魔法少女リリカルなのは 〜ありがちな転生生活〜 作:妖魔夜行@
side碌斗
朝4時半。いつもより早く起床。
「ん…快晴だな。まだ暗いけど」
少なくとも今日一日はずっと晴れるくらいに雲はない。
俺は隣で寝息を立ているアラジンを起こさないようにベッドから出る。
「朝メシ作るか…」
音を立てないように部屋から出て階段を降り、キッチンへ向かう。
少し離れていると言っていたから移動にはそれなりに時間がかかる筈だ。
なのでその移動中にメシを食えるように今から作っておく。車の中で食べるのだから箸やフォークなどを使わないものがいいだろう。
「となるとサンドイッチかおにぎりか…あ、そう言えば米使い切ったんだっか…サンドイッチだな」
10人分近くのサンドイッチをパッパと作ってラップで包む。包んだ物をサンドイッチバスケットに詰めていく。
「ふう…こんなもんか?」
作り始めてから20分、2つのバスケットにはラップに包まれたサンドイッチがぎっしりと詰まっている。ざっと見て20人分以上あるだろう。
「作りすぎたか…いや、もし余ったらなのは達に食ってもらえばいいか」
「おふぁよーろくとくん…」
「おはようアラジン。まだ寝ててもいいぞ?」
「ぅうん。おきてる…かおあらってくるねぇ〜」
そう言うとアラジンは洗面台の方へ向かって行った。
俺はもうする事ないしな…。
「着替えてくるか…ふわぁ…」
流石に4時半は眠いぞ。
「ふう…コレでいいか…」
俺が着ているのは左胸の所に白いロゴが入った黒の半袖Tシャツに明るめな黒のカーゴパンツ。そして腰に赤黒チェックのシャツを巻いている状態だ。
「碌斗くーん。僕何着たらいいのー?」
俺が着替え終わると直ぐに、顔を洗い終えたアラジンが入ってきた。
因みに今アラジンが来ているのは兎の全身パジャマだ。
「普通にコレでいいんじゃねぇか?ほらよ」
俺がアラジンに渡したのは青白のボーダーTシャツと紺色のハーフパンツだ。
「じゃあコレに着替えるね」
「おう。俺はアイツらを起こしてくる」
「はーい」
時計を見るともう5時を過ぎている。女子は支度に時間がかかると言うが大丈夫なのか?
コンコン
「シュテル、ユーリ、起きてるか?」
俺はネームプレートに「シュテル、ユーリの部屋」と書かれてあるドアをノックする。すると中から既に着替え終わっていたシュテルが出てきた。
「おはようございますロクト」
「おはようシュテル。もう起きてたんだな」
「ええ。目覚ましをかけておいたので。ユーリも今着替え終わった所ですよ」
「ロクト、おはようございます」
「おう、おはようユーリ。二人とも準備出来てるんだな?」
「「はい」」
「それじゃリビングで待っててくれ。朝メシは後で渡すから今食わないでくれよ」
「分かりました。では行きましょうユーリ」
「うん」
2人はそう言うと荷物を持って1階へ降りっていった。
次はアイツらだな…。
俺は隣の部屋の前に行き、ネームプレートに「レヴィ、ディアーチェの部屋」と書かれたドアをノックする。
コンコン
「おーい2人とも起きてるか?」
すると中からとたとたと足音が聞こえてドアが開く。
「ロクトか、おはよう。我はもう少しで準備し終わるから先に下に降りててくれて構わんぞ。レヴィもさっき起きたところだからな」
「おふぁよーロクー」
「おはよう2人共。じゃあ下で待ってるからな」
そう言ってドアを閉める。
リビングに行くと着替え終わったアラジンと荷物を持ったシュテルとユーリがいた。
待つこと10分。ディアーチェとレヴィが降りてきた。
「全く、だから昨日早く寝ろと言ったのだ」
「だってぇー、楽しみで眠れなかったんだもん。おはよー皆!」
「おはようございますレヴィ、ディアーチェ」
「おはよう二人共!」
「おはようございます」
「じゃあ全員準備出来たみたいだし外出るぞ」
俺達は靴を履いて外へ出た。俺はスポーツサンダルだけど。
「よし…【
俺は庭にスキマを開いてシュテル達に促す。全員が潜ったのを確認して俺も入る。
スキマを通ると翠屋の前に着いた。翠屋にはどうやら俺達以外全員集まっていたようだ。
「ロクト…多くないですか?」
「まぁ、俺達合わせて30人近くいるからな」
「あっ!へいとだー!」
「フェイトですよレヴィ」
「む…小鴉もいるのか。相変わらずのタヌキ面よのう」
シュテル達はそれぞれ思った事を口に出している。一方なのは達はいきなり俺達が現れたからか驚いている。はやて達には1度見せたことがあるからそうでもないな。
俺が士郎さん達に挨拶しに行こうかと思っているとシュテルがなのはの所まで歩いていった。
「久しぶりですね、ナノハ」
sideなのは
「遅いわね…ロクトのやつ…」
「アリサちゃん。まだ5時半になるまで20分もあるから」
「それでもこうゆう時は何分前とかに来るのが普通でしょ?」
「20分前行動はちぃとキツいんちゃうかな」
アリサちゃんがイライラしているのをすずかちゃんとはやてちゃんが宥めています。
今翠屋の前では私の家族、咲ちゃんの家族、すずかちゃんと忍さん、アリサちゃん、はやてちゃんの家族がいます。
「おーい皆ー!」
「おはようなのは。遅れちゃったかな?」
「おはようフェイトちゃん。そんな事ないよ」
朝から元気だねアリシアちゃん…。
フェイトちゃんとアリシアちゃん、それにアルフと2人のお母さんのプレシアさん、お手伝いのリニスさんが一緒に歩いて来ました。
「今日はありがとうございます。アリシアやフェイトだけではなく私達まで参加させて頂いて」
「いえいえ、フェイトちゃんとアリシアちゃんにはなのはと仲良くして貰ってますし、それにお礼ならアリサちゃんに言ってあげて下さい」
お父さんとプレシアさんが話をしています。するとリニスさんが近づいてアリサちゃんにお礼を言いました。
アリサちゃんは照れてたのか「べっ、別にいいですよそれくらい!」とそっぽを向きながら言っていたけど…。
「あれ?ロクト達はまだ来てないの?」
「もうちょっとで来るんじゃないの《なのは、フェイト、はやて…昨日言ったこと、覚えてるわよね?》」
「そ、そうだね《うん…マテリアルの…シュテルちゃん達の事だよね?》」
「《あの時は、ちゃんと話も出来なかったしね…》」
「《でも私らが戦った王様たちとはまた違う王様たちなんやろ?》」
「《それでも、また話したいの…》」
今度こそ…お友達になりたいの…。
私達が念話をしていると突然、私達の目の前の空間が裂けて、中から今まさに話していたシュテル達とロクトくんが出てきました。
「ロクト…多くないですか?」
「まぁ、俺達合わせて30人近くいるからな」
「あっ!へいとだー!」
「フェイトですよレヴィ」
「む…小鴉もいるのか。相変わらずのタヌキ面よのう」
それぞれあの時のバリアジャケットとは違い、可愛い私服を来ていました。
私が驚いていると、シュテルが私の前まで歩いて来ました。
「久しぶりですね、ナノハ」
「う、うん…久しぶり…シュテル」
「と言っても貴方が知る私とは違う私なのですが…」
それは平行世界から来たから、という事だろうか?
「へいとも久しぶりだねー!」
「へいとじゃなくてフェイトだよ。久しぶり、レヴィ」
「小鴉もあの時と同じタヌキ面をしているな」
「誰がタヌキやねん!王様も全く変わってへんな!」
フェイトちゃんやはやてちゃんも懐かしそうに話しています。はやてちゃんは微妙だけど…。
「ちょっとなのは。その子達が昨日言っていたそっくりさんなの?」
「髪の色とかが違うだけでそっくりだね…」
アリサちゃんとすずかちゃんが驚き半分、興味半分と言った様子で聞いてきます。
「うん、そうだよ」
「なのは、アリサ。その話は移動中にしましょう。全員集まったみたいだしね」
そう言って周りを見るように促す咲ちゃん。お父さん達も皆我に返ってシュテル達をまじまじと見ていました。
「咲」
「あらロクト君。おはよう」
「ああ…それより、説明しといてくれたんじゃなかったのか?士郎さん達唖然としてるぞ」
「失礼ね、ちゃんとしたわよ。なのはとフェイトとアリシアとはやてとアリサとすずかに」
「その中に大人達も入れといてくれよ…」
ロクトくんが咲ちゃんと話してる…と言うか今気づいたんだけど、ロクトくんの私服姿…普段は制服しか見たことなかったから何か新鮮だなぁ…それにカッコイイの…///
「ろ、ロク「それじゃあ車に乗りましょう!鮫島!みんなを乗せてちょうだい!」」
「かしこまりました。では親御様はコチラへ、お嬢様方はコチラの車へお乗り下さい」
途中でアリサちゃんに遮られてそのまま車に乗ることになりました。
うぅ…ロクトくんにおはようって言えなかったの…。いや、でも一緒の車に乗るんだからそこでお話すれば……。
「あれ?」
「どうしたの?なのは」
「な、な、何でロクトくんいないのー!?」