魔法少女リリカルなのは 〜ありがちな転生生活〜 作:妖魔夜行@
sideユーリ
私の名前は小鳥遊ユーリ。かつて砕けえぬ闇と言われたマテリアル…でした。今はロクトのおかげで人として暮らしています。
そのロクトが今キッチンで何かをしています。
「ロクト、何を作ってるんですか?」
今日はシュテルとディアーチェは買い物、レヴィは近所のサッカーチームの所へいきサッカーをしているので家には私とロクトの二人きりなのです。/////
「ん?ああユーリか。いや久しぶりにお菓子でも作ろうかと思ってな」
「お菓子…またあのカップケーキを作ってるのですか!?」
ロクトが作ったカップケーキ…あぁ、思い出しただけで涎が出てきそうです。
「いや今日は普通にクッキーとか作ろうと思ってな」
「クッキーですか……」
「何なら一緒に作るか?」
「…え?」
◇
「手、洗ったか?」
「はい。洗いましたよ」
「よし、じゃあ始めるか」
「は、はい」
「んな緊張しなくてもいいぜ?これから作るのは本当に簡単なクッキーだから」
そう言いながらボールや材料を用意するロクト。
「えと…どんなクッキーを作るのですか?」
「ホットケーキミックスで作るプレーンクッキーだ。まず俺が作ってみせるからそれを真似して作ってみな」
「はい!」
そう言うとロクトはオーブンを温め始めました。170度に余熱するそうです。
その次にボールにホットケーキミックスとサラダ油と牛乳を入れて手で混ぜます。
ある程度混ぜたら生地を小さく丸めて鉄板の上に置きました。その丸めた生地をロクトは手のひらで押しつぶして平たくします。
そして砂糖を振りかけて指で馴染ませるように撫でました。
「ま、こんなもんだな。後は15分くらい焼けば完成だ」
「ほ、本当に簡単なんですね」
「だから言っただろ?本当に簡単だって。それじゃあ焼いてる間に作っちまうか」
「はい!」
私は先程のロクトの様にクッキーの生地を作り始めます。
上手く作るんです!
「うーん…まぁ元気出せよ。初めてなんだから仕方ないって」
「ううぅ…」
ロクトが慰めの言葉をかけてくれます。あのあとロクトが焼いたクッキーを取り出して私もクッキーを焼きました。焼いたんですが…何故かまっ黒焦げになっていました……。ロクトのは綺麗な色をしているのに、何で私のは…。更にもう1回作ったんですがそれもまっ黒焦げになっていました……何ででしょう?
こんなもの食べれませんよね…捨てますか……。
私が作ったクッキーが置いてある皿を持ってゴミ箱へ捨てに行こうとするとロクトに止められました。
「何ですか?」
「それ捨てる気か?」
「…だってこんなの誰も食べれませんし……」
「俺が食うよ」
「え?」
ロクトはそう言うと私の手から皿を奪ってまっ黒焦げのクッキーを食べ始めました。
「ろ、ロクト!?何で食べてるんですか!」
「何でって…勿体ないだろ?それに案外美味しいぞ。ほれ」
「!?」
そう言って私の口元にクッキーを突き出してくるロクト。まるでロクトが私にはあ〜んをして食べさせてくれてる見たいじゃないですか!/////
…そう言えばディアーチェはロクトに間接キスのクレープを食べられたんでしたっけ。
なら私は………。
「あむっ」
「ゆ、ユーリ!?」
私はロクトの指ごとクッキーにかぶりつきました。
「んちゅ…んむ…ぷはっ……確かに、意外と美味しいですね/////」
「あ、あぁ、そうだろ?/////」
お互い顔が真っ赤になります。うぅ…恥ずかしい…/////
で、でも!これで私もディアーチェに追いつけた筈です!というかロクトの指を舐めたのですから追い越したのでは!?
チラリと皿を見るとまだまだクッキーは残っている。
「…ロクト」
「な、何だユーリ?」
「まだクッキーは余ってますよね?」
「え?あ、あぁ…そうだな?」
「……食べさせてくれますか?/////」
「え、いやそれは「くれますよね?」…はい、ヨロコンデ」
それから私は30分近くかけてロクトからクッキーを食べさせてもらいました。
役得です…//////////