魔法少女リリカルなのは 〜ありがちな転生生活〜   作:妖魔夜行@

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運動会のはじまりはじまり〜

side碌斗

 

運動会当日。俺達は学校のグラウンドに集まり開会式を行っている。

長ったらしい校長の話を聞き流し開会式を終え、自分の席に戻る。

俺達1組は赤組で、2組は白組、3組は青組、4組は黄組となっており現在応援席ではアリサが大声で皆を盛り上げている。

 

「いーい!やるからには絶対優勝よ!アンタら全員やる気MAXで本気出しなさいよ!!」

 

「「「「「「「「「おう!!!」」」」」」」」」

「…だる」

 

「こらロクト!アンタもよ!仮装レースが1番ポイント高いんだからちゃんとしなさいよね!!」

 

「へいへい」

 

じゃあ自分の出番が来るまで寝てるするかな。

 

sideフェイト

 

「はっ、はっ、はっ、はっ!ゴール!やったー!私がいっちばーん!」

 

「はぁ…はぁ…やっぱり、姉さんは早いよ…」

 

組から二人ずつ出して計8人で走る女子対抗徒競走。赤組からは私と姉さんが代表として出ていた。

1着は姉さん、2着は私。赤組がツートップなので得点もたくさん貰えます。

 

「すごーい!フェイトちゃんとアリシアちゃんのおかげで一気に300点も増えたよ!」

 

「これでほかの組に一気に差をつける事が出来たわね!」

 

なのはもアリサも喜んでます。うーん、私としては1位を取りたかったんだけどなぁ……。

 

すずかや咲、吹雪も褒めてくれたのですが…ロクトの姿が見当たらない。

 

「あれ?ロクトは?」

 

姉さんも気づいたようで辺りをキョロキョロと見渡します。

 

「ああ、碌斗ならあそこで寝てるよ」

 

吹雪が指をさした方向を見るとそこには椅子を2つ使って寝ているロクトとそれを眺めている時雨がいました。

 

「くー…くー…」

 

「あぁー…可愛いなぁ、碌斗さんの寝顔…食べちゃいたいなぁ…持って帰りたいなぁ……」

 

時雨の言葉に私が引いていると吹雪が説明してくれた。

 

「シュテル達の学校も今日が運動会らしくてね、朝早くから弁当を作ったから眠たいんだって。時雨はただ碌斗に会いに来ただけなんだけどね…」

 

「そうだったんだ…なら仕方ないね」

 

「そうも言ってられないわよ。男子の徒競走が終わったら次は仮装レースだからね」

 

2巡目の徒競走を終えた咲が二等賞の札を持って歩いてきた。

 

「本当にすずかは速いわね…正直言って魔法使ってるんじゃないかと思ったわよ」

 

「あはは、それ去年も聞いたよ咲ちゃん」

 

咲と一緒に一等賞の札を持ったすずかが来た。なのは達とハイタッチをしている。

私もすずか達にハイタッチをしに近付こうとしたら突然大声が聞こえてきた。

 

「フェイトー!!アリシアー!!お前らのために俺も走るから見とけよー!!」

 

「流石踏み台神崎だな。誰も貴様の事など見ておらんわ。我が嫁達!!!我が1位をとる所をよく見ておけ!!」

 

「さ、皆。熱中症対策のために水を飲みに行きましょう」

 

「そうね。なのはとすずかも行くわよ」

 

「分かったの。フェイトちゃんとアリシアちゃんも行こ!」

 

「うん。はやて、行こ」

 

「せやな」

 

皆あの二人事は完全にスルーしています。聖が増えてから咲とアリサのスルースキルが凄い成長してるなぁ。

 

「吹雪と時雨はどうする?」

 

「僕は碌斗さんの寝顔を堪能しているから遠慮するよ。安心してよ、別にこんな可愛い寝顔を僕に向けて見せるなんて誘ってるのかなー?襲ってほしいのかなー?襲っちゃおっか。何て考えてないから」

 

「いやバリバリ考えてるやろ!!」

 

「…僕は時雨の事を見張ってるから皆で行ってきていいよ。はぁ…」

 

「あ、あはは…じゃあ行ってくるね」

 

吹雪も苦労してるんだなぁ……。

 

side碌斗

 

「………………て、……………きて………起きてってば碌斗さん」

 

「…ぅん?うぅー…時雨か。何だ…………いやまて何でここにいるんだ?」

 

「碌斗さん達を応援しに来たのさ。それよりほらっ、次は碌斗さんが出る種目だよ?」

 

時雨が指を指した方向を向くとそこには徒競走を終えた男子生徒達が座っていた。

あーもう始まんのか…めんど……。

俺は寝ぼけまなこのまま仮装レースの選手が集合する場所へ行った。

 

 

 

『では次のレース!5年生の対抗仮装レースです!それぞれの組の選手はスタート地点に着いてください!』

 

「もう始まんのか…半分寝てたから他の学年のレース見てなかったけど…いっか」

 

スタート地点に着く。他の選手はどんな奴か見てみると何故か顔が青く、これから起こることに怯えている様に見えた。

 

「(何で怯えてんだ?たかが仮装レースだろ?)」

 

どうせあそこの試着室っぽい所で適当に着替えてゴールに向かうだけなのに…何でそこまで怯えてんだよ?何か隣の白組の女子は涙流し始めたし、いや何で!?

 

『それでは…位置についてぇー、よーい………どん!!』

 

パァン!と言う音と同時に一斉に走り出……さない!?先頭突っ走ってんの俺だけだ!?何で君達そんな足をくじいたみたいな走り方してんの!?

あと赤組から何か時雨の声が聞こえるがとりあえずスルーしておこう。

 

『おーーーっと!!!赤組速い!周りが躊躇している中グングンとスピードを上げて着替えBOXに向かっていく!!』

 

訳が分からないまま「着替えBOX」と書かれた試着室へ入る。そこには…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何っじゃこりゃああああ!!!!!?????」

 

 

side吹雪

 

「L!O!V!E!I!LOVE!碌斗!!頑張れ頑張れろっくとっさん!!」

 

時雨………お兄ちゃんは妹の将来が心配だよ…………。

 

「時雨、もう少し静かにしな。目立ってるよ」

 

「仕方ないなぁ…そう言えば咲さん。何で碌斗さん以外の子達はあんなに怯えてるんだい?」

 

「それは僕も気になったかな。下級生の仮装レースは普通に見えたけど………何で5、6年生はあんなに嫌がってるのかな?」

 

「そう言えば2人は最近転校してきたばっかだもんね。聖祥の仮装レースは着替えが地獄なの。まぁ中にはマシなものもあるんだけど……大半がかなりおかしいもの。ビキニやら全身タイツやら……酷い時には独楽の着ぐるみだったり……下の学年みたいなまともな服や動物の着ぐるみなんかは着れないのよ。しかもその姿を家族に見られるんだから…ね?」

 

それは………みんながやりたくないわけだ。

 

「何じゃこりゃああああ!!!!????」

 

着替えBOXに入って行った碌斗が叫び声を上げる。

その声に観客席にいる保護者や応援席にいる生徒達、全員が驚く。

 

「な、何だ?」

 

「………そう言えばロクト君も知らなかったわね。変な服でキレてないかしら?まあルールとしては途中辞退もアリなのよ。流石に無理やり生徒の嫌がる事をさせる訳には行かないって理由でね」

 

「でも碌斗ってそのルール知ってるのか?」

 

「誰も教えてないから知らないはずよ」

 

…鬼だ。

 

数分後、他の生徒も到着し、恐る恐るBOXの中に入ってはそれぞれ悲鳴を上げる。

だが唯一悲鳴をあげずに勢いよくBOXから出てきた男子生徒がいた。その生徒の服はどうやら『アタリ』だったらしく、警察官の服に着替えた男子生徒が走っている。

 

「コラァ!!ロクト!!何してんのよ!早く出てきなさい!!!」

 

「……わあったよ!!出ればいいんだろ!出ればァ!!」

 

アリサの怒鳴り声に同じく怒鳴り声で返した碌斗がBOXのカーテンを翻して出てきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

腰まで伸びた長い黒髪のウィッグを付け、ミニスカメイド服に着替えた碌斗が。

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