魔法少女リリカルなのは 〜ありがちな転生生活〜   作:妖魔夜行@

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おい、試合しろよ

sideフェイト

 

「いいお湯だったね」

 

「そうだねフェイトちゃん。所で…ロクトくんのとこに行くの?」

 

お風呂上がり、浴衣を着た私たちは1階にある宴会場へ向かう為、階段を降りていた。その際になのはに突然そんな事を言われた。

 

「え?えっと、約束してるから一応」

 

「…私も行くの。私もしてもらう約束したからね」

 

「勿論私も行きます」

 

「わっ!シュテル!?いきなりビックリさせないでよ」

 

シュテルは気配を消して後ろから声をかけてくるから怖いよ…夜とかにやられたら特に。

 

「すみませんフェイト。次からは気をつけます。それにしてもロクトは何処でしょうか?私達より早く上がってる筈ですが…」

 

「私達より早くリニスが出てたからリニスに聞いてみようよ」

 

1階に着くとリニスが外に向かっているのが見えたのでリニスの元へ行く。

 

「リニスー!」

 

「あら?フェイトになのは、それに…シュテル。どうかしたのですか?」

 

「えっと、ロクトくんを探しているんですけど見てませんか?」

 

「ああ。彼なら恭也さんと試合をやるらしく道場へ向かっていましたよ。先程士郎さん達から聞いたので私も見に行こうかと思って」

 

恭也さんと?あの時みたいにまたやるみたいだね。

…それにしても私達にマッサージをする事のを忘れて試合?

 

「なのはとシュテルはどうする?」

 

「私は見に行くの」

 

「勿論私も行きます」

 

何かさっき聞いたセリフだね、シュテル。

私達が玄関の前で話していると、姉さんや咲達が集まってきた。お母さん達はもう既になのはのお父さん達と一緒に道場へ行っているらしい。

結局、私達は全員で道場へ向かいました。

 

道場へ着くと何やら打ち合う音が聞こえる。もう既に始まっていたらしい。

私達は扉を開けて中に入った。するとそこには素手で木刀を捌いているロクトの姿があった。

 

side碌斗

 

「ふっ!はっ!てい!らぁ!」

 

振り下ろされる木刀を左手で弾き、弾き、右手で防ぎ、突く。

恭也さんが少し距離を空けたので俺もバックステップで後ろに下がる。

 

「……行きます!はぁ!」

 

「っ!ぐっ!」

 

足に力を込めて一気に恭也さんとの距離を詰める。そのまま勢いを利用して右手で殴りつける、が、それを木刀で防がれる。俺はそれを見て左足を床に着けて右足でハイキックをする。

 

「ちっ!せい!!」

 

「うお!?」

 

それを上手くいなされて、恭也さんは木刀で俺の喉元を突いてくる。それを首を捻って何とか躱し、また後ろに下がる。

 

このままじゃ千日手だな……よし、1つやってみるか。

 

俺は今までの空手もどきの構えを止めてボクシングの様な構えを取る。

 

「?(構えを解いた?アレは…ボクシングか?)」

 

「行きます……!」

 

「!?なっ!」

 

先程とは違い速さを重視した動き方をする。一撃の威力よりも手数で攻める。

 

ワンツー、左フック、右ストレート、左アッパー、右ストレート。

そして顔に向かって左フックを放ち、それをガードする為に空いたボディに左アッパーを叩き込む。

 

「ふっ!」

 

「ぐぅ!?はあぁ!!」

 

「うおっ!?っと」

 

「…今のは少し効いたぞ」

 

「はぁ…はぁ…それは、どうも」

 

アレだけ殴って「少し」だもんな…もうホント嫌になるぜ。

このボクシングもどきの戦い方だとスピード重視になるからどうしても一撃の威力が足りなくなる。それにスタミナも無くなってきた。

どうすっかなぁ………。

 

「ではそろそろこちらも…本気で行かせてもらおう」

 

「っ!(来るか!神速!)」

 

恭也さんが2本の木刀を構えると姿が消えた。俺はそれを見た瞬間後ろに向かって回し蹴りをした。

 

「なっ!?」

 

「あだぁ!」

 

蹴りは片方の木刀を捉えたが、もう片方の木刀を阻止することは出来ずまともに食らってしまった。

 

「勝負あり!恭也の勝ちだ。惜しかったねロクト君」

 

「いやぁ、いい勝負だったねぇ」

 

士郎さんと泰三さんが互いに感想を述べてくる。むぅ…やはり素の身体能力じゃ木刀を折ることは出来なかったか。

 

「やっぱり強いなぁ…」

 

「いや、前とは違いお前は神速に反応して蹴りを打ち込んできた。まぁ俺がお前の視界から消えてから反応したみたいだから少し遅かったがな」

 

「くっそー…次こそは勝ちますよ」

 

「ああ。楽しみにしているぞ」

 

恭也さんから手が差し出されるのでそれを掴み立ち上がらせてもらう。

 

「はいロクト、お疲れ様。恭也さんもどうぞ」

 

「サンキュー、ユーノ」

 

「む、ありがとう」

 

ユーノからタオルを貰って汗を拭う。それにしても疲れたなぁ…飯前なのにあんだけ動けばそりゃそうか。というかまた風呂に入らない、と…あれ?何か忘れてるような………何だっけ?

 

「って何で皆集まってんだ?」

 

よくよく周りを見渡すと何故か全員集合していた。え?いや何で?

俺が疑問に思っているとすずかが前に出て説明してくれた。

 

「あ〜、そう言えば言ってたなそんな事」

 

「ロクトから言い出したのに忘れないでよ…」

 

「悪い悪い。お詫びに魔法もプラスして使ってやるからさ」

 

8型魔法を使いながらやれば効果も上がるだろ。

 

「そんな魔法があるの?」

 

「まぁな…で、なのはとシュテル。その目は何だ?」

 

「ロクトくん…私にはしてくれないの?」

 

「フェイトだけと言うのは些か不公平だと思います」

 

「…まぁ3人くらいならいいけど「我もだ(私もや)」…おいおい」

 

ディアーチェとはやてまでか…ってレヴィ、ユーリ、それにアリサ。何でお前らまでこっちに来てるの?

 

「シュテるんとディアーチェがいいんだったら僕もいいよね?」

 

「3人やるのに私だけ仲間外れは良くないと思います」

 

「それだけの人数やるなら私にもやりなさいよ!」

 

「おいおい待て待てお前ら。いくら何でも俺一人でそんな大勢は無理だ。めんどくせぇ」

 

…まぁ出来ないことも無いけどさ。

 

「むぅ…じゃあ1番最初のフェイト以外でジャンケンしよう!勝った人がロクトからマッサージして貰えるって事で!」

 

「よっしゃええで!ほな行くで皆!最初はグー、ジャンケン」

 

「「「「「「「「ポン!!!」」」」」」」」

 

白熱してるな…たかがジャンケンで……。

 

「……行くか」

 

俺はジャンケンに熱中しているアイツらをほっといてユーノ達と宴会場へ向かった。

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