魔法少女リリカルなのは 〜ありがちな転生生活〜   作:妖魔夜行@

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真名を言え!白状します……

side碌斗

 

「じゃあ早速キリキリ吐いてもらおうかしら?小鳥遊くん」

 

「反論、拒否権は?」

 

「却☆下」

 

「ですよねー」

 

はいどうも、翠屋で女子7人に取り囲まれ尋問中の小鳥遊碌斗でーす。そこっ!羨ましいとか言わない!

俺が冷や汗を流していると黒い笑みを浮かべたはやてが近づいてきた。

 

「まずは私からやな。小鳥遊くん…いや、ロクトくん。久しぶりやな」

 

「…はぁー。ああ、そうだな。久しぶりだな八神」

 

「やっぱロクトくんやったか。何で今まで隠してたん?」

 

「勘違いするな。俺は本当に忘れていただけ「はい、ダウト」はい?」

 

俺が嘘八百で誤魔化そうとすると、御林が途中で遮ってきた。

 

「小鳥遊くん、はやてにこう言ったらしいわね『八神さんみたいな綺麗な人、1度見たら覚えてますよ』って、あとさっき図書館であったって事を認めたわよね?そしてはやては図書館であった時も小鳥遊くんが転校してきて自己紹介した時も、どちらもはやてはフルネームで『八神はやて』と自己紹介しているわ。いくら2年前の事だからって同姓同名の人物を、ましてや自分から『1度見たら覚えている』って言った相手を忘れたなんて、ありえないわよねぇ?」

 

何コノ子コワイ。

名探偵バーローさんやじっちゃんの名にかけて探偵さんもびっくりな推理だよ。

 

「はぁ…誤魔化すのは無理か…」

 

「やっぱり嘘だったのね」

 

「何で嘘なんかついたん?」

 

「私の時もだよ…私、ずっと会いたかったんだよ?」

 

「いや、なのはは単純に名前教えて貰ってなかったしこっちも教えてなかったから」

 

まぁ後で気づいたんだけどな。

 

「そう言えばそんな事言ってたわね」

 

「あとはやてに関してはメンドくさかったから」

 

「なんやそれ!?」

 

「いやだって、転校初日にいきなりあんな奴に絡まれるなんて面倒な事しかねぇじゃん」

 

「「「「「「「あぁ、確かに」」」」」」」

 

声を揃えて言ったよ、この子達。

 

「じゃあ次は私ね、直球に聞くわ。貴方魔導師でしょ?」

 

「は?魔導師?なんだそりゃ?」

 

「隠さなくてイイわよ。ここにいる皆、魔法の事も管理局の事も知っているから」

 

「…聞いていいか?何故そう思う?」

 

「そうね。まず第一に貴方から微弱な魔力反応がする。まぁ自分自身が気付かないだけで魔力を持っている人って結構いるからコレだけなら別に気にしなかったんだけど…二つ目に小鳥遊くん、貴方…私の幻術を防いだでしょ?」

 

「えぇ!?咲の幻術を防いだ?嘘でしょ!?」

 

「それ本当なの?咲」

 

「えぇ、私の幻術は特殊だから分かるんだけど…小鳥遊くんは地獄道を幻術対策のプロテクションか何か防いだみたいね」

 

「で、でもほんなら咲ちゃんかなのはちゃんのどっちかが魔法陣に気づくやろ?それに魔力反応にも気づくはずや」

 

「魔法陣は別に隠すのは難しくないわ。幻術を防ぐだけのプロテクションなら頭の中にちっちゃく張れば良いだけだもの。ただ魔力反応に関しては推測になるんだけど…デバイスに何かしてもらったのかしら?」

 

「ろ、ロクトくん、デバイスも持ってたの!?」

 

うわぁ…殆どバレてらぁ。御林のやつ、本当に探偵になれるんじゃないか?

 

仕方ない…ここまで来たらバラしてもいいか。

 

「《アラジン…魔導師って事と御林だけに俺が転生者だって事をバラすぞ》」

 

「《いいの?》」

 

「《あぁ、ここまで来たなら仕方がない。これ以上隠し通すのは無理だ》一つ聞いてもいいか?」

 

「何かしら?」

 

「魔法関連の事は、お前らの親も知っているのか?」

 

「そうねぇ…私となのはの家族は全員知ってるし、フェイトとアリシアは家がミッドだし…知らないのはアリサの家族とすずかの両親だけね。忍さんは知っているわ」

 

成程…殆ど知っているって訳か。というか御林のやつ、さりげなく転生者かどうか探ってきやがった。すずかの姉の名前なんか俺は聞いたことがない。だが、原作知識としては知っているからここですずかの姉は知っているのかと反応すれば転生者だと断言出来るようになる。

 

「はぁ…本当に、何処ぞの小学生探偵にも負けない名推理をしてくれるな、御林」

 

「!…つまり、認めるのね?」

 

「あぁ、俺は魔導師だ。デバイスはコイツ…アラジンだ」

 

首にかけていた待機状態のアラジンを皆に見せる。

 

『やぁ、僕はアラジン、よろしくね!』

 

「アラジン…?アラビアンナイト?」

 

「まぁそんな感じの元ネタから来ている。それより、俺は自分が魔導師である事を話したが…どうするんだ?俺は別にこっちで魔法を使った事は無いぞ?」

 

「別に管理局に突き渡すなんて事しないわよ。ただ気になったから聞いただけよ」

 

「そうかい、なら良かった。じゃあ俺にはもう用が無いな?帰ら「せると思った?」…まだ何かあんのかよ」

 

「アリサやすずかが着いてこれてないでしょ?貴方の性格が変わったことも含めて」

 

「別に俺は性格が変わった訳じゃねぇぞ。これが素なだけだ」

 

「じゃあ何よ、いつものは嘘だったった訳?」

 

アリサがどこか不機嫌そうに聞いてくる。

 

「まぁな、だが勘違いすんなよ。偽ってたのは口調と魔導師である事だけだ。それ以外は本音で話していたぜ」

 

実際、原作に関わりたくなかっただけでこいつらを嫌ってる訳では無い。むしろ人としては好きな部類に入る方だ。

 

「ふ、ふーん。じゃあ私達のこと名前で呼びなさいよ」

 

「は?何でそうなる」

 

「私達に嘘をついていたのは事実でしょ、ならそのお詫びとして名前で呼びなさい」

 

「いやまぁ、騙していたのは本当だからそれくらいで許されるなら別にいいけど…お前らは俺が名前で呼んで良いのかよ?」

 

「私は別に構わないわよ」

 

「私も呼んでほしいな」

 

「そうだよ!というか私は名前で呼んでって頼んでたよね?」

 

「私も同じかな。いつまでもテスタロッサじゃ紛らわしいしね」

 

「勿論私もおんなじや!それに図書館の時頼んだのに断られたしなぁ」

 

「わ、私は大歓迎だよ!」

 

御林、すずか、アリシア、フェイト、はやて、なのはがそう言ってくる。アリサに視線で問い掛けると「勿論私もよ」と言ってきた。

 

「はいはい分かったよ」

 

「じゃあ今ここで練習として呼んでみようよ!」

 

「おっ、いいやんか。ほら言ってみぃやロクトくん」

 

コイツら…他人事だからって面白がって…。

 

「はぁ……アリサ、咲、すずか、アリシア、フェイト、はやて、なのは……コレでいいのか?っておい、どうしたお前ら、顔赤いぞ?」

 

「な、何でもないわよ!///(うぅ〜名前を呼ばれるのがこんなに恥ずかしいなんて…あのアホに呼ばれてもなんにも動じないのにぃ!)」

 

「えへへ…ロクトくんがやっと名前で呼んでくれた…なのはってなのはって…//////」

 

「い、いやぁー。面と面で向かって言われるのってなんや恥ずかしぃなぁ//////(ロクトくんに名前呼ばれただけでドキッとしてもうた…まさか、うち……この歳で心筋梗塞?)」

 

「(ふーん…今のところ落ちているのはなのはとはやての2人で落ちかけているのがアリサって所ね。フェイトとアリシアとすずかはやっと名前を呼んでくれた友達って所かしら?)…面白くなってきたわね」

 

顔を赤くしているアリサ、なのは、はやてを見てニヤリと笑う咲。フェイトとアリシアと俺はそんな光景を見て一緒に首を傾げていた。

その後、俺等はシュークリームを食べながら談笑していた。

 

なのはside

 

「…じゃ、俺はそろそろ帰るぞ」

 

そう言ってロクトくんは席を立ちます。

 

「えー、もっと話そうよー」

 

アリシアちゃんはまだ話し足りないのかぶーぶー言っています。

 

「めんどくさい。高ま「なのはなの」…なのは、代金は幾らだ?ついでだからお前らの分も払ってやる」

 

「あ、お金は気にしないでいいよ。お母さんが良いって言ってたから」

 

「…桃子さんが言ってたなら仕方ないな。んじゃお土産に何か買ってくか。士郎さーん、シュークリームありますか?」

 

ロクトくんはそう言ってお父さんがいるカウンターの方へ歩いていった。

 

「…にしても今日は驚く事ばかりね。私と咲がテストで負けた事とあのアホがアイツの事を殴ったり、実はなのはの家族とは親しかったり、魔導師だったり……濃い一日だったわね…」

 

アリサちゃんは話終わるとため息を吐きます。それを見て苦笑いしながらフェイトちゃんが話します。

 

「でも確かに驚いたよ。ロクトが咲の幻術を防いだなんて…」

 

「気になったんだけど咲ちゃんのその幻術ってそんなに凄いの?」

 

「そら凄いでぇ。咲ちゃんの幻術はリアリティが半端じゃないんや。例えば……実際に見せてあげたらどうや?」

 

「確かに説明するのは面倒かもね。アリサ、すずか、今から見せるけど驚かないでね」

 

咲ちゃんはそう言うと小さい結界を形成します。

 

「第一の道、地獄道」

 

咲ちゃんの右目に「一」の字が浮かび上がります。すると私達のすぐ横に小さい火柱が立ち上ります。

 

「キャッ!こ、これが幻術なの?」

 

「凄い…本当にそこにあるみたい。熱っ!」

 

「あっ、気をつけてね。実際には火傷しないけど熱いって感覚はあるから。それじゃ次は凍らせようかしら」

 

すると火柱は消えて代わりに結界が氷漬けになります。

 

「うわっ!今度は寒い!」

 

「さ、咲ちゃん!もう分かったよ!」

 

「そう?じゃあ結界も解くわね」

 

そう言って咲ちゃんは結界を解く。いつものお店の風景に戻る。

やっぱり咲ちゃんの幻術はすごいなぁ…レアスキルなんだっけ?

 

「おい、咲。何でいきなり結界なんか張ってんだ?」

 

「ひょあ!?」

 

結界が無くなった瞬間、隣にロクトくんがいたのだ。それにビックリして変な声を上げちゃった…恥ずかしい……。

 

「なんだその叫び」

 

「おっ、驚いただけだもん!」

 

「ふぅん。で、何してたんだ?」

 

流された!?

私がショックを受けている間、咲ちゃんが結界を形成した理由を説明していました。

 

「お前のそれ、レアスキルだろ」

 

「あら、良く分かったわね」

 

「一応見てたんでな」

 

「へぇ…そうなの…」

 

2人はお互い目を逸らさずに睨み合ってるように会話してます。

 

「そっ、そう言えばロクトくん、シュークリーム買ってくれたんだね!」

 

「ん?ああ。家族用のお土産として買わせてもらった。っと、聞きたいことも聞けたし、帰るわ」

 

ロクトくんはそう言って店の出口に向かいます。

 

「あっ!ロクトくん!」

 

私は別れの挨拶をしようとするとロクトくんが扉を開くより早く、扉が開かれました。

 

「おっと、すまない…ん?お前…ロクトか?」

 

そこには私のお兄ちゃんがいた。

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