魔法少女リリカルなのは 〜ありがちな転生生活〜 作:妖魔夜行@
sideシュテル
「何でロクトくんあっち乗ってるの…」
「そりゃこんな女子だらけの所に男子1人はキツいでしょ」
「でももう1人男の子がいたし、ここにはユーノ君もいるの!」
目の前の席で頬を膨らませながら怒っているのは高町なのは。私のオリジナルだ。隣にいるのは確か…御林咲?と言っていた筈、この人も魔力が高い…車に乗っている殆どがかなり出来る魔導師だ。
「と言うかそろそろ聞かせて頂戴。私達はただなのは達とそっくりな女の子が来る事しか教えて貰ってないんだから」
金髪の…アリサ・バニングスが私達を見ながらナノハ達に話しかけます。
「そうだねー、このフェイト…と言うよりはアリシアにそっくりなこの子の事も気になるしねぇ」
「それに、はやてそっくりのコイツが何でいるんだよ。あの時アタシらがしっかりと倒した筈だぜ」
犬の使い魔…アルフはレヴィを見ながら、鉄槌の騎士、ヴィータはディアーチェを見ながらそれぞれ話します。
「えっとねー」
「レヴィ、それについては我等が話す必要は無い。そこの女がロクトから聞かされているはずだからな」
そう言って御林咲を睨む様に見つめるディアーチェ。だが御林咲はその視線にたじろぐこともなく頷いて応える。
「そうよ。じゃあ説明しましょうか。この子達の事を…これはロクト君から聞いた事何だけど――」
御林咲は私達の事を話し始めました。私達が違う世界でユーリと戦っていたこと、その最中に次元震に巻き込まれてこちらの世界へやって来たこと、そしてロクトに助けられて人にして貰ったこと…この内容を御林咲は話しました。
「―と、こんな感じね。間違ってる所とかはないわよね?」
「ええ(うん)(ふん)(はい)」
4人、声をそろえて応えます。
と、なにやらナノハ達がソワソワと様子をおかしくしています。
「どうかしたのですか?ナノハ」
「ふぇ!?え、えっと、その…私達は、こっちの世界では結局お友達になれなかったから…シュテルちゃん達が良ければ、お友達になってくれないかなって思って…」
友達…私達とレナや沙都子達みたいな関係ですね。
「…はい、ナノハが良ければ是非」
「ホント!?じゃあこれから宜しくね!シュテルちゃん!」
「ねーねー、僕はー?」
「レヴィも良かったら友達になって欲しいな」
「じゃーなるー!僕もふぇ…いと達と友達になるー!」
「王様はどうするん?」
「ふん!我は友などいらぬ…が、お前達がど、どうしてもと言うなら仕方がないな!特別に我の友になる事を許そう!」
「ユーリ…ちゃんはどうする?友達になる?」
「え、えっと、あなた方が良ければ…その、お願いします!」
どうやらレヴィ、ディアーチェ、ユーリも皆と友達になる事が出来たようです。
それから打ち解け談笑をしているとロクトから念話が届きます。
「《シュテル、今大丈夫か?》」
「《どうしたんですかロクト?》」
「《いやアラジンが腹減ったらしくて朝飯出したんだけど、お前らも腹減ってないかと思ってな》」
そう言えば朝食がまだでしたね。レヴィ辺りは思い出したらお腹空いたとでも言うでしょうし…。
「レヴィ、お腹は減ってませんか?」
「え?うーん、思い出したらお腹減ってきたよ!」
「分かりました《ロクト、お腹が空いてるようです》」
「《了解。じゃ、今から送るから取ってくれ。あと量多いかもしれないから多かったらなのは達に食べさせてくれ》」
ロクトとの念話が切れると直ぐにスキマが開き、そこからバスケットを持ったロクトの手が出てきます。私がバスケットを掴むとロクトは手を離してスキマが閉じます。
「はい、どうぞレヴィ」
「ありがとーシュテるん。ロクトと念話してたの?」
「ええ。なのは達も良ければどうぞ。ロクトの手作りサンドイッチです」
「レヴィ、1つとったら我に貸せ、バスケットを回していく」
「はーい。シュテるんディアーチェに渡してー」
「どうぞディアーチェ」
「うむ。シュテルも1つ取れ。そしたらユーリに回す」
ディアーチェに言われて自分の分を取ります。ディアーチェも自分の分をとるとユーリにバスケットを渡して、ユーリもそれにならいます。
「アリサもどうぞ」
「あ、ありがと…ユーリ」
アリサ、すずか、アルフ、ヴィータ…と順々に取っていく。
「皆取りましたか。では頂きます」
[頂きます]
一斉にサンドイッチを食べます。相変わらずロクトの作るものは何でも美味しいですね…。
「うっま!?何やこのサンドイッチ!美味すぎるやろ!」
「はやて並にギガ美味だぜ…」
「男子のくせにぃ…なんでこんなに美味しいのよ!」
「フェイトちゃん達も美味しいって言ってたもんね」
「リニスと同じくらい美味しいかもね〜」
「やっぱりロクトの料理って美味しいなぁ!」
「…唐揚げの時もそうだけど、女子として自信なくしそう…」
「…これは、いつか桃子さんに追いつくんじゃないかしら?」
「私もお母さんにお料理教わろうかなぁ?」
皆の感想を聞いて私はなんだか嬉しくなりました。好きな人の事が褒められるのは気分がいいです。レヴィ達もどこか誇らしげです。
「当然だ。ロクトが作ったんだからな!」
「何で王様が胸張ってんのん?」
何故か奇妙なものを見る目で見られましたが。