転生じゃなくて転送されたみたいだけど、頑張ってみる。   作:甘々胡麻ざらし

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2度目の修正すみません!
お気に入りが減っていて何かひどい誤字があったのかと読み返してみるとまさかのボツ文の方を出していました!
こっちが正しい方です
本当にすみませんでした!
という訳で本来出す話だったパイレーツ・オブ・ユニコーンと次話の片鱗(修正版)を続けてどうぞ!



パイレーツ・オブ・ユニコーン&片鱗(修正版)

仮面ライダービルド 海賊レッシャーフォームに変身した楯無はカイゾクハッシャーを構え電車型攻撃ユニット(ビルドアロー号)海賊船型攻撃ユニット(ビルドオーシャン号)から引っ張ってエネルギーをチャージ、そのまま引き続けると先程のように『各駅電車』『急行電車』と鳴り、手を離すと電車型のエネルギーが射出されトレイターを攻撃する。

 

『チッ!めんどくせぇな…。おいてめぇらはいつまで寝てんだよ!さっさと起きろ!』

 

トレイターがそう叫ぶとフライングスマッシュとスクエアスマッシュが起き上がり楯無に向かっていく。しかし楯無はヒラリヒラリとかわし、的確にカイゾクハッシャーの攻撃を当てていた。

 

『さて、そろそろ止めを刺してあげるわ』

 

《各駅電車!急行電車!快速電車!》

 

再びカイゾクハッシャーを引き絞ると電車のアナウンスのように音声が流れ、更に引き絞り続ける。

 

《海賊電車!出発!》

 

カイゾクハッシャーの音声の雰囲気が変わりそれと同時にビルドアロー号を離すと巨大な電車が空中を走り二体のスマッシュを吹き飛ばした。先程よりも大きなスパークが走り地面にグッタリと伏せている。

 

『ス、スマッシュが倒されただと…?』

『どう?中々のモノでしょ』

『だが俺様に勝てるかなぁ!』

 

トレイターは力を込めると足が蜘蛛のように増え、その姿はまさにギリシャ神話に登場する人の上半身に蜘蛛の下半身を持つ"アラクネ"に酷似していた。

 

『死ねぇぇぇぇぇ!』

 

トレイターは八本に増えた足を忙しなく動かし楯無に近くが、彼女はビルドアロー号を引きしぼり、的確に足の一本を破壊した。バランスが崩れたのかトレイターは地面を滑り、学園の壁にぶつかった。

 

『あんまり私を舐めないでほしいわ』

『あーそうかよ。ならテメェも俺を甘く見ていたなぁ』

『どういう…っ!これは!』

 

楯無の足元には蜘蛛の糸が付着しておりその糸はトレイターの腕に繋がっていた。

 

『いつの間に…!』

『地面を転がった時にテメェの足に巻きつけたんだよ。そらよ!』

 

トレイターが腕を動かすと楯無が宙吊りになりそのまま地面に叩きつけられた。

 

『きゃあ!』

『ははははは!オラオラオラ!』

 

トレイターは楽しそうに楯無を地面や壁に叩きつけていたが、突然糸が切れ楯無が空中に放り出された。

 

『あ?誰だよ楽しみ邪魔しやがって』

「俺だよ」

『う、宇田君…』

 

そこには青いユニコーンに姿を変えた流斗が楯無を背に乗せていた。ツノの先にはトレイターの糸の破片が付いており、どうやらそのツノで糸を切ったのようだ。

 

『俺の糸を切るとはやるじゃねーか』

「そりゃどうも。…まだ戦えますか?」

『ええ…。でも両足が縛られていて動くことは無理し、カイゾクハッシャーで狙いを絞ろうにもその前に糸に捕まりそうだわ』

「俺もあの糸をかわして接近は出来ますけど決定的な一撃が…」

『「………」』

「…生徒会長って流鏑馬の経験あります?」

『一応そこそこ出来るけど?…あぁ、なるほど。そう言うことね!』

『何ゴチャゴチャ喋ってんだよ!』

 

トレイターが糸を出すが流斗はユニコーンの脚力をフルに使い糸をかわす。そのあまりにも疾いスピードにトレイターは愕然とする。そして楯無はトレイター目掛けてカイゾクハッシャーのエネルギーを足に当てた。全ての足を破壊するとトレイターは元の人型に戻り、悔しそうに地面を叩いた。

 

『ば、バカな!こんなスピードなら普通振り落とされるだろ!』

 

トレイターは地面に小さな影を見つけ、空を見上げた。空にはユニコーンの背に横坐りしてカイゾクハッシャーを持った楯無がおり、両足は縛られたままだがその糸はユニコーンの腹と楯無の足を離れないようにくっつけていた。

 

『お、俺の糸を利用しただと!?』

『これで決めるわ!』

 

楯無はビルドドライバーのハンドルを回しカイゾクハッシャーを引きしぼる。

 

《Ready go!》

 

《各駅電車!急行電車!快速電車!》

 

《ボルテックフィニッシュ!イェーイ!》

 

《海賊電車!》

 

『ハァ!』

 

《出発!》

 

楯無が放ったエネルギーは先ほどのスマッシュたちに放ったエネルギー大きく、トレイターを飲み込み大爆発を起こした。爆風に流れて楯無の足元にドライヤーフルボトルが落ち、爆発の煙が消えるとオレンジ色のロングヘヤーの女性が現れ、肩で息をしていた。それと同時に楯無の足にまとわり付いていた糸が消え去る。

 

「はぁ…はぁ…。まさかこのオータム様が負けるとはな…」

『まさかクラウド・トレイターの正体が女性だったとはね。声が機械で誤魔化されていたから男だと思ってたわ』

「おい、トレイター!紫は何処だ!何処に居る!」

 

流斗はベルナージュを解除するとトレイターことオータムに詰め寄るが、オータムはニヤニヤした笑みを浮かべていた。

 

「誰が教えるかよ」

 

オータムはトランスチームを流斗に向け発砲する。流斗は慌ててかわすが、その隙にオータムはフライングスマッシュに近づきエンプティボトルを向けた。フライングスマッシュが粒子となり中に居た女子生徒が解放される。成分を回収すると、新たにエンプティボトルを取りだしもう一体の成分も回収しようとした。しかし次の瞬間流斗の左眼が緑色に輝き左手から衝撃波を出してオータムを吹き飛ばした。

 

『う、宇田君?』

「残念だがお前たちにこれ以上成分を採らせるわけにはいかない」

 

流斗の声が透き通るような女性の声にかわり、スクエアスマッシュに左手を向けた。するとスクエアスマッシュの成分が消え去り元の女子生徒に戻る。流斗はオータムが手放したフライングスマッシュの成分が入ったボトルを握ると、鷹のデザインが施されたボトル(タカフルボトル)に変わり舌打ちをした。

 

「やはり力が弱まっているか…」

 

そう呟くと流斗は糸が切れた人形のように地面に崩れ落ちた。

 

『宇田君!』

「ボトルが奪われちまったか…。まぁ今は逃げるが勝ちだな」

『あ、待ちなさい!』

 

オータムはトランスチームガンから黒い煙を出しその場から姿を消した。楯無は逃げられたと確信し変身を解くと流斗を見つめる。その眼には驚愕と好奇心が宿っていた。

 

「これは葛城先生に報告ね…」

 

そう呟き流斗を抱えてそのまま何処かへ向かった。

 

 

「ここは…?」

 

流斗が眼を開けると目の前には花畑が広がっており、自分が何故ここにいるのかわからず辺りを見渡す。

 

「よう、流斗」

 

背後から声をかけられ流斗が振り向くと自分と同じ顔の人物が立っており、その者を中心に花は枯れ赤い地面が広がっていた。

 

「お、俺と同じ顔…?誰だ?」

「俺は初めてじゃないが、まぁ初めまして。俺の名前はエボルトだ」

「え、エボルト!?」

 

流斗はエボルトと自己紹介した男に警戒心を強め、トランスチームガンを出そうとするがどこにも見当たらない。

 

「探し物はこれか?」

 

エボルトはニヤニヤした顔でトランスチームガンを見せ、流斗に銃口を向けた。

 

「…俺の体の主導権を乗っ取るつもりか」

「いや、そんなんじゃない。お前の記憶を見せてもらったがどうやらお前はこの世界の人間じゃないな」

「ああ、そうだよ。お前が何者で、何を企んでるかも俺は知っている」

「フハハハ!確かにお前の記憶にある俺のイメージは概ね間違ってはない。だが少しだけ違うな」

「違う?」

「ああ。お前は俺がエボルト本体だと思っているがそれは間違いだ。俺は遺伝子の一部だ。本体は別にいる。主導権も握ろうと思えば握れるが生憎邪魔が入っていてな」

「邪魔だと?」

「ベルナージュだよ。アイツもお前の中に居て俺を抑制している」

「…つまり俺の専用機には火星の王妃の方のベルナージュの意思が?」

「いや、お前の専用機はただの専用機だ。俺を止めているベルナージュとは別だ」

「どういう意味だ?」

「色々とあるんだよ。まぁ俺はお前の専用機のことは"美空"って呼んでるがな」

「説明になってないぞ!っ!」

 

流斗はエボルトに詰め寄るが、花畑と赤い地面の境界線で何か透明な壁のようなものに阻まれる。

 

「くそっ!おいエボルト!」

「今のお前に教えるわけにはいかない。お前のハザードレベルが限界を迎えたときにまた会えるさ。それと…ほれ」

 

エボルトが右手から何かを流斗に投げるとそれは境界線を突き抜け流斗の手に収まった。それは戦車のデザインが施された青いボトル(タンクフルボトル)だった。

 

「これは…?」

「俺からの餞別だ。それがもう一人の俺に繋がる。じゃあな。チャオ!」

「お、おい!」

 

次の瞬間眩い光りに包まれ流斗はこの空間から姿を消した。そして入れ替わるようにベルナージュが現れエボルトを睨み付けた。

 

「貴様、またしても宇田流斗を!」

「おいおい、責任転換かよ。お前が大人しく成分の回収を阻止しなければ俺への抑制が弱まって、流斗と会うことはなかったんだぜ?」

「言わせておけば!」

 

ベルナージュは左手をエボルトに向けるが、彼は待てというように左手を出した。

 

「おっと。ここで殺り合うのは止めたほうがいいぜ?"美空"と流斗のリンクは日に日に強まっている。ここで俺たちが殺り合えば流斗にも何かあるかもしれないなぁ」

「っ!」

「それにお前こそ何がしたいんだ?流斗のハザードレベルにリミッターを掛けてよ。お陰であいつはトランスチームガンの適正レベルの3には永遠に辿り着かない。このままだと…」

「黙れ!貴様は大人しくしていろ!」

「はぁ…。はーい…」

 

エボルトは面白くなさそうな顔をして再び赤い地面に寝転んだ。

 

 

「待て、エボルト!いてっ!」

「ふぎゃっ!」

 

流斗が起き上がると額に何かがぶつかり頭を押さえる。眼を開けると目の前に本音が流斗の寝ていたベッドの横で頭を押さえており、どうやら頭がぶつかったようだ。

 

「いてて~うーたんいきなり起きないでよ~」

「ああ、悪い。というよりなんで頭がぶつかるんだよ。ベッドの横の椅子に腰掛けてるなら頭当たらないだろ」

「え?ね、熱を測ろうと思って~」

「じゃあ"おでこ"で測らないで体温計使えよ」

「え、えっと…。ほら、私体温低くてひんやりしてるから冷たくて気持ちいいよ~」

「よくくっついてくるけど俺より温かいよね?」

「うぐっ!」

 

本音がしどろもどろになり慌てていると「眼が覚めたのね」と声をかけられ、そこには楯無が扇子を広げて立っていた。何故かその扇子には達筆でおはようと書かれていたが。しかし流斗は扇子の疑問を押し退け楯無を見る。

 

「君にいくつか聞きたいことがある」

「ええ」

「でもその前に後でサインください!」

「…は?」

 

楯無は流斗の発言にポカンとし、扇子にも急に?と書かれていた。

 

「いや、代表候補生のサインでも貴重なのにその上の国家代表とかレア物過ぎるよ!あ、もしかしてサインお断り派かな?」

「か、構わないけどもっと聞きたいこととかあるんじゃないの!?」

「基本的に最優先はサインです!」

「本音ちゃん…この人面白いわね」

「でしょ~」

「まぁサインは書いてあげるとして、体に異常はない?」

「大丈夫です」

「じゃあ話があるから生徒会室まで付いてきてくれないかしら。そこで君の聞きたいことを教えてあげるわ」

 

 

生徒会室に着いた流斗はその扉を見つめながら入学して早2ヶ月ほどで学園長室、そして生徒会室に招かれたのだ。正直な話おかしくね?としか感じれなかった。楯無が入ってと声をかけドアを開けると流石生徒会室と言えるほど綺麗にされており、棚には整頓されたファイルとトロフィー。コの字に置かれた机。そして何故か"山積みの書類"があった。

 

「ささ、座って座って。(うつほ)ちゃーん、ケーキ出してー。あれ?虚ちゃーん」

 

楯無がキョロキョロ辺りを見渡すと突然部屋の隅に置かれていた冷蔵庫が開き、中から眼鏡をかけた女性が現れた。

 

「あっ…」

「もうお嬢様!仕事を放って何処かに行ったかと思えば帰ってすぐケーキと…は…」

「あ、お邪魔してます…」

 

冷蔵庫から出てきた虚はまるで不味いものでも見たかのように言葉を失った。釣られて流斗も苦笑いを浮かべ虚は段々顔を青くする。

 

「だ、大丈夫よ虚ちゃん!この子が例の彼だから!」

「え?あ、そ、そうだったのですか…」

「うん!だから秘密がバレた訳じゃないの!話す手間が省けただけだから!」

「は、はい…」

「えーっとこれは…?」

「まぁ話すよりもついてきて」

 

そう言って楯無は冷蔵庫の扉を開け中に消えていった。続けて虚が中に入り、本音は生徒会室の鍵を施錠すると流斗を手招きする。流斗が冷蔵庫の中を覗くと一階であるはずの生徒会室の下に螺旋階段があり、そこを降りていく。階段を降りると教室の倍ほどの空間が広がっており、奥には扉の付いた巨大な機械が置いてあった。

 

「葛城先生、彼を連れてきました」

 

楯無がそう言うと空間にホログラムが映り、画面に男の姿が現れた。その者は白い無菌服のような格好をしており男は流斗を見て少し睨みつけた。

 

「ようこそ宇田流斗君。僕の名前は葛城(かつらぎ) (たくみ)。このビルドラボの管理人だ。正直なところ君をここに呼ぶ気は全く無かったし、今すぐにでも君を倒したい」

 

その言葉に流斗は身構えるが、巧はしかしと言葉を続けた。

 

「どうやら君は浄化の力も持っているみたいだ。よって総合的に見て僕は君をこの基地に呼ぶことを決めた。我々"ファウスト"は宇田流斗、君に人類を救う協力を求める」

 

この瞬間流斗の中で何かが動いた気がした。




パイレーツ・オブ・ユニコーンは楯無さんが変身解除したところまでです。

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