転生じゃなくて転送されたみたいだけど、頑張ってみる。   作:甘々胡麻ざらし
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ネタがポンポン出ますなぁ


流斗は何を思うのか

「う、ううん…」

 

流斗は目を開けると空はオレンジ色に染まっており烏が鳴いていた。

 

「そ、そうだ!試合!」

「お前の敗けだ」

 

声の聴こえた方を見ると千冬が首席簿を持って立っていた。段々と記憶が蘇り自分が負けたことを再認識した。

 

「全く無茶をするな」

「すみません…」

「精密検査をしたところ左腕はしばらく休めば普通に動かせるようになる。あのまま銃を撃ち続けていれば下手をすれば大怪我に繋がったぞ」

「ご迷惑をかけました…」

「それは私ではなく山田先生に言え。お前が目覚める三日間ずっと保健室に見舞いに来てくれていたぞ」

「み、三日!?え、今夕方…」

「お前が意識を失って三日目の夕方だ馬鹿者」

 

どうやら少し意識を失ったのではなく三日も意識を失っていたらしい。千冬は椅子を出して腰掛けると流斗の目をまっすぐ見つめた。

 

「な、なんですか?」

「お前の目には何か焦りを感じる。何をそこまで焦っているんだ?」

「そ、それは…」

 

話すべきか悩んでしまった。強くなりたい理由は二つある。一つは強くなり実力を示さなければ研究所に送られる危険があること。そしてもう一つは恋人の紫を助けるために力が必要であるということ。しかしそんな流斗の様子を見た千冬は優しく頭を撫でる。

 

「あまり深くは聞かん。だが一つだけ伝えておく。私も山田先生も出来る限りのことはする。だから焦るな。焦ってしまうと手に入るものも手に入らなくなる」

「ちっふー先生…」

「そのアダ名については今は不問にしておく…。あとクラス代表は一夏になった」

「あいつ勝ったんですか?」

「いや、オルコットに負けた。だがオルコットが辞退した。お前も意識不明だったことから暫定的に織斑に決まったのだ」

「なるほど」

「では私は仕事が残っているから戻るとしよう」

「あ、わざわざありがとうございます」

「ああ、今日と明日はゆっくり休め。クラスには私の口から言っておく」

 

そう言って千冬は保健室から出ていった。

 

「焦ってる…か。確かにその通りだな…。いきなり強くなれる訳じゃない。継続することでレベルアップするんだよな…」

 

流斗が保健室で一人呟くとバタバタとした足音が聴こえ真耶が慌てた様子で入ってきた。

 

「う、宇田君!」

「あ、先生おはようございまーす」

「うわぁぁぁぁぁぁん!よがっだぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

流斗の顔を見るなり真耶は流斗の頭を自分の胸に抱き締めた。童顔で身長が低めの割に胸は超豊富であり流斗はシタバタともがく。

 

「せ、先生!?」

「もう私心配で心配で!でもよがっだぁぁぁぁぁぁぁ!」

「ちょっと先生、胸!胸!」

「ふぇ?あ…」

 

カァと真耶は顔を赤くして自分の胸を押さえる。

 

「だ、駄目ですよ宇田くん!生徒と先生がこんなこと!」

「いや、あんたがやったんでしょ!?はぁ…。先生、迷惑かけてすみませんでした!」

 

ベッドの上で正座になった流斗はガバッと勢いよく頭を下げた。

 

「わ、私の方こそごめんなさい…。生徒を教えている身でありながらその事に気づかなかったんですから…」

 

二人の間に沈黙が流れ耐えきれなくなった流斗が口を開いた。

 

「あの先生…。俺が乗っていたリヴァイブは?」

「損傷が激しくダメージレベルはBでした。今は修理も終わってますが…」

「…今から連れていってもらえませんか?」

「い、今からですか?」

「はい」

 

丁度戻ってきた保険医に許可をもらい流斗は整備室に来ていた。そこには大量のラファール・リヴァイブともう一つの訓練機である打鉄が置かれていたが、すぐに流斗は自分が乗ったリヴァイブを見つけた。理由はわからないが何故かこの子だとわかったのである。そして流斗はリヴァイブの元に行くとリヴァイブの手を握り、優しく撫でた。

 

「ありがとな…。一緒に戦ってくれて。お陰で空も飛べたし楽しかったよ!」

 

しかしその明るい声とは裏腹に流斗の目からは涙が溢れていた。そしてポツリ、ポツリと言葉が出てきた。

 

「ごめんな…。ごめんな…。お前をボロボロにしちゃって…。痛かったよな…。苦しかったよな…」

 

流斗は泣きながらただただ謝り続けていた。涙は止めなく流れ、次第に膝をついてただ泣いていた。

 

「宇田くん…」

 

真耶は流斗に近づこうとした途端、流斗の前に居たリヴァイブが淡く光り、10歳くらいと思われる少女の幻が流斗の優しく撫でてたのだ。

 

『ありがと』

 

そう少女が呟いた瞬間幻は光となり消え、流斗はまたしても倒れた。

 

「宇田君!」

 

真耶が流斗の元に駆けつけると流斗はガバッと起きてキョロキョロと見渡していた。

 

「今みーたんが居た気がした!ってなんだこれ?」

 

流斗の右手には何かが握られており、手を開くとそこには白いキャップに中身が空っぽの透明なボトルが握られていた。




今気づいた!
仮面ライダーリミットよりお気に入り越えちゃってるよ!?


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