、並んで応接室に向かう海来と片桐。
応接室の扉を開けると、恵奈と
「「えっ?」」
絶句する二人に、恵奈が笑みを浮かべる。
「ミクちゃんに片桐中佐ですね、新しい艦娘を連れて来ましたよ」
「あの、戦艦『三笠』……ですよね?」
恐る恐る指差すと、
「うむ。私は、戦艦『三笠』だ!」
「……大村大尉、戦艦『三笠』とは、もっと大人では無かったのか?」
片桐もたまらずツッコミを入れると、恵奈が、
「所謂
と口を開く。
「「異常艦娘?」」
二人がハモって口を開くと、恵奈の、
「まあ、順を追って説明しますので、座ってください」
と言う言葉に、恵奈の対面に座る二人。
「異常艦娘というのは、
「………あの。
恵奈の説明に、海来が苦笑いを浮かべると、
「まあ、そういうことです。
破壊した指揮艦は、恵奈の工廠部で
もちろん、始末書は書き、海来も片桐も安藤に
「……まあ、戦艦は欲しいと思ってましたけど。でも、戦艦建造の資材なんて余ってませんけど?」
指揮艦破壊の一件について、責任を感じている片桐は申し訳ない顔になり、それを横目で見ながら、海来は苦い顔になる。
「資材は
「
片桐の言葉に、恵奈は頷く。
「はぁ……わかりました。
コスト持ちと言う言葉に、大きな溜め息を吐いてから海来が言うと、恵奈はにっこり満面の笑みを浮かべる。
「有難うございます。それじゃ、よろしくお願いしますね?」
「という訳で、第13泊地にやって来た戦艦『三笠』だ。よろしく頼む!」
腕を組んで自己紹介するロリ『三笠』に、一同唖然となる。
「せ、戦艦?」
「駆逐艦じゃないぴょん?」
「うーちゃんよりちっちゃいね……」
「そうね……」
その言葉にムッとしたロリ『三笠』は、艤装を展開させる。
「これでも駆逐艦と言うか!?」
30.5㎝三連装砲改に、15.2㎝連装砲改、10㎝高角砲+高射装置に試製61㎝六連装(酸素)魚雷。まさに
「……戦艦ぴょん」
「うん、戦艦だね……」
「確かに、戦艦だね……」
「……そうね。戦艦主砲に軽巡主砲に駆逐主砲、後魚雷……センカンネ」
その艤装を見て、アンバランスに大きいなあ、と思いながら答えるへっぽこーず。
「そうだろうそうだろう!」
うんうんと、満足そうな笑みを浮かべる『三笠』。
「それじゃあ、ちょっくら出撃して、実力をみせてもらうぴょん」
「うむ、いざ征かん」
意気揚々と、出撃して行く艦娘達。
「はぐれ艦隊くらいで引き上げてくださいね」
それを見送る、海来と片桐。
――――
数時間後、
「うー……やられた…ぴょん」
「いたたた……」
『三笠』は申し訳無さそうな顔をしていて、『那珂』と『瑞鶴』は苦い顔をしている。
「えっと?何があったんですか? 私、はぐれ艦隊の攻撃しか命じてませんけど?」
また命令違反ですか?と言いたそうな海来に、『瑞鶴』が苦々しい顔をしながら、
「あのね、
そう言うと、一緒にやって来た片桐と二人で顔を見合わせ、再び『瑞鶴』の顔を見る。
「誤射?」
「いや。もう少し、具体的に説明して貰えないか?」
当惑する二人に、『瑞鶴』が説明し辛そうに、
「いや。このちび『三笠』の攻撃は、
「「………えっ?」」
『瑞鶴』の言葉に、海来と片桐が絶句する。
「あのね。いつもの通り、軽巡以外を焼き払って『吹雪』と『卯月』が突っ込んだのよ。そこまでは良かったの。このちび『三笠』の砲撃と魚雷は、
「………はぁ」
「後ろから、大中小口径主砲に六連装魚雷を当てられたのか……ご愁傷様だな」
溜め息を吐く海来に、頭痛がする思いの片桐。
「わ……わざとじゃないのだ」
申し訳無さそうな顔をして弁解する『三笠』に、海来は、
「そんな顔されたら、わざとだなんて思いませんよ。……恵奈さんめ」
今頃、東京で呑気にしているであろう恵奈を、恨めしく思う海来だった。
「取り敢えず、入渠と治療ですね」
「はい。手配をお願いします」
「了解しました」
片桐が、夕雲医師を呼ぶ電話をする為に庁舎内に入ると、皆で工廠に『吹雪』と『卯月』を運び込む。
「うー、痛いぴょん……」
「後ろからはきついです……」
ぐったりしてる二人に、工廠長妖精さんは、
「また派手にぶっ壊したなぁ」
と修理に取り掛かる。
こうして、へっぽこーずに
それからというもの、艦隊の運用から『三笠』を外して、射撃訓練を課した。
浮遊的を浮かせて撃たせると、やっぱり大きく狙いを逸らす。
そして、周辺に結有が立っていると、
結有は
結有曰く、上体がぶれているのと
「特異点的な何か、ですか?」
「そうそう、どうしたもんかねえ?」
「も、申し訳無い……」
済まなそうにしている、『三笠』の頭を優しく撫でる海来。
「そうだ。
「へ?」
「むむ、やってみる」
海来の提案にキョトンとする結有、頷いて海面に浮かぶ『三笠』。
「主砲斉射!」
ズドーン! ズドーン! ズドーン!
わざと外した照準で放った砲弾は、狙いを大きく逸れて
「…………なんてこった」
海来は頭を抱えた。
「何か、どこかの
「ん?何の話ですか?」
「こっちの話」
首を傾げる海来に、笑って誤魔化す結有。
「もういっそのこと、
「そうなると、へっぽこーずの練度アップは不可欠、ってことですか?」
「「はぁ………」」
「う…ううう……」
大きく溜め息を吐く二人に、涙目になる『三笠』。
「ああ、貴女が悪いんじゃないです。アイス、食べますか?」
「たべりゅ……」
頭を優しく撫でてから、手を引いて執務室に連れて行く海来。
だが、彼女が『戦艦』だということを、
そう。たった今、海来の冷凍庫にあるアイスは全滅した。
『三笠』の手によって……
「はぁ。これは、
そうぼやきつつ、海来の私室のベッドでスヤスヤ眠る『三笠』を見ながら、実家の
「お母さん、すみませんがお金貸してください。あと、
『は、はい?』
数日後、大量のアイスと共に、業務用冷凍庫が運び込まれたのは言うまでもない。
Tips《ロリ『三笠』ちゃん》
このロリ『三笠』はアズレン三笠の『
装備は超豪華仕様、ただし練度不足と
無理やり改大和砲だのを積んでるのは明石の魔改造のお陰としか。
ちなみに魚雷は実艦で搭載してたので乗っけました。
【余談】
休む休む詐欺になってますが
もうストックないので今度こそ一日置きます【多分】