魔法少女リリカルなのは 〜ありがちな転生生活〜   作:妖魔夜行@

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ヒャッハー!騎馬戦だァー!

side碌斗

 

『さぁいよいよ最終種目!騎馬戦です!!5、6年生の男子生徒が3人で馬を作りその上に自分の組のハチマキを付けた女子が乗り、ハチマキを取り合うという種目です!!』

 

放送委員の元気な声に合わせて盛り上がる生徒達。そんな中、グラウンドにクラスメイトの男子2人と一緒に騎馬を組みフェイトを乗せている俺。

各組から騎馬が4つずつ出ているので中々多い。

というかその中で1人だけメイド服だから凄い浮いているな俺。

 

「だりぃ…」

 

「ロクトダメだよ。真面目にやらないとアリサに怒られるからね」

 

「分かってるよ。3人とも、ちょっと作戦と対処法教えるから聞いててくれ」

 

「作戦?」

 

「対処法?」

 

クラスメイトの2人とフェイトに俺が考えた作戦と対処法を説明する。

そして説明を終えると丁度競技が始まる所だった。

 

『それでは最終種目、騎馬戦……よーい…スタート!!』

 

パンッ!!

 

係の先生がスターターピストルを撃つ。

それと同時に一気にグラウンドの中央へ走り出す周りの生徒達。俺達はそれとは逆にグラウンドの隅へと走っていく。

 

「さて、後は人数が少なくなるまでここで待ってるか」

 

「小鳥遊って性格変わってから本当に変わったよなー」

 

「前は真面目な良い奴って感じだったけど今は絡みやすい良い奴って感じになったよね」

 

「お前ら言ってることがよく分かんねーぞ。いや言いたいことは分かるんだが…」

 

「ちょっと皆、騎馬戦始まってるんだよ!?何で呑気に話してるの?」

 

頭上からフェイトがグラウンドの隅っこで呑気に会話していたのでやや焦った感じで声をかけてきた。

 

「安心しろ。さっき話した通り人数が減ってから動けばいい」

 

それまではここに来るヤツらもいないだろ…っとはやてとすずか達が頑張ってくれてるな。もう1つずつハチマキを取っている。この調子で頑張ってほしいものだ。

 

 

「開始5分で大分騎馬も減ったし…そろそろ動くか。まずはあそこにいる青組のハチマキを取るぞ」

 

「「おー!」」

 

「が、頑張るよ!」

 

全速前進!と男子2人が叫びながら近くにいた青組の騎馬へ突っ込む。

 

「フェイト!」

 

「うん!えいっ!」

 

フェイトが手を伸ばして青組の女子のハチマキを取る。

 

「次ははやて達の後ろにいる奴らだ、行くぞ!」

 

「「了解!!」」

 

男子2人に指示を出してはやて達の所へ向かう。はやては後ろの騎馬にまだ気づいていないのか男子達に指示を出している。それを見て白組の女子がはやてのハチマキを奪った。

 

「八神さんのハチマキ貰ったー!」

 

「しもた!?」

 

「へっへーん!油断大敵よ八神さん!!」

 

「そっちもね。ハチマキ貰ってくよ」

 

白組女子がはやてのハチマキを取って油断しているところを狙い、フェイトが白組女子のハチマキを取る。

 

「あちゃー…ゴメンなぁ先リタイアやわ。二人共堪忍なぁ」

 

「大丈夫だよ、はやての分まで頑張るから任せて!」

 

「ま、行ける所までやってみるさ。お前ら、次はすずか達の所へ…げっ」

 

すずか達の方へ進路を向けようとすると、神崎の騎馬がこちらへ向かって来るのが見えた。

 

「うわっ、神崎だ!小鳥遊、さっき言われた通りにやればいいんだな?」

 

「ああ。頼んだ」

 

「でも本当に上手く行くのかな?」

 

「多分上手くいく。だからフェイトもなるべく顔に出さないでくれよ」

 

「う、うん。頑張る」

 

「オラオラー!!モブは退いてろカスが!!っと、フェイトじゃねぇか。お前も騎馬戦に出てたんだな!」ニコッ

 

神崎はフェイトを見ると微笑みながらフェイトに話しかけてきた。

 

「う、うん…」チラッ

 

「ん?どこを見てるんだフェイ…アレは聖じゃねぇか!!俺のすずかに近寄りやがっ「あっ!アレは聖だ!!月村さんが困っている!テスタロッサさんも困っている!あー、誰かがあの聖を止めたら二人とも止めた人に惚れちゃうんじゃないかなー!」あぁ?」

 

「うんうん、絶対惚れちゃうよ!月村さんにとってはまるで白馬の王子様みたいだしテスタロッサさんにとっては友達を助けに行ってくれたイケメンだもんねー!」

 

「すずかぁ!待ってろ俺様が助けに行ってやるからな!!フェイト、お前も俺の勇姿を見ててくれよな!」ニコッ

 

そう言うと神崎達は聖の方へ向かっていった。

コレが俺の考えた神崎と聖の対処法。どちらかがこちらにやって来たら近付いてない方を見て困り顔をフェイトがする。そしたら男子2人が助けるとフェイトの好感度が増える的な事を囃し立てる。そうする事によって近寄って来たやつは遠い方にいるやつの所へ行く、と言う対処法だ。簡単に説明すると神崎が近づいて来たら聖を見て、聖が近付いて来たら神崎を見てフェイトが困り顔をする。そして好感度アップのチャンスだぞー、とそれとなく言う。するとあら不思議、勝手に理解して相手の方へ向かってくれる。アイツら二人とも同じ白組の筈なんだがな……。

でもここまで上手く行くとフェイトが将来魔性の女になりそうでちょっと怖くなってきた。

 

「魔性の女なんかならないよ!?」

 

「いや多分フェイトが考えてるのは腹黒系の女だろ?そっちじゃなくて天然系の魔性の女になりそうだと思ってな」

 

「「うん、うん」」

 

「君たちまで!?」

 

やはり分かるか…なんて言うかバッグとかを買う時に腹黒系の女は強請ってきて買わせようとするけどフェイトだとこっちから買いたくなっちゃうような感じになる。

 

「さて、冗談はコレくらいにしてさっさと他のハチマキ取りいくぞ」

 

「うぅ…納得いかない……」

 

 

side咲

 

「フェイトちゃん、ロクトくんも頑張れー!!」

 

「コラァー!男子達!すずかの事を落としたりしたら承知しないわよー!!」

 

「碌斗さん…カッコいい……/////」

 

「フェイトー!そこだー!!いっけー!!」

 

なのは、アリサ、時雨、アリシアが思い思いに応援している。いや時雨はちょっと違うかも知れないわね…。

 

「少し意外だよね、碌斗があんなに声を出しているのって」

 

「やっぱり吹雪君もそう思う?」

 

普段のロクト君は私達と会話したり授業で当てられたりする以外では余り喋らず、基本的いつも一人でいる。昼食の時なんかは私達が一緒に食べないかと誘っても「別にいい」と言ってどこかに行ってしまうのよ。今は吹雪君と時雨がいるので偶に私達と一緒に屋上で食べるようになったけどね。

だから意外なのよ、彼があんなに張り切る…ってわけじゃないけど一生懸命なのを見るのは。

私達転生者は前世の記憶があるから大抵の勉強は受けなくても覚えている。だから授業が退屈になるのは分かる。行事だってそうだ、同じ事を2回繰り返しているのだから。だからてっきりロクト君はこういう行事も嫌いだと思っていたのだ。

 

「やっぱり、彼も前世の時に何かあったのかしらね……」

 

「僕みたいに友達が1人もいなかったのかな?」

 

「吹雪君…サラッと悲しくなることを言わないでちょうだい…」

 

ロクト君もそうだけど…吹雪君も前世で一体何があったのかしら……。

 

「《そう言えば吹雪君。貴方写輪眼持ってるって言ってたけど本当なの?》」

 

昼休憩の時に話していた事を聞く。写輪眼と言えば『NARUTO』に出てくるうちは一族の血塊限界で最強能力の一つだ。

 

「《うん。神様から貰うレアスキルをコレにしたんだ》」

 

「《特典もナルト関係なのかしら?》」

 

「《それは今度の管理局の入局試験を受ける時までのお楽しみだよ。君の特典やレアスキルの事は碌斗から聞いてるしちゃんとその時に教えるよ》」

 

「《……まぁ近々教えてくれるって約束するのなら良いわ。じゃあロクト君の特典について聞きたいんだけど》」

 

「《あぁそれなら僕も詳しくは知らないよ。僕が聞いたのは碌斗の前世の事と『マギ』に出てきた武器と能力、魔法とかが使えるってのだけ教えて貰ったからね》」

 

「《何?ロクト君は貴方にも全部は話してないの?》」

 

自分の特典の内容をバラしたくない理由でもあるのかしら?

 

「《うん。と言ってもいつか話すって言ってたからね。付き合いは短いけど碌斗が人を陥れる嘘はつかないって分かってるからその時が来るまで僕は気長に待つつもりだよ》」

 

「《ふぅん…》随分信頼してるのね、ロクト君の事」

 

「まあね。僕の初めての友達、いやい…親友だからね」

 

そう言ってグラウンドにいるロクト君へ目を向ける吹雪君。

 

「…あ、すずかのハチマキが取られたね」

 

「え?あら本当ね」

 

コレで赤組の騎馬はフェイト達の騎馬だけとなった。他の組はもう殆ど残っておらず、神崎と聖の白組の騎馬が2組。青組と黄組の騎馬はもう全員ハチマキを取られている。

 

「2対1ね…コレはちょっと厳しいわね」

 

私はそう呟いてロクト君達を見つめた。

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