魔法少女リリカルなのは 〜ありがちな転生生活〜 作:妖魔夜行@
side碌斗
「久しぶりだなロクト。元気にしていたか?」
「お久しぶりです恭也さん。ボチボチと言った感じですかね」
この人は高町恭也。高町なのはの兄だ。『とらハ3』で主人公を務めた人でもある。とらハ3での彼の人生は中々ベリーハードなので省略するが詳しく知りたい人はwikiやpixivで調べてくれ。
まぁこの世界だと『リリなの』に限りなく近いifの世界なので少し違うかもしれないが。
「帰るところだったか?」
「ええ、まあ」
「ふむ…なぁロクト。最後に模擬戦をしたのはどのくらい前だったか覚えてるか?」
「えっと…大体1年前くらいですかね」
あの頃はシュテル達と暮らし始めたばかりだったので色々忙しかったのだ。それ以来、家族が増えた事でやる事も色々増え、忙しくなったので1年近く恭也さんから稽古を付けてもらうことはなかった。
まあ単純にタイミングが悪かったり会えなかったりと言ったものもあったが。
「どうだ?折角会えたんだ。久しぶりに稽古をつけてやろうか?」
「…そうですね。お願い出来ますか?」
俺が了承するとは思っていなかったのか恭也さんは目を丸くしていたが、数秒経つとその目を好戦的なものに変えて俺を見てきた。
「俺から言っておいて何だが…怠けていた体では着いてこれないと思うぞ?」
「久しぶりすぎて目が濁りましたか?俺がトレーニングをサボっていたように見えますか?」
こう見えて、俺は毎朝トレーニングを欠かさずしている。
朝5時に起きて5キロランニングをする(約25分程度)。走りきると次には剣術、槍術の訓練。マギのアリババが使う『王宮剣術』や白龍の使う槍術などを使いこなせるように仮想の敵相手でイメージトレーニングをする(約30分程度)。因みに敵は恭也さんをイメージしているのだが未だに勝てるイメージは3割をきらない。偶に父さんを仮装の敵として戦ってみるのだが勝てるとイメージが1度も湧かない。
一通り訓練し終わると次は結界を展開させて魔法のトレーニングと金属器や眷属器を使った戦い方や技の訓練、魔装の練習をする(約1時間程度)。そしてシャワーで汗を流して朝食を食べ登校する。因みに夜には腹筋や背筋、腕立て伏せ等をやる。無駄な筋肉は付けたくないので全て100回程度で終わらせている。
大体この内容を毎週日曜日以外繰り返している。
そして補足なのだが俺が特典で貰った『マギに出てくるキャラの武器や能力を全て使えるようになる』の能力の所にはキャラクターの特技なども含まれるようで俺がアリババや白龍の剣技や槍術を使える理由だ。だがそれはあくまでアリババ、白龍の技であって俺のでは無い。だから俺はその動きを脳内で再生してトレースする事によって自分のものにしようと思っているのだ。剣技の方は大体9割近くはものにしたが槍術はまだ6割程度と言ったところだ。
話が逸れたな。俺の挑発に聞こえるセリフを聞いて士郎さんはニヤリと笑った。
「フッ、確かにサボってはいないようだな。よし…着いてこい」
「はい」
俺は士郎さんについて行って翠屋を後にした。
sideはやて
私達はなのはちゃんのお兄さんとロクトくんの会話を聞いていたのだが…なんやら面白そうな事になったなぁ。
「なのはちゃん、折角やし見に行かへん?」
「ふえ?で、でもいいのかなぁ?」
「いいんじゃない?士郎おじさんももうお店閉めるみたいだし…2人の事見に行くんですよね?」
「やっぱり咲ちゃんは鋭いね。2人が模擬戦やるなら審判が必要だからね、それにもうお客さんも来ないみたいだし」
なのはちゃんのお父さんも見に行くみたいやな。これは便乗するしかない!
「ほんなら私達もついて行っていいですか?」
「構わないと思うよ。二人共見られたりするのは余り気にしないみたいだし」
「よっしゃ!なら善は急げや!行くでみんな!」
「はやて…それ使い方間違ってるわよ…」
アリサちゃんの呆れた呟きが後ろから聞こえた気がした。
side碌斗
「ん?何だお前らも来たのか」
俺と恭也さんが高町家の道場に到着して準備運動をしているとなのは達御一行が道場にやってきた。
「ロクトが戦うって聞いて!」
「私も興味があって」
「私は面白そうやったから!」
「はやてと同じく」
「私は気になったからかな」
「わ、私は別に皆が行くから来ただけよ!」
「お兄ちゃんとどっちが強いのか気になって」
アリシア、フェイト、すずか、なのはの理由は分かる。まぁアリサの理由も分かる。だがはやてと咲、テメーらはダメだ。
「遊びじゃねぇんだが…」
「あー大丈夫よ、冷やかしに来た訳じゃなくて純粋にどれくらい強いのか気になったから来たのよ」
「まぁ別にいいけどな…そろそろやりますか恭也さん?」
「あぁ俺は大丈夫だが、ロクト。お前はその格好でいいのか?あと髪も邪魔じゃないのか?」
恭也さんに指摘され俺の服装を確認する。そう言えば聖祥の制服のままだったな。
このままやるか着替えるか、そもそも着替えが無い…いや、そう言えば。
「あのー恭也さんと士郎さんに聞きたいんですが」
「なんだ?」
「どうかしたかい?」
「お二人は魔法の事知ってるんですよね?」
「…驚いた、ロクト君も知っていたのかい?」
「ええまぁ、俺も魔導師なんで」
2人はその言葉に驚いて数秒間、俺を凝視していた。
「たしかに制服のままだと動きにくいんでちょっと着替えようかと思いましてね、咲!俺の鞄の中から杖とってくれ。見たら分かるから」
「杖?まぁいいけど……ってコレ!?」
「そうそうそれ。投げてくれ」
咲が投げたのをキャッチする。その杖とは『マギ』でジュダルが使っていた短い方の杖だ。
そして俺は【ソロモンの知恵】を発動させる。すると俺の額にソロモンの魔法陣が浮かび上がり、光始める。その光は俺の髪を靡かせる。
「ロクトのおでこが光ってる!?」
レアスキル、【ソロモンの知恵】。マギ作中内で使われている魔法を全て生身の状態でも使うことが出来るレアスキルだ。だがその代わりマギ以外の作品の魔法は使う事ができない。まぁ必要ないんだけどな。
「〈
俺がそう言って杖をかざすと何も無い空間から黒いジャージが現れる。
「なっ!いきなり服が出てきた!?」
恭也さんが突然現れた服を見て驚いている。
これは空気中の分子を集めて再構成することによって 新しい物質を生み出すことが出来る魔法だ。使い勝手はかなりいいが魔力の消費が激しいのが玉に瑕だ。
「〈
「わっ!?今度はロクトが消えちゃった!」
いい反応をありがとうアリシア。
水を集めて水蒸気を作り出して、光の屈折を操作することによって自身の姿を消す事が出来る魔法だ。
俺の姿を消している間に先ほど錬金魔法で出したジャージに着替える。
着替え終わったので隠者の水膜を解除する。
「わっ、出てきた」
「人を虫みたいに言うんじゃねぇよフェイト。にしてもまだ髪が邪魔だな…〈錬金魔法〉」
俺はもう一度錬金魔法を使いヘアピンとアリババのナイフそっくりな木刀を生み出す。
俺はヘアピンで前髪を留めて顔を出す。視界良好だ。
「ではやりますか。士郎さん、審判お願いします」
「あ、ああ。では恭也も準備はいいか?」
「多少驚いたが問題ない」
そう言う恭也さんの手にはいつの間に持っていたのか木刀が握られていた。
少し間を開けてお互いに構えをとる。静寂が道場を包み込む。
「これより高町恭也対小鳥遊碌斗の模擬戦を始める!では…両者構えて………始めっ!!」
士郎さんの声によって試合が始まった。