魔法少女リリカルなのは 〜ありがちな転生生活〜   作:妖魔夜行@

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今年の初投稿がこれとは……今年も頭空っぽにして見たい人だけどうぞ。


次の反省に生かそう

sideリィフ

 

最初見た時は平凡以下だと思った。

咲がああまで言うくらいだから余程凄い強者が来るのだと思っていた。だが来たのは咲や我が主と同い歳くらいの少年だった。

少年の魔力は多く見積もっても精々Fランク程度、咲や我が主達の魔力に比べれば雀の涙程度の魔力だ。

なのにこの少年は主と親しそうに無礼な態度で会話をする。それを見て少し怒りが湧いた。するとシグナムがやって来て実力を測るために戦う事になった。

私にはシグナムがただ戦いたいだけだと思ったが…まぁそれは言わないで置いた。

レアスキルを持っていたのは驚いたがそれだけでシグナムを倒せる筈がないと思っていた。あっさり負けるのだろうと思った。

だが戦いが始まると違った。少年はシグナムと互角に戦っていた。途中、何度か攻撃を貰うがそれでも少年は強かった。

リミッターを2つもつけており、魔力量はFランク等ではなく、B+に上がり、更にS+まで跳ね上がっていた。

そしてなのはやフェイトにも劣らない魔法を使い、シグナムを圧倒して勝利した。

 

恥ずかしかった。表面だけを見て、少年を理解しようとせず、思い込みだけで弱いと思っていた自分が、恥ずかしかった。

 

戦いを終えた少年は武器を仕舞い、シグナムを抱えてこちらにやって来ていた。

 

side碌斗

 

危なかった…。

正直、さっきの戦いはシグナムが動揺してくれたのとシグナムの魔力がもう殆ど空だったから勝てたのだ。正攻法…というか金属器無しで戦っていたら負けていた。

というかシグナムのやつ、いくら武器化魔装で全力じゃない[雷光剣(バララークサイカ)]だとしても…紫電一閃で7割も防げるか(・・・・・・・)

シグナムは紫電一閃で雷光剣を弾いていたのだ。だが途中で魔力が無くなったのか直撃を喰らって落ちていった。まぁ直撃と言っても3割くらいしか喰らってない見たいだけど。

 

「っと、シグナムを連れていかないとな」

 

俺は倒れているシグナムの元までとんでいく。そしてシグナムを抱えてはやて達の元へ戻る。

 

「シャマルさん、治療して上げてください。はやての家で」

 

「え?ここでせぇへんの?」

 

「多分だが…管理局の連中が来ると思うぞ?」

 

いくら管理外の無人世界だからと言ってバカでかい魔力反応があれば確認しに来るだろ。しかも1つは自分達が知っているシグナムのものでもう1つの方は初めて見る魔力反応と来た。そしてシグナムの魔力反応は消え、見知らぬ魔力反応は残っている。俺が管理局員だったらSランクオーバーの怪物、もしくは次元犯罪者がシグナムと戦闘し、それによってシグナムが敗れたと思うね。そしたら勿論どうなっているか気になるわけで管理局員に様子を見に行かせる。

すると見知らぬ少年が仲良さ気に管理局の中心人物達と会話をしている。当然それを見た管理局員は俺のこと聞いてくるだろう。そんなめんどくさい事に絡まれてたまるか。

その事をはやて達に伝えるとすぐ様納得してくれ、俺が開けたスキマに入ってくれた。

 

はやての家に戻ると案の定質問攻めにあった。(主にはやてとヴィータから)

 

「ロクトくんあんな強かったん!?なんなんあの雷の魔法!フェイトちゃん並みの強さやったで!?」

 

「それに最後のアレ!なのはのディバインバスターと同じくらいの威力があったぞ!?」

 

「お、落ち着け。まずはリインフォースに聞かなきゃならないことがあるだろ」

 

俺は2人を宥め、リインフォースの方を向いて話しかける。

 

「さぁ、どうだ?シグナムと戦ったが…まだ実力は足りないか?」

 

「……いや、シグナムはヴォルケンリッターの将だ。それを倒したのだ、実力不足とは言えん」

 

「んじゃ信じてくれると?」

 

「…不本意だがな」

 

どうやら認められた見たいだし、早速やっちまうか。

 

「じゃあちょっと手、貸してくれ」

 

「…は?……何故だ」

 

「いや別にやましいことなんて考えてねぇから…そのゴミを見るような目で見ないで、お願い」

 

リインフォースのあの目はなのは達が神崎を見る時と同じ目をしていたぞ。つまり神崎はなのは達からゴミを見るような目で見られているのか……何したんだよアイツ。

 

「ただ魔力を流してどこに防衛プログラムがあるか調べるだけだよ。今は咲が幻覚で隠してるんだろ?ソレを見つけるには魔力を流して感知するのが手っ取り早いんだよ」

 

「……仕方ない」

 

「安心しろ10秒もすりゃ終わる」

 

俺は渋々といった様子で伸ばされるリインフォースの手を握り魔力を流す。

手を握る際にはやてが羨ましそうな視線で見てきたけど君達家族だよね?手くらい何時でも握れるだろ?

 

「………そこか」

 

「見つけたのか?」

 

「ああ、だからさっさと終わらせるぞ。【幻想の境界(ネクロファンタジア)】」

 

「わっ!?また出た!」

 

俺は空間の境界とリインフォースの防衛プログラムがある境界を繋げる。そしてそこに手を入れ、俺はもう1つレアスキルを発動させる。

 

「【U.N.Owen(悪魔の妹)】」

 

U.N.Owen(悪魔の妹)

『東方Project』に登場するキャラクター、「フランドール・スカーレット」の「ありとあらゆるものを破壊する程度の能力」を使えるレアスキル。自分が壊したいと思ったものを破壊することが出来るのだが、神様の修正によって生物の命は破壊する事が出来ないようにされている。

この状況でこれを使うのは、そう。もうお分かりだろう。

 

「キュッとして…ドカン!」

 

俺が手を握るとリインフォースの防衛プログラムは咲の幻覚ごと破壊された。

 

「どうだ?」

 

「………驚いた…、本当に無くなっている。主!防衛プログラムが無くなりました!!」

 

「ほ、ホンマに…?これで、もう、大丈夫なん?」

 

「ああ、根源から破壊したからな。防衛プログラムは欠片一つ残ってないだろうな」

 

「や、や、やった!リィフ!!ロクトくん!!ありがとなぁ!!!!」

 

はやては涙を流しながら喜んでいる。原作だとリインフォースは自分から消えるか一緒に過ごせたけど死ぬかのどちらかだったもんなぁ…アインスは除外するとだけど。

リインフォースもはやてに抱きしめられながら涙を流している。ヴィータは2人の様子を見て理解したのかはやて達のところにダイブしに行ったし、ザフィーラは腕を組んで微笑んでいる。

シャマルはシグナムの治療中だがその目には涙が溜まっている。

…俺は邪魔だな。

 

はやて達にバレないように音を立てずに部屋から出る。

そのまま玄関へ行き、靴を履いて外へ出ようと扉に手を伸ばす。が、それより早く外から扉が勢い良く開かれた。

そこには焦った様子の御林咲がいた。

 

「リィフ!!はやて!!幻覚が消えたけど大丈夫なの!!??ってロクト君?何でここに………あっ!まさか、成功したの!?」

 

「あ、ああ。無事防衛プログラムは破壊できたよ。多分もう暴走する事は無いだろ」

 

「…ロクト君」

 

「うん?」

 

「ありがとう。リィフを救ってくれて…」

 

咲は目に涙を溜めてそう言ってきた。

 

「救うって…どういう意味だ?」

 

「あの子、あのままだといつか私達の前からいなくなっちゃうと思ってたの。防衛プログラムは私が隠しているだけで、無くなった訳じゃない。もしかしたら、また暴走してしまうかも知れない…そう考えてた筈…それで、もし私が倒れちゃったりしたら」

 

「暴走する前に自分から消える、か」

 

「……そうよ。でも、ロクト君のおかげでその心配もなくなったわ、ありがとう」

 

「気にすんな。元々提案したのは俺の方だしな」

 

そのまま家から出ようとするとリビングからはやてが出てくる。隣にはリインフォースも一緒だ。

 

「咲、来ていたのか?」

 

「あっ、咲ちゃん!来てたんやな!ってロクトくん何帰ろうとしてん!?」

 

「えっ、いや俺の仕事終わったし帰ってもよくね?」

 

「ダメや!お礼をしてへん!」

 

「いやいらねぇよ」

 

「主のお礼が受け取れないだと…?」

 

「ならはやてがご飯作ってあげたら?」

 

「おっ!ええやんそれ!なら咲ちゃんも一緒に食べへん?」

 

「おい俺の話聞いてるか?俺家に帰りたいんだけど」

 

「うーん、私は厳しいかもね。お母さんがご飯作ってると思うし」

 

「そっか、ならしゃーないな。ロクトくんは何食べたい?」

 

「いや、だから話聞いてる?俺、帰りたいんだけど。俺も家で飯作んないといけないんだけど」

 

「主の料理ならどれも美味しいので何でもいいと思いますよ」

 

「そうね、はやては料理上手だもんね」

 

「えへへ…そんな褒められると照れるわ〜」

 

「あのさ…話、聞いてくんない?」

 

 

 

 

結局、1時間かけて事情を説明してやっと納得して貰った。

帰ったらディアーチェに怒られた……。

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