転生じゃなくて転送されたみたいだけど、頑張ってみる。 作:甘々胡麻ざらし
何故長くなりました…。
「頼む流斗!俺にISを教えてくれ!」
「いや別にいいけど俺も基礎知識くらいだぞ?」
「それでも頼む!」
2時間目の授業が終わり一夏は流斗にISを教えて欲しいと頼み込んできたのだ。理由は先ほどの授業で一夏は授業についてほとんど分からず、入学前に配布された参考書を間違って捨ててしまっていたのだ。一応再発行はしてもらえるらしいが、それまでは全く理解がない状態なのでこうして流斗に教えを乞うているのである。
「教える云々の前に織斑先生も言ってたけどISは兵器なんだからその意識をしっかり持つこと」
「何言ってんだ?ISはスポーツだろ?」
「いや、おm「ちょっとよろしいですか?」ん?」
お前こそ何言ってんだと言いそうになったとき金髪ロールの少女が話を遮ってきた。思わず間抜けな返事をしてしまうと少女は壮大に驚いた様子を見せた。
「まぁなんですのその返事は!私に話しかけられているのですからそれ相応の態度があるはずでしょう!」
「いや、それ相応って…。ん?もしかしてイギリス代表候補生のセシリア・オルコットさん!?」
「流斗知ってるのか?」
「もちろんだよ!イギリスの代表候補生だぞ。インフィニット・ストライプス読んでないのか?」
「いや、読んでない…」
「今度貸すから読んでみてくれ!代表候補生の情報とか載ってるから今後の参考になるぞ」
「お、おう」
「あ、オルコットさん!是非サインしてください!」
「ええ!喜んで♪」
流斗は雑誌を取り出しセシリアが表紙のページを渡すと彼女は喜んで見事な筆記体でサインを書いた。
「ところで何か用でしたか?」
「ああ、そうでしたわね。世界でISを動かせる男性操縦者を見に来たのですが、なかなかいい殿方が見られましたので満足ですわ。御機嫌よう♪」
そう言って笑顔でセシリアは自分の席に戻って行った。一方流斗はサイン本を大事そうにカバンへと締まった。しかもファイルに入れて。そして一夏はワケがわからない様子で呆然としていた。
◇
三時間目は千冬の授業でありこの授業は流石の一夏も真面目にというより必死に食らいついていた。すると何か思い出したかよように千冬は生徒に向き直った。
「そういえばクラス代表を決めるのを忘れていたな」
「先生、クラス代表とは?」
「クラス代表は文字通り今度開催されるクラス対抗戦に出場する代表のことだ。他にも委員会の出席など、まぁ噛み砕いて言えばクラス委員長と近いな。決まれば一年間変更はない。自他推薦は構わんぞ」
すると突然女子たちは一斉に一夏を推薦し始めた。千冬がしまったと思ったが時既にGAME OVER。少しして一夏は自分が推薦されたことに気づき席を立つ。
「ちょ、ちょっと待ってくれよ!俺はやらないぞ!」
「座れ馬鹿者。他に立候補するものはいないか?」
「なっ!だったら俺は流斗を推薦する!」
明らかなとばっちりだが流斗は特に狼狽えずむしろ良いと答えた。その言葉にクラスメイトは驚き千冬はほうっと声を出した。
「やる気がない奴がやっても意味ないし、それに経験のアドバンテージもあるからやるよ」
「ならば何故自推しなかった?」
「見栄えの問題と言った方が分かりやすいですかね?」
見栄えの問題とは流斗と一夏の差である。流斗はイケメンとは言えずオッサン顔であり、特にこれと言ったネームバリューはない。それに比べて一夏はイケメンであり千冬の弟、更には世界初の男性操縦者という肩書きがある。明らかに後者の方が良いだろう。流斗の言葉を理解した千冬は少し頭を抱える。
「はぁ…。まぁいい。それではクラス代表は宇田という事で「お待ち下さい!納得できませんわ!」なんだオルコット?」
ガタッと席を立ち上がったのはセシリア・オルコットであり彼女は如何に自分がクラス代表に相応しいか言い始めた。しかしその言葉の中には日本や男を馬鹿にするような発言があり段々セシリア以外の女子たちの顔が怒りに染まっていく。
「イギリスだって対して国自慢ないだろ。メシマズで何年覇者だよ!」
「なっ!あなた私の国を馬鹿にしますの!」
「先に馬鹿にしたのはそっちだろ!」
愛国心があったのか一夏は立ち上がり言い返した。しかし売り言葉に買い言葉であるため二人は益々デッドヒート!してしまう。
「二人とも落ち着いて。これはクラス代表を決める場であって喧嘩する所じゃないよ」
流石に見ていられなくなった流斗は席を立ち二人を落ち着かせようとする。しかし二人とも聞く耳を持たず、むしろどちらの味方かと質問してきた。
「一夏とオルコットさんのどちらかの味方かと聴かれたら両方とも味方じゃないよ」
「「!?」」
「まず一夏。売り言葉に買い言葉はダメだよ。それだと火に油を注ぐだけ」
「なんだよ流斗!お前こそこんなこと言われて悔しくないのかよ!」
「悔しい悔しくないは置いといてもう少し言葉を飲み込めって言ってんだよ。それにイギリスだって紅茶が美味しくて有名だし、他にもローストビーフもイギリス由来で、料理が微妙なのもそれは食文化や歴史の違いであり日本が恵まれすぎなんだよ」
「ぐっ…!」
「次にオルコットさん」
「わ、私もですか!?」
「うん。まず始めに一夏に例を伝えるため君の国の文化に触れたことに謝罪させてほしい。すまない」
「え、あ、はい…」
「次に君の言ってはならなかったこと。まずISを作ったのは誰か。そしてこのクラスに居るのは何人かよく考えてほしい」
セシリアはふとクラスを見渡すと周りが自分に対して睨み付けていたのである。セシリアは少し青ざめワナワナと震え始める。
「さて、二人ともまだ15歳。この失敗を糧に頑張r「決闘ですわ!」えぇぇぇぇぇ…。なんでそうなるのぉ?」
「よくも私に恥を掻かせましたわね!決闘を申し込みますわ!」
「おう!そっちの方がわかりやすいぜ!」
お前は一旦言葉を飲み込めと言ったのを忘れたのかと言いたくなったがもう良いやと諦め席に座った。その時チラリと千冬と目があったが明らかに申し訳なさそうな顔をしていた。このとき流斗は誰かリカバーキャメルの効果かメディカルスイッチで治療をして欲しいと切に思っていた(<::V::>)。
このまま眠ろうかと思ったが次の瞬間クラス中から笑い声が聴こえ目を覚ます。まさかどこかの冤罪脱獄筋肉バカのようにズボンのチャックが全開だったかと慌ててズボンを見るが大丈夫だった。話を聞く限りどうやらハンデを着けるかどうからしい。一夏が。うん、一瞬本気でバカなのかと思ったが一夏は本気みたいだった。明らかに舐めきっている。代表候補生はISに少なくとも300時間以上は乗っているのだ。そんな相手に初心者がハンデを着けるなどまさにラスボスに基本フォームで挑むようなものだ。あれ?白星あったな。まぁほっとけ。つまりあまりにも無謀なのである。
しかし次の発言に流斗は聞き捨てならなかった。
「男が女より強かったのって昔の話だよ?」
そう、この言葉である。確かにISが出現してから男の地位は一気に下がった。しかしそれはISがあってこその話でありISなしでは話が変わってくる。中には男よりパワーが強い女性もいる。どこかのヴァイオリニストと子供を産んだクイーンや生身で自販機持ち上げる女の子とか、あとは吉田沙ゲフンゲフン!つまりISがなければ女が絶対と言うわけではないのだ。
「それであなたはどうしますの?あなたもハンデは無しですの?」
このまま傍観するかどうか悩んでいるとセシリアから話を振ってきたのでお言葉に甘えさせてもらう。
「いや、俺はハンデを貰おうかな」
その言葉にクラスはほらねと言い、一夏は流斗を睨み付ける。
「ハンデとして"お互いにフェアな状態で戦う"ことでいいかな?」
「どういうことですの?」
「ふっふっふ!ISと言えばこれだろぉぉぉぉ!」
そう言って流斗は鞄からゲーム機を取り出した。
「な、なんですのそれは?」
「この前発売された新作のゲーム、その名も
「あなたふざけてますの!?」
「ふざけてないよ!さぁこれでバトルだ!「残念だかそれは出来ない」な、なん…だと…!」
「すまないが政府から織斑と宇田の操縦技能を知りたいとの通告があってな。悪いが本物のISで戦ってもらうぞ」
「そ、そんなバナスピアぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
流斗の悲痛な叫びが学校中に響いた…。
おかしい…。
真面目に書くつもりがネタになってしまった…。