魔法少女リリカルなのは 〜ありがちな転生生活〜 作:妖魔夜行@
sideなのは
「ロクトくんどうしたの!?大丈夫!?」
シュテルちゃんから受け取った水を飲んでから様子がおかしくなり倒れたロクトくん。
私はロクトくんの側へ駆け寄って声をかけます。するとロクトくんがゆらりと起き上がって私の顔を見ました。
「ロクトくん、大丈夫?」
「……ああ、大丈夫さなのは。心配してくれてありがとう。君は本当に優しい子だね」
「にゃあ!?にゃ、にゃに言ってるのロクトくん!/////」
突然私の肩を掴みそう言うロクトくん。ななな何か様子がおかしいよ!?顔も赤いし………まさか…!
「あぁ…これお酒ですね」
シュテルちゃーーん!!
ロクトくんはお酒を飲んでこんなになっちゃったの?
私が混乱しているとロクトくんは私のほっぺに手を当てて話しかけてきました。
「大丈夫かい、なのは。顔が真っ赤だよ?」
「だ、大丈夫なの!/////」
「本当かい?熱があるんじゃないのかな?ちょっとゴメンね」
「!!!???//////////」
ろろろロクトくんが私のおでこにおでこを当てて、もう何が何だかわからないのー!!??
「熱いね…それじゃあなのはもあそこで休んでようか」
「ふえ〜?にゃっ!?//////////」
俗に言うお姫様抱っこをしながら私を持ち上げるロクトくん。もうなんか…恥ずかしすぎて、意識が……。
「きゅう〜………//////////」
sideディアーチェ
我がすずか達と談笑をしていると慌てた様子でシュテルが走ってきた。
「大変ですディアーチェ」
「む?どうしたシュテル。そんなに慌おって」
「ロクトが間違ってお酒を飲んでしまって…」
「何!?」
ロクトが酒を飲んだだと!?いかん、これは非常に不味い!!こうしてはおれん!
「シュテル、どちらになった?」
「………黒です」
よりによって黒か……。
「ディアーチェちゃんどうしたの?急に立ち上がったりして」
「それにシュテルもどうしたのよ。そんなに慌てて」
すずかとアリサはまだ事の重大さを分かってはいないようだな…。
「いいか二人共。被害に会いたくなければ即刻ここから立ち去れ。そして夜が明けるまで自分の部屋に閉じ篭っているのだ」
「え?い、いきなりどうしたのよ?」
「いいから早く行くのだ!じゃないと奴が「どうしたんだディアーチェ、そんな怒鳴ったりして」来……ろ、ロクト」
不味い…このままでは……。
我が焦っているとシュテルから念話が届いた。
「《ディアーチェ、アリサとすずかを連れて下がって下さい。ここは私が食い止めます》」
「《馬鹿な!やめろシュテル!そんな事をしたらお前が!!》」
「《私達はこれで2度目です、少しは耐性がついていますから…。行ってください、ディアーチェ》」
「《くっ…すまないシュテル…》アリサ、すずか。行くぞ!」
「え?きゃっ!ディアーチェちゃん!?」
「ちょ、ちょっとー!どこ行くのよー!」
我はシュテルに背を向け、すずかとアリサの手を握り走った。
直後、ボフンと言う爆発音が聞こえたので振り返って見ると…
「ふにゃぁ/////」ボフンッ!
ロクトに陥落されたシュテルがいた。
「シュテルゥーー!!!!」
すずかside
私達が談笑していた所に来たシュテルちゃん。シュテルちゃんから話を聞いていきなり焦り始めたディアーチェちゃんに連れられて私達は自分達の部屋に来ていた。
「…ねえ、そろそろ教えてよディアーチェ。一体何で私達は部屋に戻されたの?」
アリサちゃんが少し怒った様子でディアーチェちゃんに聞きます。
「ああ…そうだな、話そう。アレは我等がロクトの元へ来てから半年程がたった時の事だった。その夜、我等は普通に夕食を食べていたのだが…ロクトが間違えて酒を飲んでしまったのだ。どうやらちゅうはいと言うものと缶ジュースを間違えたようでな。最初は呂律がおかしいくらいだったんだが数秒後にロクトが突然倒れてな、当然我は慌てて駆け寄った……するとロクトが我を抱き寄せて、く、口説きおったのだ…/////」
「………は?」
ディアーチェちゃんの言葉にアリサちゃんは口をポカンとさせていた。かく言う私も同じような顔をしているだろう。
「えっ、えっとつまり…ロクトくんは酔っちゃうと女の子を口説いちゃうようになるの?」
「うむ…口説くと言うよりは褒め殺すと言った方がいいかの。アイツが素直に思っている事を恥ずかしげもなく言ってくるのだ……こちらはたまったもんじゃないがな…/////」
「まあそれは分かったけど…黒ってなんなの?シュテルも言ってたけど…関係あるの?」
「ああ。黒とは先程言った近くにいる者を口説いてくる酔い方をしたロクトの事だ、まるで悪魔のようなので我等が名付けた。そしてもう1つ、ロクトには我等が白と呼んでいる酔い方がある」
「白?」
何だろう?黒の事を悪魔って言うのなら白は天使なのかな?
「うむ。白の酔い方をしたロクトは……1番近くにいる者に抱きついて眠り、ロクトが起きるまでずっとそのままの状態でいるのだ。昔我が被害にあったのだが……ロクトに抱きしめられるは寝息が首元や耳などにかかるは寝顔が見れるはそれはもう天国だった//////////」
ディアーチェちゃんはその時の事を思い出したのか顔を赤くさせて体を捩らせています。
「ディアーチェちゃん、戻ってきて」
「はっ!すまない、取り乱したな。まぁ今回は黒だからアリサやすずかまで被害に合わせるわけにいかんのだ。既になのはは被害にあってしまった様だがな…」
「ね、ねぇ。さっきから聞いてて思ったんだけどたかがロクトが口説いてくるだけなんでしょ?そこまで過剰に反応しなくても……」
「なら聞こう。アリサは耐えれるのか?ロクトが肩を抱いて耳元で囁きかけてくるのを、意識を保っていられるのか?」
「う………無理かも………/////」
「しかも彼奴は目が覚めると酔って仕出かした事をすっかり忘れているのだ。我等が覚えている分尚タチが悪い」
うーん、確かに気まずいかもね…。
「まぁそう言う訳だからアリサ達はここにいるのだ。我はシュテル達を回収してくるのでな」
そう言ってディアーチェちゃんは扉へ向かっていきます。
それをアリサちゃんが声をかけて止めます。
「ちょ、ちょっと!大丈夫なのディアーチェまで行って!」
「なぁに心配するな。あの状態は長くても1時間程で眠りにつく。それに我は過去に1回経験しておるから耐性がついているのだ。ではな」
ディアーチェちゃんはそう言うと扉を開けて行ってしまいました。
少し経ってからアリサちゃんが口を開きます。
「…すずか、私達も行くわよ」
「え?でもいいのかな?」
「ディアーチェの言い方だと多分なのはとシュテルだけじゃなく何人も餌食になってるわ。そんな人数ディアーチェ1人じゃ運べないでしょ?」
「うーん、たしかにそうだね」
「じゃ、そうと決まればさっさと行くわよ!」
そうして私とアリサちゃんは宴会場へ戻ってきました。
「何よこれ……」
そこには何処か恍惚として倒れている女性陣とロクトくんの首根っこを掴んでいる恭弥さんがいました。
side恭弥
「…………な」
「「恭弥さーん!」」
「うん?アリサちゃんとすずかちゃんか。どうしたんだい?」
「それはこっちのセリフです!」
「あの…何があったんですか?」
「ああ。それはな――」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
アレは俺と忍が2人で酒を飲んでいた時だった。美由希が慌てた様子で俺たち所へやって来たのだ。
「恭ちゃん忍さん大変!」
「どうしたの美由希ちゃん?」
「何かあったのか?」
美由希から話を聞くとロクトが間違えて酒を飲んで酔っ払ったしまい、そのせいでなのは達を口説きまくっているとの事。当然俺はロクトを止めに行った。
「おいロクト!」
「あ、恭弥さん。どうしたんですかそんなに慌てて」
「ね、ねえ美由希ちゃん。本当にロクト君は酔っているの?素面に見えるけど」
「あそこになのは達が寝ているでしょ?あの子達全員ロクトくんの囁きで堕ちた子達」
美由希が指をさした方を向くとそこにはなのはを初め、はやて、アリシア、シュテル、レヴィ、ユーリ、ヴィータ、リニスさん、シグナムさん、リインフォースさんがいた。
「ロクトォーー!!!貴様いい加減にせんかぁー!!これ以上ライバルを増やすなぁ!!!」
「あれ?ディアーチェちゃん?てっきり恭ちゃんが爆発すると思ったんだけど…」
「というか確かにこれじゃあディアーチェちゃんが可哀想ね…流石に全員惚れてはいないだろうけど今回のでかなり揺らいじゃった筈だし…」
「というか既に半分以上がロクトくんに惚れているんだよ」
「………なんて言うか神崎って子が可哀想になって来たわね」
2人の会話に耳を傾けながら俺はロクトの元へ近づいていた。
「おいおいディアーチェ。なに怒っているんだ?可愛い顔が台無しだぜ?」
「なっ、ばっ!バカを言うでにゃい!///とっとと正気に戻るか寝るかせんか!!」
「そんな事を言う口はこの口かな?」
ロクトはディアーチェの唇に指を当てて鼻先にキスをした。コイツ……本当にロクトなのか?
「なっなっなななな!?!?はふぅ…//////////」
そして顔が真っ赤なり脳がパンクしてディアーチェも倒れた。
流石に見ていられないので手っ取り早く神速で背後をとり気を失わせようと思った。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「とまぁこんな感じだ」
「うぅ〜!!(ずるい!ディアーチェ達だけそんな事されてたなんて!)」
「あはは…大変だったんですね」
「それじゃあもう時間も遅いし皆を部屋へ運ぼうか。二人とも、父さんたちに伝えて来てくれるかい?」
「はーい!行こ、すずか!」
「うん!」
2人はそう言って大人達の元へ向かう。
それを見て美由希が口を開く。
「あのこと、話さないの?」
「………ああ。」
2人には話していなかったが、先程の話には続きがあるのだ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
神速でロクトの背後に近づく。
ロクトと言え、酔っている今の状態では満足に戦えない。そう思っていた。
だが、違った。
「っ!!」
ロクトは俺の神速に反応し、右手を伸ばしてきた。
神速を使った時の僅かな敵意、それをロクトは感じ取ったのだ。
ロクトの右手が俺の胸郭に伸び、掴まれる。
本能が、この右手を潰せと言っている。
いや、言っていた(・・・・・)。
「すぅ……すぅ……」
「………は?」
先程までガンガンと鳴っていた警鐘は既に収まっており、目の前には眠りこけるロクトがいるばかりだった。
「今のは………」
「恭ちゃん!!」
どうやら先程のロクトを見て美由希も何か感じたのか臨戦態勢でこちらへ来た。
「安心しろ…もう心配ない」
「…ねぇ恭ちゃん。さっきロクトくん…恭ちゃんの神速、完璧に反応していたよね?」
「…ああ。多少気を抜いていたとは言え、完璧に反応された。しかも……」
「あの一撃……もしロクトくんの意識があって、喰らってたら…どうなってたの?」
ロクトに掴まれた胸郭を見る。
「恐らく……意識は飛ぶな。骨も折れるだけで済めば良い方だろう」
俺達は『永全不動八門一派・御神真刀流、小太刀二刀術』という戦闘術…か?まぁ俺と美由希と父さんはかなりの腕が立つ剣士だ。俺は父さん程ではないがそれなりに場数を踏んできた。美由希もそんな俺や父さんから日夜剣の指導を受けているから分かるはずだ。
ロクトのあの一撃、アレを喰らったらどうなるか、を。
「………本当に末恐ろしいな」
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「話してもあの子達が怯えるだけだ。だが………」
ロクトとは一度、本気で死合をしてみるか。