ちょっとでも色々な方に幸村伝のよさを伝えていければなー…と思っているつもりです。
※Fateを知り尽くしている方々ならば、すでにご存じかと思いますが、英霊は召喚された際、知識面に問題がないように、ある程度の現代知識を備えております。故に幸村は聖杯の知識により幾分かの外来語は使用できてます。まあ、全てではないので所々苦手な部分はあり、意味も完全には理解してない所あり。ライバルに関しては問題なく言えますが…
次回以降、キャラクターの設定などを少しずつ加えていく予定です。と言っても基本BASARA側になりますが。
~~幸村がルーマニアに召喚されてからしばらくの時が経った。そんな時、仲間であるアキレウスとアタランテが彼のもとを訪ね、ふと6日前の事を思いいたるようになった。~~
赤のランサー…真田幸村が召喚されてから、丁度1週間の月日が流れようとしていた。
教会の中庭を使い、槍の鍛錬をしている幸村。いつ何があってもいいように鍛錬をしていた。と言え、サーヴァントとなった以上成長のほうは変わらない筈なのだが、日課の癖であり常にそうしている様子。
「ふっ!はっ!せい!」
一人で掛け声と共に、汗を掻きながら2槍を振るい、鍛錬を続けている幸村。おおよそでも1時間近くしているので、その体力も非常に高い方である。
そんな幸村の元に、2つの気配を感じ取る。
「おーおー、こんな時間帯から良く続くもんだねー?ランサー」
「汝、休む暇もなく槍を振い続けているのか…休むこともまた鍛錬だぞ?」
一人は青年で、軽い鎧姿に鮮やかな緑色の髪を持つ…""赤のライダー""事、真名を「アキレウス」。トロイア戦争において真っ先に名前が上がる大英雄の一角。恐らく英雄の分類の中でもトップクラスに値するサーヴァントでもある。
もう一人は女性で、何より目立つ猫耳に緑色の衣装を纏い、何にも狩人としての印象が深い…""赤のアーチャー""事、真名を「アタランテ」。太陽神アポロンと月の女神「アルテミス」の加護を受けし女狩人。同じく、アキレウスとは実のところ同時代の人物でもある。
この二人は赤の陣営における幸村の味方側。そんな二人に気づき、鍛錬の手を一度止める幸村。
「おお、アキレウス殿にアタランテ殿ではございませんか。如何なされましたか?」
「いやなに、姐さんと話しこんでいたらこっちに足が運んでな?相変わらずここで修業ばっかしてるからさ、どんな様子か見に来ただけさ」
幸村とアキレウス、親しげに話しかけている様子を見る限り、どうやら年若い影響ゆえか結構話しやすい方である。元々幸村自身結構誰とでも打ちとけやすい分類の為か、そういう意味では友人関係に最もなりやすい方だが。
「…と言え、その力量は本物なのは確かであったな。本来なら、簡単には傷つけないライダーにダメージを与えるのは本当のことか」
「ああ…あれか。確かにまあ、初回の時は驚いちまったけどな?」
アキレウスとアタランテが何かの話だし、その話す内容を聞いた幸村は、不意に…幸村が召喚された翌日の話を思い出していた…
~~召喚から1日目~~
幸村は状況確認をしていた。そう、大坂夏の陣で全てに決着をつけ最後は最期らしく武士として死んでいった…そしてその後、何かに導かれたかのように英霊の座にその魂が登録された。
やがて、座において己を呼ぶ声が聞こえ、それを辿りにこの現代へと召喚された。聖杯戦争を問題なく行うため、召喚された際にはある程度の現代知識が備わっていた幸村は、初日はほとんど知識を纏めるのに苦戦していた。
「大方政宗殿が使っていた南蛮語…の意味が、よくわかるようなそうでもないような。ただ、良く言っていた「アレ」だけは、良くわかるな」
与えられた自室で、本を読みながら覚えている幸村。先に言った政宗というのは、生前において幸村とは永遠のライバルでもある「伊達政宗」のことである。奥州を統べる独眼竜として名を馳せる大名。6本の刀を同時に使いこなし、それを振るうその姿…まるで竜のごとく呼ばれ、「六爪流」と呼ぶようになった。
幼いころ、幸村は…否、まだ幼名であった「弁丸」少年は、真田家初陣の試練というのを挑み、たった一人で対応したとのこと…まあ、正確にいえば、父昌幸の陰謀に近いものだが。
そんな中、運がいいのかはたまた運命の巡り合わせなのか、これもまた政宗…少年時代であった「梵天丸」と出会い、このきっかけで二人にとってのライバル関係ともなる。
幼き日の約束を胸に、いつの日か再会を約束する二人…と言え、ここからの話は長くなるので、いずれ語られるだろう。
「それにしても、政宗殿より預かれてしあの白装束…一体どこに」
本を閉じた幸村は立ち上がり、窓から溢れる日光を見ながら、ふとそう呟いた。
現状の幸村の衣装だが、ライダージャケットに近い物を身に纏った姿であるが、元々大阪城での決戦の際、政宗からの餞別で白装束の陣羽織を譲り受けていた。
それを纏った際、亡くなった昌幸のシルクハットがどこからか現れ、赤き炎に身を包まれ、不死鳥のような陣羽織へと姿を変えた。それはまるで、これから死地に逝く覚悟の証とされていた。
そして死後、本来ならばそのままの姿で召喚される…筈であったのだが、何故か行方知らずな状態になっていた。
魔力を込めれば本来ならば失った衣服系統もすぐさま元通りになるが、それをしても復元できない…この意味は果たして
「それに、兄上に渡した筈の『これ』もあるとは」
ジャラっと、自分の首周りに手を当てる。そう、それは信之に渡した筈の「真田の六文銭」が首にあったのである。自分はもはや真田家を継ぐ者ではない、信之に全てを託したはずである。
にも拘らず、まるで最初から自分の物であったように首にあったのである。考えるも結局はわからずじまいであったが
「と言え、今の状況では何とも言えん。それに今の其はシロウ殿と共にこの聖杯大戦をどう攻略するかにもよる。それに、そろそろ報告も来ると思うが」
窓から背を向けると、幸村の影から何かが飛び出してきた。
「よっ、真田の大将。随分とまあしんみりとした表情しちゃってー。どうしたの?」
現れたのは一人の青年であった。迷彩服の衣装を身に纏い顔にペイントをつけているこの男は、幸村が信頼する忍にして真田軍の忍隊隊長、「猿飛佐助」である。
この佐助、本来ならばサーヴァントとしての召喚枠から外れていたのだが…どうやら幸村の「宝具」の力により呼び出された疑似サーヴァントと呼ばれる存在である。
これを聞くだけでも耳を疑うのだが、れっきとした幸村の宝具故なので、問題はないのだが。
「佐助か。いや、俺もこの地に来てまだ1日しか経ってないが、まだまだ奥深いと思ってな」
「まっ、普通こんな聖杯大戦ってかなーり胡散臭くて…どうにも言いきれない感じがするけど、これもまた一つの定めってやつかな?」
気楽そうに会話をする二人。まだ1日しか経っていないのだが、徐々に聖杯戦争についても大分理解し始めてきている模様である。
「そうだ佐助。戻ってきたということは」
「おっとそうそう、定時の報告って奴だ。盤面の状況だったよな。丁度いい情報を仕入れてきたんでね」
佐助がそう言うと、懐から一つの地図を取り出し、机にそれを広げていく。地図の内容からして、戦場たる場面を中心とした内容となっている。
「俺達がいる『赤の陣営』がここと、そこから先の領域にあるのが『黒の陣営』って所だな。やっこさんら、俺様でも見たことがないモンばっかりだったし、潜入にもちょいとばかり苦労したけどなー。いやはや、こんなのが日常茶飯事だと知ると、俺様たちの方がよっぽど甘いところもあるかもな」
幸村が佐助に命じたのは、今回の陣営側に対する場所と「黒の陣営」に対する情報収集であった。と言え、地理系統に関しては完全なる初見のような感じであったが、一歩でも多くの情報が欲しいので行った。
戦国側の幸村と佐助にとって、魔術面とはどういうものなのか知っておくのもまた一つであった。佐助からの報告をそれから聞いていくうち、やや不安げなところがあった幸村であったが、徐々にそれを受け入れ始めていく。
「…なるほど、改めて話を聞く限り其達もまだまだ分からない所は果てしなく多いか」
「それを言うなら、俺たちのマスター…って奴か?それも気になるんじゃないの?」
地図を仕舞いながら答える佐助。実のところ、佐助はこの点をかなり怪しんでいるが、幸村自身もこの点に関しても怪しいと感じてはいた
「うむ…シロウ殿曰くでは会うことも拒否をしているとか。だが、この聖杯大戦は少なからず命を賭けた戦いになる。ならばこそ、最低限どういう人物は見てくる筈だが」
「これはまた、随分とキナ臭い話かもしれないねえ?まあ、今はその代理人さんとやらを信じるしかねえんじゃないの?宛てがない以上そうするしかないし」
腕を組みながら、実際のところシロウ神父を怪しんでいると思ってる佐助。だが、幸村は何故か完全にはそう思えない感じもあるように見えていた。
「…この話は止そう。もしもこれが真逆なことも考えていた方がいいやもしれん」
そう言いながら、深く考えること…味方を変に思うことをやめた幸村は、自室の扉を開け教会内を探索すると告げ立ち去る。
「やれやれ、あの人もまだ少し甘い部分があるけど、それが一番あんたらしい選択かも知れないな…旦那」
かつて使っていた呼称を呼び、そのまま影の中に潜り気配を消した佐助であった。
教会内を歩く幸村。その道中一人の人物と出会う。
「ん、貴殿は…」
「おっと、お前さんがあの代理人が言ってたランサーか?」
幸村と出会った一人の男…それは先ほどにも述べた、"赤"のランサーもとい、アキレウスであった。たまたま歩いていたところと遭遇した模様。
「そうでございますな。そう言えば、後ほどでも集まって自己紹介があるとシロウ殿がおっしゃっていたので」
「と言え、こうして会えたんだ。それだけでもいいってことさ。なら、先んじて俺も自己紹介しておくぜ。赤のライダー、真名はアキレウスだ」
「アキレウス…殿でございますな。其、赤のランサーこと、真田源次郎幸村と申します!まだまだ若輩の身でございますが、よろしくお願いし候!」
互いに自己紹介を終え、そのまま握手をしあう二人。
「へえー…あんたが戦国時代、最後の最後まで戦い抜いた日本一の兵…って奴か。こりゃすげえ奴がこっちに来たものだな?」
「そうでございまするか?この幸村、ただ一進にひたすら前を歩み続けた、馬鹿正直者でございまするが」
アキレウスは聖杯のおかげでどうやら日本系統の知識もある程度であるが把握はしている模様。故に、幸村についてもある程度は知っている様子である。
「それにしても、中々の実力を持っているとみられるな…そうだな、丁度いい機会だ。俺と一戦模擬戦でもしてみようか?このまま何もしないままするっていうのも癪だからな」
「となると、一騎打ちでござるな。其は特に問題ございませんが、シロウ殿は良いのでございましょうか?」
「ああ、良いんだって。基本的力試しとかそういうので口を出すほど無粋な真似はしないさ。気にしない方が良いって方さ」
っと、アキレウスは久しぶりに見た強敵に注目し、試しにと手合わせ願いたいと言ってきた。幸村もこの世界での英雄との戦いは是非とも味わってみたかったところ。
と言え、流石に一応リーダー的な存在であるシロウに一言ぐらい許可を貰おうかと思っていたが、アキレウスは気にしてない言い草をした。
「…アキレウス殿がおっしゃるならば、この幸村深くは言いませぬが」
「よーし、決まりだな!なら行こうぜ。丁度いいところを見つけたんだ」
幸村はアキレウスに連れてこられ、中々広い広場へと到着した。障害物がほとんどなく、見渡しの良いところである。ここなら、特に迷惑がかかるということではない。
「さーて、ここならお互い実力を出しあっても問題ないだろうな」
そう言い、アキレウスは幸村から少し離れた位置に立ち、武器である一本の槍を出現させる。
「うむ。ならばこの幸村…異国の英雄との戦いが如何なるものか、見せて頂きたい!」
気合いが入った幸村は、同じく槍を2本出現させ、それを構える
「ルールは簡単。打ち合って「参った!」を言わせた方が勝ちにする…これでどうだ?あんまやりすぎても困るしな」
「了解でござる。特に異存はありませぬぞ」
お互い気合いを入れ、武器を構え戦いへの戦場へと入る
「さあ…行かせてもらう!我が真名『アキレウス』!真の兵よ、尋常に勝負だ!」
「無論!我が名、『真田幸村』!如何な腕前か、この幸村の槍をもってお相手いさそう!」
そして二人はそのまま…姿を消し、その次の瞬間目で見えぬほどの槍のぶつかり合いが始まった。
どうでしょうか?次回は戦闘シーンを取り入れてスタート致します。キャラの口調など、何か微妙なところもあると思いますが、お許しください(土下座
あと、今後登場するBASARA武将はほとんど決まっているつもりなので、ご要望にお応えする…のはちょっと難しい身です。良くて番外編などで出せれば。
では、ここまで見てくださりありがとうございました。