転生じゃなくて転送されたみたいだけど、頑張ってみる。   作:甘々胡麻ざらし

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今回は短く文が伝わりにくいかも…。
私の文才がないのをお許しください


悪魔の科学者

「ちょ、ちょっと待ってください!」

 

流斗はストップと手を前に出し頭を押さえた。

 

「頭がまだ追い付いていないようだね」

 

巧はため息を吐き少し頭を押さえた。そして楯無たちに流斗と二人きりにさせて欲しいと言い、それに従いビルドラボには流斗とホログラムの巧だけになった。巧は上でドアが閉まる音を聞くと神妙な顔になった。

 

「まず君をスカウトしたい理由を話そう。いや、それよりも君についてかな?"平行世界の住人君"」

「っ!?」

「ああ、身構えなくていいよ。君がこの世界の住人ではないのを知っているのは今のところ僕だけだ。まぁさっきも言った通り僕は君に協力を頼みたくないけどね」

「それは俺があんたの発明品を知っていて、エボルトが中に居るからだろ?」

「ほぅ、意外と察しが良いね。君は確かに僕の発明品を知っているし、体の中にエボルトが居る。今すぐにでも倒すべきだと考えているのも合っている。僕の発明品を流出するのも防ぎたいからね」

 

巧の眼が鋭くなり流斗は少し後ずさった。だが巧はしかしと言葉を続けた。

 

「だが君はスマッシュの成分を浄化することが出来る。そして君の学園での過ごし方やさっきの闘いから見て亡国との繋がりは無し。総合的に見て君は倒すよりボトルの浄化をさせた方が良いと判断した」

「ボトルの浄化が出来るかどうかなんてわからなくないか?」

「いや、わかるさ。何故なら君を"この世界に呼んだのは僕"なんだから」

 

その言葉に流斗は息を飲んだ。自分をこの世界に呼んだということはこの世界に来る切っ掛けとなった事故も巧の仕業かもしれないと。

 

「まぁ想定外に君の恋人もこの世界に来てしまったけどね」

「…なんでそんな冷静に言えるんだよ。あんたのせいで俺は紫と離れ離れになっちまったんだぞ!謝罪とかそんなのもないのかよ!」

「したところで君が僕を許すのかい?」

「それは…」

「話を続けるよ。まず君をこの世界に呼んだのは君がこっちの世界における石動(いするぎ) 美空(みそら)の役割を持っていたからだ」

「ど、どういうことだ?」

「僕はエボルトの存在を知り、そして火星の王妃、ベルナージュの存在も知った。偶然にもベルナージュのバングルは僕が持っていたためその力を使える人物を探していた。しかし本来その役目を担うはずだった者は"エボルトによって殺された"」

「殺された…?」

「こっちの計画が勘づかれてね。そこで僕は平行世界の存在を調べていた科学者の研究資料を見て、君を連れてくることにした。そして君は怪我を負ったとは言え、この世界に転送することができた」

 

つまり流斗がこの世界にやって来たのは仮面ライダービルドにおける美空の役割。つまりボトルの浄化のために連れてこられたのだ。これで自分がこの世界に来たことには理解は出来たが、新たにもう一つの疑問が浮かんだ。自分の中のエボルトの存在だった。その事を聴くと巧は顔をしかめた。

 

「君の中にエボルトが居ることは想定外だった。本来ならIS学園に来た君をクラス対抗戦を終えた後にスカウトし、浄化と発明品の手伝いをしてもらうつもりだった。しかし君は"ブラッドスターク"に変身した。君ならこの事が何を表すか理解できるよね」

「つまり俺の中にエボルトが居ると…」

「だがさっきも言った通り君を倒すべきだと判断したかったが、ベルナージュも覚醒したことから倒すのは延期することにした。理解したかい?」

「…理解はしましたけど、納得はしたくないです。協力はしますが、一つだけ条件があります」

「なんだい?」

「亡国に紫が居たときは最優先で俺は彼女を助けます。それが条件です」

「…良いだろう。ただし君が不穏な動きを見せたらすぐに君を倒す。ボトルの浄化方法は君も知ってる通りそこにある浄化装置で行ってくれ。僕は実験の続きがあるからこれで失礼するよ。他にこのラボでわからないことがあれば更識楯無にでも聞いてくれ」

 

そう言って巧はホログラムを消し、椅子に深く腰掛けた。

 

「恋人を救うか…」

 

テーブルに置いていた写真立てを手に取ると、そこには千冬が持っていた写真と同じものが写真立てに入っていた。その写真を見ると巧は自嘲気味に笑った。

 

「僕はどうなんだろうな…。君を救うどころか傷つけ遠ざけているよ…。さて、急がないと。彼が取り返しのつかないことを起こす前に。…こうすることしかできない僕を許してくれ、千冬」

 

巧がパソコンを操作するとモニターに様々な設計図が現れ、その一枚にはCROSS-Zと名付けられたビルドに似たスーツのデザイン画が貼られていた。そしてCROSS-Zの横には”一夏”と”鈴”の画像が貼られていた。




アーキタイプ・ブレイカーはじめてみました!

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