魔法少女リリカルなのは 〜ありがちな転生生活〜   作:妖魔夜行@

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休憩大事、熱中症には気をつけよう

side咲

 

「わ、私は凄い可愛いと思うの!だから元気だして、ね?ロクトくん!」

 

「わ、私もそう思うよ?そんなにメイド服が似合う男子ってあんまりいないと思うなー」

 

「せ、せや!似合ってなくて馬鹿にされてるわけやないんやしそんな落ち込まなくてもええやん!」

 

「…………………お前ら、煽ってんの?」

 

「「「 何で!?」」」

 

「そりゃそう言う反応になるでしょ。不本意で女装した姿を褒められるって…人によるけどかなり地獄よそれ?」

 

全くこの子達は……そう言えばさっきの仮装レースの最後、ロクト君がゴール手前で転んだ時…殆どの男子生徒と観戦席の男達が反応したわね。この子達とロクト君は分かってないみたいだけど。

 

「吹雪君は気付いた?さっきのアレ」

 

「あー……気付いたけどアレはちょっとね、流石に指摘しずらいよね」

 

「?二人とも何の話をしてるの」

 

「時雨ちゃんはまだ知らない方がいい話よ」

 

と言うかロクト君、まだ転んだ時のローション拭いてないからまるで襲われた直後の女の子みたいになってるわね………落ち込み具合とか凹み具合とかも相まってまさにそんな感じよ。

 

「ほらロクト君、そろそろそのベタベタな顔と服を拭きなさい」

 

「……………おう。サンキュ」

 

私が渡したタオルを受け取り顔を拭くロクト君。

………うーん、やっぱり似合ってるわね。

 

「「ただいま〜」」

 

「アリサ、すずか、おかえり」

 

二人三脚を終えた2人が帰ってきた。

 

「二人とも惜しかったわね」

 

「ええ、まさかあそこでアイツらが邪魔して来るとは思ってもいなかったわ…あのバカ共……」

 

バカ共とは勿論神崎と聖の事ね。アイツら二人三脚のペア同士で喧嘩しながら走ってたんだけどその最中にアリサ達と並んじゃってそこからは只管口論よ。2人はどっちの嫁だーとか何とか騒いでもう少しで1位だったアリサ達の肩を掴んで「「勿論俺だよな?」」とか言われてたらいつの間にか他の人に抜かされたみたい。

 

「そう言えばコレで午前中の競技は終わりだね」

 

すずかが時計を見ながらそう言う。つられて見てみると大時計の短針は12持を指す所だった。

 

「そうみたいね。多分あともう1組のレースが終わったら放送が入るんじゃない?」

 

私の予想通り全組の二人三脚が終わると放送が入った。1時までお昼休憩の様だ。

 

「皆一緒にお昼食べない?」

 

「私はええで。多分シグナム達もなのはちゃん家と一緒にいるんやないかな?」

 

「シグナム達どころか咲の家族とフェイト達の家族、鮫島さんと忍さん、それと…メイド?さんが二人いるぜ」

 

「あとは見たことないがアリサの両親とすずかの両親だろ?」と言って自分の椅子の後ろに掛けてあるリュックを漁るロクト君。ここから保護者席まで結構離れてるのに視力いいわね。

 

「………ん?…っかしぃな……あ」

 

「どうしたの碌斗?」

 

「……そう言えば弁当作んの忘れてた」

 

ゲンナリした表情で溜息をつき項垂れるロクト君。

それを見て「閃いた!」と言わんばかりの表情をしてロクト君に急接近するなのは、はやて、アリサの3人。

 

「「「なら私の所で一緒に食べよう(食べなさい!)(食べへん! )!」」」

 

「勿論僕と一緒に食べるよね?心配しなくても碌斗さん1人くらいの量ならあるさ」

 

「……あー、とりあえず士郎さん達の所行こうぜ。そこでどうするか考えるから。吹雪、行くぞ」

 

「はいはい」

 

そう言って保護者席の方へ歩いていく2人の後を私達も着いて行った。

 

side碌斗

 

「すみません、弁当分けてもらっちゃって」

 

俺達は今、高町家、御林家、テスタロッサ家、バニングス家、月村家の皆さんと一緒に昼食を取っている。

なのは達はヴィータやノエルさんだったか?メイドの人達と一緒に談笑しながら食べており、吹雪は俺の隣で親から渡されたおかずを食べている。

 

「気にしないでいいよ。僕達も少し多めに作ってきてたからね」

 

「それに私も家族以外の人の感想や意見も聞きたかったので丁度よかったです」

 

そう言っておかずを紙皿に乗せて手渡してくれる士郎さんとリニスさん。

 

「ところでロクト…その格好については「それこそ気にしないで下さい」そ、そうか。済まなかったな…」

 

隣でおにぎりを食べていた恭弥さんがナニカを言う前に封じさせてもらう。この格好はもう弄られたくないんじゃあ…。

 

「君が小鳥遊君かい」

 

俺が恭弥さんと話していると士郎さん達と話していた男の人と桃子さん達と談笑していた女の人が近づいてきた。

 

「えっと…貴方は?」

 

「おっと失礼した。私はデビット・バニングス、アリサの父親だ。こっちは家内のローウェルだ」

 

「アリサの母親をしてますローウェル・バニングスです。小鳥遊君、宜しくお願いします」

 

ああ成程…この2人がアリサの両親か。

デビットさんの方は士郎さんや泰三さん達のように容姿が若いと言う訳ではなく、渋さが溢れ出るナイスミドル、と言った感じだ。

ローウェルさんの方はアリサと瓜二つだな……アリサがそのまま大人になったような感じだ。性格は違うみたいだけど。

 

「あ、俺はもう知っているかもしれませんが小鳥遊碌斗と言います。こんな格好ですみませんがこちらこそよろしくお願いします」

 

「ふむ…アリサの言っていた通り真面目な子だな君は」

 

「いやコレくらいは普通だと……え?アリサが?……何て話してたんですか?」

 

俺が聞き返すとローウェルさんが微笑みながら答えてくれた。

 

「それはもう小鳥遊君の事ばかりですよ。毎日毎日小鳥遊君が何をした、小鳥遊君と何を話した、と聞かされてばかりで……」

 

「何言ってるのよお母様ぁー!!」

 

先程まで咲達と話していたアリサが凄い勢いでこっちに来た。

 

「あらあらアリサ、はしたないですよ」

 

「それはお母様が変な事を言うからでしょ!?お父様も見てないで止めてよ!!」

 

「ハッハッハ!ゴメンなアリサ。いつも嬉しそうに顔を赤くしながら話してくれるから小鳥遊君がどんな子か気になってな」

 

「キャー!?キャー!?ち、違うからね!私はアンタの事を話してなんかないんだからね!/////」

 

「嘘おっしゃい。食事の時にいつも恋をする乙女の顔で話してくれるじゃない」

 

「お母様ぁあー!!!」

 

………なんて言うか、豪快だな、バニングス夫婦。特にローウェルさん。さっきのお淑やかな淑女の面影が消えて悪戯好きの少女みたいになってるよ。デビットさんとかは父さんと雰囲気似てるし気が合いそうだな。

 

バニングス家が騒いでいる(主にアリサ)と今度は隣から忍さんと一緒に男女がやってきた。

 

「久しぶり、ロクト君」

 

「お久しぶりです忍さん。そちらは?」

 

「今から紹介するわ。私とすずかの母と父よ」

 

「忍とすずかの母の月村朱鷺子と申します。宜しくお願いします」

 

「僕は父親の月村霖之助さ。よろしく」

 

「小鳥遊碌斗です。こちらこそよろしくお願いします……なんと言うかお二人共お若いですね」

 

高町夫妻や御林夫妻より若々しく見える……下手したら高校生カップルに見えるぞコレ…。

 

「ははは、よく言われるよ」

 

「私は身長が低いことも相まって姉妹と間違われますからね……しかも私が妹側で……はぁ…」

 

そう言って溜息をつく朱鷺子さん。母さんと仲良くなれそうだな…。

 

「…にしてもロクト君似合ってるわね、その格好」

 

「……コレについては余り触らないで下さい…はぁ…男なのに……」

 

そうだった…俺今メイド服着てるんじゃん…ウィッグも付けてるし……。

 

「碌斗さん、余り落ち込まないでよ。僕はどんな碌斗さんでも好きだからさ」

 

「時雨…お前最近ドンドン人間離れしてきてないか?」

 

一瞬で俺の真横に現れた時雨にツッコミを入れる。こいつも実は転生者じゃないのか?

 

「その言葉、碌斗にだけは言われたくない言葉だね」

 

そう言って吹雪が俺の事をジト目で見ながらお茶を飲む。

 

「おいそりゃどういう意味だ」

 

「いやだって…君の能力えげつないでしょ…《前言った通り僕の特典はそこまでぶっ飛んでないからね?》」

 

「失礼な。ちょっと特殊なだけだ。お前だって充分チートなレアスキル持ってるだろ」

 

「いや確かに写輪眼は強いけど…僕のレアスキルはそれだけだよ?碌斗は5個以上あるじゃないか」

 

「馬鹿言え、見ただけで技をコピー出来る目とか俺のレアスキルにも無いわ」

 

「ちょ、ちょっと待って!今サラッと凄い事言ったわよアンタ達!?」

 

「あ?何だよ急に大声出して」

 

「どうかしたの咲?」

 

俺と吹雪の会話に咲が反応して来た。と思ったらなのは達魔法関連組も何か信じられないものを見る目で見てくるな。何だ?

 

「あの小鳥遊君…貴方はレアスキルを幾つ持っているのですか?」

 

リニスさんが恐る恐ると言った感じで聞いてきた。

 

「え?えっと…1、2、3、4……8個くらいですかね」

 

「は、8個……………」

 

皆がありえないと言った様子で俺の事を凝視して来る。

 

「ロクト……前私と試合をした時に見せた能力もレアスキルか?」

 

「アレか?アレは違うな。アレは……あれ?一応レアスキル扱いになるのか?」

 

「凄い、今のロクトの会話にアレと言う言葉が5個も出てきた…」

 

「アリシアちゃんそれアレだけちゃう、レアも入っとる」

 

「咲でも3つなのに……」

 

アリシア、はやて、フェイトが俺のレアスキルの数に驚いているがアリサやすずか達は何で驚いているのか分かっていないようだ。

 

「ねぇロクト君…貴方のレアスキル、何があるのか教えてくれないかしら?」

 

「あ?あー……前見せた事がある奴だけは教えてやるよ。今度な」

 

今更だが周りに人がいる状態で話せる内容じゃ無いからな。

 

「そ……まぁ教えて貰えるならいいわ」

 

咲はそう言うとサンドイッチを頬張った。

ぼんやりと空を見上げると雲がひとつも無くなっていた。

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