しかし戦闘とかそういう細かいところがないと文字数少ない…今後の課題になるかと。
あと佐助は基本裏方での活動メインにと言え、出てくるときはちょくちょくとします。
運命の時は来たれりと。
幸村が召喚をされて1週間以上の時がたったある日、シロウ神父から""赤のセイバー""の召喚が確認されたとの報告が入る。
マスターは、死霊使いと噂される魔術師「獅子劫界離」という人物である。彼はフリーランスの魔術師で、総本山である時計塔からの援軍とされる。
そんな彼だが、セイバーと共に教会のほうに赴き一通りの挨拶を済ませている。その際共闘関連の話題にも入ったが、セイバーが其れを拒否する。
どうにも、赤のアサシンを見て何となく嫌な予感を感じたとか。其れに習ったのか、獅子劫もそれに従い何かあれば手を貸すという、別行動で形は収まったという。
「…変に疑われた可能性がありますね。セイバーの真名が聞けなかったのも恐らくそうでしょうか?」
セイバーと獅子劫が教会から立ち去って少しのち、シロウ神父が発した言葉である。何やらで企んでいる様子があった模様。
本来ならば味方同士でこのようなやり取りはしない筈なのだが、恐らくセイバーが持っていたスキル「直感」の影響もあって危険な部分を避けた可能性が高い。
それと、セイバーに関してだが全身鎧姿の為か情報系統も掲載されていなかった様子。余程初対面の段階で警戒されていたのがよくわかる。
「だがまあ、いずれは尻尾はでる。下手に刺激を与えられても困る方よな」
「ははっ…確かにそれは言えますね。まあ、今は待ちましょう。一つの試練と思えばよいのです」
アサシンと会話するシロウ神父。改めて言うが最初のころからどうにも何かしろ企みの節がある2人…真っ当なマスターと思えない発言でもあり、神父としても何かおかしい部分も見られる。
そんなことがある中、教会から勢い持って幸村が出てくる。
「し、シロウ殿!今しがた、セイバー殿がこちらに来たという情報がおりましたが!?」
「ランサー…ええ、少し前にここから離れて行きましたね。もしかして、挨拶のほうをしたかったのですか?」
かなり大急ぎで走ってきた模様。どうやら佐助から先ほど連絡が入ってこちらに来た模様。丁度その時、教会から離れた所で今後の準備を進めていたのだが、セイバーを一目見たいと作業を中止して来た模様。
(尚代役として佐助がその作業の担当を任されている)
「無論、赤の陣営側としてこれから味方となる方々である以上、どのような御仁達か一目確認したかったのでござるが」
「…通常なら何ともですが、ランサーの速度でなら恐らく追いつけると思いますね」
まだセイバー達が離れてそんなに距離は離れてない。ならば、幸村の足ならば何とか追いつくのではないかと…シロウ神父はそう呟く
「ならば急ぎ会って参りまする!ああそうだ、後ほど佐助から差し入れが届くと思われますので、それを受け取ってくだされ!では、御免!」
そう言い急ぎ教会の入り口を開け、魔力を辿りながら走る幸村。結構ドタドタと走り、周辺の物が風に吹かれて色々と散らかっていく…
「…マスターよ、ランサーにもう少し静かに走れぬのか?毎回ではないが、大体走るとほとんどそうなるが」
埃を叩きながら答えるアサシン。まだ少なからず埃の部分があるが、面白そうにわざと伝えずに見ているシロウ神父。
「そこはそこですよ、アサシン。彼にはあまり不自由な事はさせたくないですからね?これぐらいは穏便に見てますよ」
と、その辺は割かと大人の対応をしているシロウ神父。それを見たセミラミスは、こう呟く
「…主、何かとあのランサーにだけ『優しい』ようだな。何か思い入れでもあるのか?」
と、そう呟くアサシン。ふいに、入口からの風が吹き出てきながら
「…気のせいですよ、気のせい。気にしていたら眉間に皺ができますよ?」
そう言いながら、教会の奥へと足を運ぶシロウ神父。面白くないと思ったアサシンは、霊体化しその場を去って行った。
そんな中、幸村が向かったのはここ教会から離れた市街地である。町並みはまあまあ繁盛しており、時刻は昼故なのか人通りもある程度いるほうである。
魔力の方を辿りながら、とうとう見つけることに成功した。
先ほど幸村は、シロウ神父からその人物像を教えてもらったので、大体の雰囲気もすぐに分かった。すぐさま走り近寄る。
「待たれよ!!セイバーのマスター殿ォォォォ!!!!!」
「うおおおっ!?な、なんだ!?」
ガンっ!!!
勢いよく走り込む幸村であったが、加減ができなかったのかブレーキが効かず、獅子劫と正面衝突しかけたがとっさの判断で何とか回避し、幸村はそのまま建物にぶつかってしまう
「ぬうっ…ぬおおおおっ…」
壁のほうですっかり跡が残りながら倒れる幸村。それに近づく獅子劫は流石に心配そうな表情をしていた
「おい兄ちゃん、大丈夫か?」
「も、問題なきことでござる…其の不注意故なので」
そう言いながら立ち上がる幸村。それをみた獅子劫は思わず
「…お前さん、ひょっとしてサーヴァントか?そんな気配を感じるが」
「おおっ、シロウ殿が言ってた御仁でございまするな!其、赤のランサーでございまする!」
ドアップで顔を近づけて紹介するランサー。流石に味方同士と言え、いきなり真名を名乗るのは控えていた模様幸村。恐らくであるが、佐助があの後にでも注意はしたと思うが。
「割かと凄いぐらいだな…お前さん。まあいいや、赤のセイバーのマスター…獅子劫界離だ」
そう言いお互い握手を交わし合う。其れを終えた後、幸村はキョロキョロと周りを見た
「そう言えば獅子劫殿、セイバー殿のお姿が見られませんが」
「あいつか?確かさっきまで近くにいたはずだが」
霊体化しているのか、マスターである獅子劫でも分からず幸村もそこまで探知に優れてないため、探していたが、そんな幸村の背後から気配を察し振り向くと…
「おっと、悪かったなマスター。ちょっと面白そうな奴だったから、離れて見てたけどな?」
一人の騎士が現れる。顔立ちは中々の物で、金髪に丁度いいぐらいの長さをしており、銀色を中心とした鎧姿をした、""赤のセイバー""が姿を現す。
「むっ…この気配は、もしやサーヴァントでござるか?」
「そうだぜ。オレが赤のセイバーさ。んでもって、お前もまたサーヴァントで良いんだろ、赤側のほうだけどな」
一目見ただけでサーヴァントと判断。どうやら洞察力も中々の物である。流石クラス分類の中でもトップクラスとされているセイバーでもある。
「お初になり申す。其、赤のランサーでござる!真名は…この場では告げられぬゆえ、申し訳ございませぬ」
自己紹介する幸村。先も言ったが流石にここでも真名は名乗っていなかった。少なからずここは市街地、いつ誰が聞いてもおかしくなかったので、味方同士と言え控えていた。
「…すげえ暑苦しいな。下手すりゃあれ以上か」
かったるそうに答えるセイバー。どうやら過去にもそういう暑苦しい人物の事を知っているような表情だ。
「まあいいか。真名は変に言わなくていいぜ?どの道この聖杯大戦、どっちかの陣営を潰し終えた後は結局そのまま、聖杯戦争に繋がるってもんだしな」
「…そう言えば、この聖杯大戦は通常の聖杯戦争とはまた違うございまするな?」
セイバーがそう語り、改めて聖杯大戦の事を思い浮かべる幸村。
元々この聖杯大戦は、日本の冬木市と呼ばれる地域で行われた聖杯戦争のことであり、3回に渡り冬木のほうで行われていた。だが、その3回目で突然と乱入してきたドイツ側の影響で、大聖杯が奪われてしまう。
それが原因で、秘匿されるべき聖杯のシステムが流出された結果、世界中で小規模な聖杯戦争が行われていたのである。
そして今回のルーマニアでは、その奪われた大聖杯が有るとのこと。それを言ってきたのはかつて時計塔に所属していた、ユグドミレニアという一族が宣戦布告して来たのである。
そう、彼らの一族こそその時のドイツ側と手を組んで大聖杯を密かに奪い、自分の物としてきたのだ。
教会側はすぐさま刺客を送るも見事に全滅をしてしまう。しかしながら、聖杯の予備システムを起動させる。これにより、通常の聖杯戦争では起こらない聖杯大戦の幕開けともなった。
「時にセイバー殿と獅子劫殿は、これからどちらに?」
「ああ、取りあえず俺たちは自由行動しつつ、黒側の足所を探るって方だ。何かあれば、そっちの神父に連絡ぐらいはするさ」
「勿論早い物勝負ってもんだ。動けやすい俺とマスターなら黒の陣営なんてちょちょいのちょいで片つけてやるさ。んじゃ、戦場でまた会おうな」
そう言い、獅子劫とセイバーは幸村と別れそのまま立ち去っていく。その姿が完全に消えるまで最後まで見送った幸村は、この町の風景を見つつ
「…あの御仁達なら、思いのほかうまくいくかもしれないな。ならば俺も、戦いに備えて『アレ』の完成を急がさねば」
幸村も新たな決意を抱きつつ、教会へと戻っていった。
幸村の言う『アレ』とは一体…佐助自身何か幸村についての異常を知っているかの様子…シロウ神父とアサシンの企てと、人知れずとして戦いの準備は少しずつと整いつつある。
程なくし、聖杯大戦の幕開けに近い戦いがあったが、それはまた別の話にしよう。
だが、幸村自身まだ気づいていなかった。敵陣営である黒側のほうでは、予想だにしていない人物が召喚されていたことに…
そんな中で諜報担当をしていた佐助も、この事を気づくのも更に先の話であった。
ご静聴ありがとうございました。さて、実のところ赤の陣営だけ盛り上げてはアレなので、ここから少しずつ黒の陣営側の話もしていくつもりです。
いったいどのような人物が黒側にいるのか…全ては次回以降になります。
キャラクター紹介は本日中にでも投稿するつもりです。
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