魔法少女リリカルなのは 〜ありがちな転生生活〜 作:妖魔夜行@
side碌斗
本当に腹立たしい。俺の顔は恐らく般若の様な顔になっているだろう。
「何で
『おおっと!?1組の小鳥遊君はメイド服に身を包んで登場だぁ!!メイド服の提供はメイド喫茶『
めちゃくちゃ有名な店のやつじゃねーか!?どうりで完成度が高いわけだ……。
チラリと応援席に目を向けるとなのは達が俺に穴が開くんじゃないかって程ガン見していた。唯一吹雪だけが俺を憐れむような同情の視線を送っていた。
おい時雨、その手に持ったビデオカメラを下ろせ。つか何処から出したそれ?
「……ハッ!こ、こらロクトー!!出てきたなら速く走りなさい!!」
「あぁ…もう……ヤケ糞だこんちくしょう!!」
俺はミニスカートなど気にせず全速力で走った。態々こんな格好に着替えたのだ。羞恥心を堪えて、こんな格好に。ならせめて1位を取らなくて気が済まない。
「うおおおぉぉ!!!!!」
「へ?ヒィっ!?」
俺の全速力は先に走っていた男子生徒にすぐ追いつき、そのまま追い越す。
『速い!!速いぞ!!ミニスカメイド!!前にいた走者をあっという間に追い越して1位に躍り出たァ!!』
「うおおお!!!!…ん?何だアレ……?」
実況の言葉を左から右へと聞き流して走っていると前方に勉強机とその上に置かれた鉄のトレイらしき物が見えた。
『さぁ仮装レース第1関門、『飴探し』!!トレイに入った小麦粉の中から小さな飴を見つけたらクリアです!!』
「ちょっと待てええぇぇ!!!!」
は!?仮装レースだろ!?仮装して走るだけじゃないのかよ!?
『仮装レースの正式名称は『仮装して障害物競走するレース』です』
「………はぁ………………………こんちくしょう!!!!」
俺は小麦粉の中に手を突っ込み飴を探す。別に口を使って探せとは言われてないからな。
『なんと小鳥遊君、手を使って探しています!!えー、確認したところ飴を探して口に入れればクリアなので問題ありません!!』
と放送が言っている間に飴を見つけた。すぐ様それを口に入れる。
これイチゴ味だ。甘ぇ。
『さあ小鳥遊君、後続が追ってきてる中飴を素早く見つけ、次のチェックポイントへ進みます!!』
関門なのかチェックポイントなのかハッキリさせようぜ放送。
次に見えたのは横に4つ並んだ平均台だった。
ただ普通とは違い、高さは1メートル程あり、平均台の下には泥だらけのマットがしいてある。
『第2関門!『落ちればドロドロ!高スギィ!!走り抜け平均台!』です!!名前の通り平均台を無事走り抜いたらクリアです。途中で下に落ちると泥だらけになり、初めからやり直しとなります!なお、妨害役として生徒が5人柔らかいゴムボールを投げてきます!それを躱して進んで下さい!!』
「ネーミングセンスェ……てかかなり鬼畜だな!!」
いざ目の前に立つとかなり高いな………隣の平均台との距離は空いているから怪我の心配は無さそうだが…落ちたら泥だらけだな。
「よっと、っとと。やっぱ高いな……」
右側に3人、左側に2人、ゴムボール片手に構えている。
ここは………
「全速力で走る!!」
平均台を駆け抜ける。それと同時にゴムボールが投げれるが俺はそれをバック走やしゃがみ、ジャンプ等をして躱し、渡りきった。
『チッ!!小鳥遊君、ここも難なくクリアーです!!』
「おい!今舌打ちしただろ放送コノヤロー!!」
『さあ続いては最後の関門!!『ヌルヌル!ローションブルーシートコース!』です!!』
「無視か!?」
ゴール前から10メートル程敷いてあるブルーシート、太陽の光に反射してキラキラ光っている。よく見るとそれは白いローションだった。
「あそこを走るのか……」
『なお、ここを走ってゴールすればクリアとなります。但しかなり滑るので注意してください!!1度滑ると立ち上がれなくなります!!』
そんなにかよ……なら、
「フッ!!」
俺はブルーシートコースに入るとボードを滑るように体を横にする。そのまま勢いを利用してローションブルーシートの上を滑り抜けていく。
このままゴールだ!と、気を抜いたのがいけなかったのか、バランスを崩して前のめりでコケてしまった。
「うおわぁっ!!?」
『おっと!ここで小鳥遊君転倒!!!顔からスライディングしていきましたー!!』
「…いったー。くそ、ドジっちまった」
『「「「「………………………」」」」』
「…え?な、何だよ」
突然会場が静まり返ったので周りを見る。4年生以上の男子生徒の大半と応援席にいる大きいお友達等が何故か前屈みになっている。
「?よくわかんねぇけど………はいゴール」
とりあえず立ち上がろうとするとまた転ぶので四つん這いで這いずりながらゴールテープを切る。ワンテンポ遅れて「パンパン!」と火薬銃の音が鳴る。
やっと終わった……この服もやっと脱げる。
『あ、仮装レースの服はこの体育祭が終わるまで着替えることは出来ないのをお忘れなく』
「」
sideなのは
「す、凄かったね…色々と」
フェイトちゃんが引きつった笑みを浮かべながら呟く。フェイトちゃんだけじゃなく、皆顔が引きつっている。時雨ちゃんを除いて。
「えへ、えへへへ…貴重な碌斗さんの女装写真に女装動画、自暴自棄になった碌斗さん……大量収穫だよ……えへへへへ……可愛かったなぁ……/////」
「時雨……後でそれちゃんと消すんだよ?」
「え、なんで?」
「………碌斗に嫌われるよ」
「すぐ消すよ」
そう言うと時雨ちゃんは素早い手つきでデータを消去していく。
「……た、だぃまぁ」
そこにロクトくんが帰ってきた。
「お、おかえり!ロク、ト、くん………」
「「「「「「「「…………………………」」」」」」」」」」」」」
「俺、今日1日ずっとこれ何だってよ、あは、あははは、はははははは」
「ろ、ロクトくんが壊れたぁー!!」
真っ白になって帰ってきた。