転生じゃなくて転送されたみたいだけど、頑張ってみる。   作:甘々胡麻ざらし
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すみません!
ラウラとシャルの登場をアニメの方にしてましたが、原作の方に替えました!そうじゃないと書きにくかったので!



新たな男と黒き兎

「転校生?」

「そうだよ~。なんかフランスとドイツから来るってさぁ」

「どこからその情報入ってきたんだ?でも、フランスとドイツか。うーん…フランスの代表候補生で同年代居たかなぁ?」

 

流斗はうーんと腕を組ながら廊下を歩いていると他のクラスの女子と眼が合ったが、すぐに顔を背けられてしまった。

 

「あのさのほほんちゃん」

「ん~?」

「なんか周りの女子の反応が変な気がするのだが?」

 

先程から何人かの女子生徒が流斗をチラチラ見ているが、何故見られているのかわからなかった。

 

「まぁ相変わらず俺の陰口かもな」

「うーん…。多分違うんじゃないかなぁ?」

「そうか?」

 

流斗は教室に着き、ドアを開けるとやはり女子の数名がこちらを見ており、目が合うと勢いよく逸らされてしまった。

 

「あ、宇田くんおはよー!」

「おー谷本ちゃんおっすー」

「この前はありがとね!助けてくれて!」

「あー、あのときか?」

 

実はというと無人機がやってきたときに何故かIS学園の観客席及びピット等の扉がロックされ、生徒が閉じ込められてしまったのだ。そこで流斗は周りを落ち着かせ、トランスチームガンとユニコーンフルボトルを使っても扉を破壊し避難活動を行ったのだ。ちなみに扉を破壊した件についてはお咎めがなかったらしい。

 

「別にお礼言われるほどじゃないよ」

「いやいや、あれで沢山の人が助かったようなものだよ!?」

「そうそう。素直に私たちからの感謝を受け取ったら?」

 

清香からもそう言われ流斗は照れ臭いように頭をかいた。

 

「あ、じゃあお礼として今度のパフェを奢る件は…」

「「「それは続行で!」」」

「なん…だと…!?」

 

残念なことにパフェの件はうやむやには出来なかったため流斗は改めて腹をくくるしかなかった。

 

「あの…。流斗さん大丈夫でしたか?」

「あ、オルコットちゃん。この通りピンピンしてるよー」

「その顔を見て安心しましたわ。ですが、もう無茶をしないでください」

「あはは…。こうもいろんな人から同じ事を言われるとはね…。あ、そういえば篠ノ之さんは?」

「…彼女は無事でしたわ。ですが罰は反省文のみだったそうです」

「え?そうなの?」

 

どうやら中継室には他にも人が居たらしく、箒が入ったときに運悪く開いたドアに当たり気絶していたそうだ。もし流斗が助けに行ってなければ更に被害者が増えたかもしれないのに、反省文のみとは軽すぎる。恐らく政府は彼女の姉の束に何かされるのが怖く、反省文のみにするよう指示を下したのだろう。

 

「まぁ篠ノ之さんもこの件で自分が何をしたのかわかってくれたら良いね」

「流斗さんは優しすぎますわ!自分が大怪我をした原因っ!」

「しーっ。そう言うのは間違ってるよ。俺が怪我したのはあれを捌くほどの技量がなかっただけ」

「ですが!」

 

セシリアはそれでも引き下がろうとしなかったが、チャイムが鳴り千冬と真耶が入ってきたのでしぶしぶ席に戻った。

 

「皆さんおはようございます!今日はなんと転校生が来ますよ!しかも二人です!」

 

真耶の言葉にクラス中はざわざわと騒ぎ始めた。その様子から察するに知らないのだろう。本音が知っていたのは謎だが…。

 

「静かにしろ!…よし。入ってこい」

 

教室のドアが開き入ってきたのは銀髪のストレートに左目に黒い眼帯をした小柄な少女。もう一人は金色の美しい髪に中立的な顔。二人ともとても美形だが驚くところはそこではなく金髪の方は"男性"の格好をしていた。

 

「フランス代表候補生のシャルル・デュノアです」

「お、男…?」

「はい。同じ境遇の人が居ると聴いて本国から転入を」

 

流斗は直感でヤバイと感じ両耳を塞いだ。すると女子が黄色い歓声を上げて盛り上がり始めた。

 

「キタァァァァァァ!」

「三人目!三人目よ!しかも全員うちのクラス!」

「これは一シャル…。いや、シャル一よ!」

「何言ってるのよ!一シャルでしょ!」

「いいえ!ここは宇田さんが二人を美味しく…」

「頂かねぇよ!なんで俺を夏コミの資料にしてるの!?」

 

危うく腐った方々にネタにされそうになり抗議するが、千冬が再び静かにするよう言いその場は収まった。そして真耶が銀髪の少女に自己紹介をするように頼むが聴こえてないのかシーンとしていた。

 

「おい、ボーデヴィッヒ自己紹介をしろ」

「了解しました教官」

「私はもう教官ではない。ここでは織斑先生だ」

「はい、教官」

「はぁ…」

 

千冬は頭を抱えため息を吐いた。それを見た流斗は今度胃薬か体に良いものをあげようと思った。

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

「………え?それだけですか?」

「ああ」

 

一夏レベルの簡潔すぎる自己紹介を終え、ラウラはスタスタと一夏の元に向かった。そして次の瞬間一夏の頬をビンタしたのである。一瞬の出来事に一夏の思考が止まるが状況を理解し席を立った。

 

「何すんだよ!」

「私は認めない!貴様が教官の弟など!」

 

またこいつ関係かと流斗は呆れ左腕のバングルに軽く触れた。千冬はラウラに席に戻るように言いラウラは素直に席に座った。

 

「ではHRを終了する。おい、織斑に宇田。デュノアの面倒をみてやれ。同じ男だろう」

 

朝のHRが終わるとシャルルが一夏に話しかけるが、一夏はシャルルの手を引いて教室を出た。一限目はアリーナでISの訓練のため男である彼らはわざわざ更衣室で着替えなければならないのだ。ちなみに流斗は着替える必要がないので普段通りアリーナに向かっていた。

 

「それにしてもなーんか引っ掛かるんだよなぁ。普通に男性操縦者ならメディアに報道されるか何かあるはず。うーん…。後で本人に聞いてみるか。それにあのラウラって子も気になるな…。サイン貰えるかな?」

「あっ!見つけたわ!」

 

廊下を歩いていると向こう側から女子の大群に遭遇するが、シャルルと一夏狙いなのは分かりきっているので流斗は二人が他の女子集団に追いかけられているのを見たのでその方角を教えた。しかし女子たちはむしろ反対側。つまり流斗の方に近づいてくる。

 

「あれ?そっち反対だよ?」

「いいえ!私たちの目的は宇田さんにあります!」

 

まさか女尊男卑の連中かと思い流斗はダッシュで逃げた。しかし一夏たちほどではないが、女子の大群は流斗を追いかける。

 

「あ、逃げた!待ってくださいー!」

「宇田さん写真を!一緒に写真をぉぉぉぉぉぉ!」

「私の騎士様ー!私の王子様ー!」

「前まで織斑君派だったけど、クラス対抗戦で貴方の優しさにときめきクライシスですぅぅぅぅぅ!」

「ひぃぃぃぃぃ!何言ってるか全然聞き取れないけどヤバイのは確かだ!だって目が怖いもん!あと誰かときめきクライシスって言った?」

 

流斗は気づいていないが、この学園の女子の一部はクラス対抗戦で流斗が自分達を助け、そして自分が大怪我をしようとも一夏や箒を助けようとしたことから完全に態度を改めたのだ。そして現在流斗と仲が良い組との遅れた差を取り戻そうと必死になっていた。

 

「こうなったら!」

 

流斗はスケボーフルボトルとトランスチームガンを取りだしいつものようにセットしトリガーを引く。すると緑色のスケボーが現れそれに乗って一気にアリーナに向かったのだった。



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