BASARA/Apocrypha   作:立花総司

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この時間帯ですが投稿致します。
ようやく明らかになったバーサーカー。さあどんな動きになるのやら…

今後ですが前書きは簡素にさせていただきます。


【第7章 竜の右目と忍の本懐】

夜のこの時間…赤の陣営のほうでは差し詰め特に変わらずな日々である。

しかし、そんな中で幸村は外において何やら巨大な兵器を開発しており、その完成も間近に迫っていた。

 

 

「間もなくか…時間こそかけたが、この分ならば間に合うはずだ」

 

 

幸村自身、少しでも聖杯大戦での戦いを有利になるよう、自身の宝具の一つを最大限に活用できるよう色々と調整やら仕込みを施していたようである。

背後にある兵器…寧ろそれは出城のような感じで、雲を突き抜けるが如く、その先端にはいくつもの大砲が設置されている巨大兵器そのものであった。

 

 

「(それにしても…どうにも佐助からの報告が今も脳内に残っている。これが事実ならば、何ともいえぬことになる)」

 

 

夜空に月を眺めながら、幸村はふと少し前に分身の佐助からの報告を思い返していた。

 

 

何を隠そう、先ほどまで同盟を組もうとしていたルーラーが、同陣営である"赤"のライダーによって襲撃し殺害行動を起こそうとしていた。

幸村自身、正直驚きを隠せない所であった。2回ほど佐助に聞いた物の、間違い無いとされている。

そしてそれを庇ったのは、敵側である黒の陣営である、"黒"のセイバーであった。セイバーの助力が無ければ恐らくルーラーはやられていた可能性が非常に高いと佐助は言っていた。

そんなアキレウスだが、どうやらマスターの指示で動いたとされている。今までマスターの存在など微塵にも感じなかった筈なのに、何故か今頃になって連絡が取れたのか…不思議で仕方がないのである。

 

 

「(駄目だ…シロウ殿が一体何を考えているのか、今の幸村では見当もつかん。それに、このままではるーらー殿への同盟が難しいやもしれん)」

 

昨日中にでも、ルーラーとの連携を考えていた幸村であったが、赤側ではそれをよしとしない分類がいる事が発覚してしまい、迂闊に対応できないと考える幸村。下手に同盟を組むにしても、邪魔が入らないとは限らない。

一先ず佐助には、同盟の件は一先ず後回しにし様子見を行う事を伝えることにしたのである。

 

 

考え事をしていた幸村に、一人の男性がこちらに近寄ってきた

 

 

「おー、これがかの有名な出城でしたか。これはこれは…とてつもなく凄まじい兵器ですなー!」

 

 

その男…緑色を中心とした衣装を身に纏い、まるで演劇作家のように振舞う男は、"赤"のキャスター…その名を『ウィリアム・シェイクスピア』と言う。

その名を聞けば、恐らく誰もかが思い浮かべるのは世界一有名とされる劇作家とされる。有名である作品ならば、「ロミオとジュリエット」・「リア王」・「マクベス」と言った分類であろう。

キャスターの分類でも、魔術面に対する戦闘能力はほぼ無い分類で、人を煽る事を平然と吐き続けると言う、ある意味佐助よりタチが悪いサーヴァントでもある。

戦わず、ただひたすらネタを集める作家。執筆するのにたまに自分から色々と赴くが、上記の性格の故で色々と掻き回すほうだが。

 

「シェイクスピア殿ではございませんか。ええ、これこそ我が真田に伝わる出城の一つでございますからな。本来ならば、まだ他にも用意は出来たのでござるが如何せん消費が高い方なので」

 

 

どうやら幸村が今まで作っていたのはこの巨大出城だった模様。そしてこの強大な力を秘めているのはどうやら宝具であることに間違いはなかった。

この宝具、本来ならば真名さえ名乗ればそのまま出現は出来るのだが全盛期に比べて出力が落ちており、この大戦になるならば火力面の心配もされていた。

そこで、独自の判断で幸村は材料を集め上げひたすら完成に向けて調整を兼ねつつ行っていたようだ。

 

 

「ここまで総掛りの出城とは…いやはや、『険しい丘に登るためには、最初にゆっくり歩くことが必要である』!と言う事はまさにこの事でしょうな」

 

 

このシェイクスピア、色々と何かしろ生前自分が使った名言を所々使って色々と解釈しているのだが…これがまあ人によっては面倒な部分がある模様。

出城を深く眺めている所、幸村から声がかかる。

 

「時にシェイクスピア殿、貴殿がこちらに来られたという事は、この幸村めに何かご用件があるのでございますか?」

「ああ、特にはございませぬぞ。ただの観察と言う所です。マスターもランサーに関してはつくづく自由にしてほしいと言われてるほうですし」

「シロウ殿が…でございますか?」

 

 

時にこのシェイクスピアだが、実はシロウの事をマスターと呼んでいるのだが、こちらに関してはどうやら中々連絡が取れないマスターとは既に縁を切っており、シロウを新たなマスターとして対応している様子である。

キャスターの性質としては、自身の欲望や嗜好を優先する傾向が強いためたとえマスターであろうとも、場合によっては裏切る可能性が非常に高い方である。そういう意味では、マスター鞍替えもあり得るのである。

そして先ほど言った言葉に、幸村は?マークを浮かべる。

 

「おや、お気づきではなかったのですか?マスターはかなりランサー殿をお気に召しておりますぞ?そう、『簡潔こそが英知の真髄である』と言う事ですぞ」

「な、成程…しかしながら、其のような一直線な武士を注目して下さるとは…」

 

 

意外にと、シロウは幸村をかなり優遇されていたことが分かる。そう言えば、今回の宝具強化のためにあれこれ自由にしても良いと許可を得れたのもシロウのおかげでもある。

セミラミスは少々渋っていたのは思い浮かべるが…

 

 

「ふむ…しかしランサー殿と接していると色々とインスピレーションが浮かんでまいりましたぞ!新作も近々発表させていただきましょう!では今宵はこれで失礼いたしますぞ!」

 

ハハハ!と高笑いしながら霊体化して去るシェイクスピアであった。色々とテンションが高い方だ。

 

 

「…シロウ殿がこの幸村の期待に応えて下さるか。だが、本当にこのままでいいのか?」

 

 

悩む幸村。この悩みをシロウ神父に話そうと考えてもいるが、本当にそれでいいのか心の中で迷い込んでしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、その一方でミレニア城塞付近の森ではアキレウスとアタランテがそれぞれ動いていた。距離も大分近くなってきて、動きを止める二人。

 

 

「この辺りで良いだろうな。よし、一丁頼むぜ姐さん!」

「だからその名はやめんか…まあ良い、速やかに済ますぞ」

 

 

溜め息をつきながら、アタランテは弓と弓矢を取り出し、一本の弓矢を弦に構え上空に向ける。

 

 

「さあ、せめてこちら側で踊ってもらうぞ。黒の陣営たちよ」

 

それを勢いよく放ち、まるでそれは一つの流れ星になったように流れていった。それは、黒の陣営側にもすぐさまキャッチされることになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんだありゃ?流れ星か…いや、その割に今さっきできた輝きにちけえな」

 

 

そんな中、部隊演習を行っていた政宗は上空からの違和感を感じ、空を見ると一つの緑色の閃光が見えたのである。この時間帯では普通見えない筈の物…それは即ち

 

 

「恐らく敵方の侵入の可能性でしょうな。政宗様、すぐさま出撃の準備にかかるほうが宜しいかと。防衛も確かによろしいですが、相手は英霊2体…しかしながら一騎当千の実力者であることは間違いないかと」

 

背後から政宗に近づく"黒"のバーサーカー。どうやらすぐに敵による行動だと言う事がわかった。

速やかな殲滅の提案し、目を一度閉じた政宗は、次に目を開けた時にこう言う。

 

 

「Hum…早速お出ましってところか。よし、俺らが出向いてやるとするか!俺らの領域に勝手に入るなんざ、竜王たる俺が許すつもりもねえしな」

 

 

そう言い演習を一先ず終了させ、部隊には何かあったら動ける指示をしてバーサーカーと共に魔力の匂いがする方面へと向かう。トゥールは今回は留守番を担当する事になる。

その際にも他のマスターやサーヴァント達の連絡を密かに行う事になっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すぐさまその場所にたどり着いた政宗とバーサーカー。そこにいたのは、昨日戦ったアキレウスの姿であった。

 

 

「HA!またこんなところであんたに会うなんてな。これもまた一つの巡り合わせって奴か?」

「案外そうかもしれねえな。けどまあ、今回はちょいとばかり訳ありって所でな。悪いが、相手してもらうぜ?」

 

そう言いながら、槍を出現させ政宗に向って構えるアキレウス。そんな政宗も、刀を一本抜こうとすると、バーサーカーが前に出て

 

 

「政宗様、あなたは昨日の出陣で少なからず傷の残りがあるはずです。ここは…この右目にお任せ頂きたい」

「おいおい、俺からの楽しみを取るって言うのかよ?けどまあ…ここにきてからろくに刀を振ってねえもんな。OK、ここはお前に任せるぜ。好きに暴れてきな」

 

そう言い政宗は刀を抜くのをやめ、下がる事にする。そんな中バーサーカーは刀を抜きながら前に出る。

 

 

「悪いが…てめえの相手はこの俺にさせてもらう。政宗様が昨日の死合として良い勝負をされたらしいが、それが誠か否か…一人の武人として勝負をさせてもらう」

「おおう、良いぜ。好きなだけ相手をしてやるよ。どの道勝つのは俺だけどな」

 

 

余裕を持って答えるアキレウス。対するバーサーカーは冷静にかつ周りを確認し戦闘態勢に入る。

 

 

「さあ、死合ってもらうぜ!"黒"のバーサーカー!てめえの本気を見せてみろ!」

「言われるまでもねえ。奥州筆頭、かの右目を司る『片倉小十郎』…参る!!」

 

 

"黒"のバーサーカーは戦いの意気込みとして、己が真名を名乗りアキレウスに向けて突撃し戦闘に入るのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦闘に入ると同時、ミレニア城塞の面々にもこの情報が伝わり電子映像でアキレウスとバーサーカー…小十郎の戦闘場面が映るのである。

 

 

 

片倉小十郎…奥州筆頭である伊達政宗の副将でもあり、政宗がまだ元服する前である「梵天丸」の剣術指南役とされていた。

鬼のように鋭く、その目線は常に政宗を補佐するような形で動き、竜の背中を唯一預けられる存在であるのが、この小十郎である。

そんな政宗も小十郎に対する強い絆は本物であり、口ではどう言おうともそんな小十郎を強く信じているため、安心して戦に臨めるぐらいのほうである。

 

 

そんな小十郎のマスターでもある少年…「カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア」は自室でそんな様子を眺めていた。

 

「頼むぜバーサーカー…俺がこう言う事を言える口じゃないけどな」

 

 

ギュッと手を強く握りながら、その戦う場面をじっと眺めていた。

実のところ、小十郎は政宗の側にいながらも、何かあればすぐさまカウレスの元に動ける支度も整えており、基本的にあまりコミュニケーションは取れてないが、その間の信頼関係は高い方である。

現に、政宗が他の活動中の間はカウレスを少しでも前線面で何かあってもいいように鍛えているほうである。まあ、カウレスにとっては半分地獄のような日々らしいが…

しかしながら、平凡であった彼の中にも、フツフツと戦う心得が少しずつ出てきて一歩ずつであるが成長している感じも見られているのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

既に城塞では赤の陣営が攻めてきたと情報が行き通り、内部の面々は次々と外に出ていく分類が増えていく。そんな中佐助はうまくいったと思いつつ内部に侵入し情報を集めていた。

結構いろいろと情報を仕入れており、後のところはさっさと退散するぐらいであるが…念の為か、まだ少し調べておきたいところがあったのである。

 

 

「(旦那たちのおかげで随分と仕入れは成功したが…問題は大聖杯の設置場所とまだ見ぬ"黒"のアサシンの情報ぐらいってもんかね)」

 

 

大聖杯の居場所、そして未だ合流すらしていない"黒"のアサシンについての情報…それさえ掴めればルーラーへの接触を考えている佐助。色々な部屋を探しまわって情報を探っているが、中々見つからない。

 

 

「参ったな…どっちか片方さえ掴めれば後は良いぐらいなんだが」

 

ポンっと本を棚に戻しながら、部屋を出る佐助。次の瞬間

 

 

「おっと!?」

 

 

突然と顔に矢のようなものが放たれ、すぐさま回避する佐助。

 

 

「…これを見抜くとは。驚きましたね」

 

 

声がする方向に目を向けると、一人の男性が矢を構えていた。見る限り、アーチャーのクラスを持った英霊である以上、"黒"のアーチャーであることは間違いなかった。

 

 

「げっ、冗談でしょ…俺様の隠密行動を見破るなんてあり得ないって」

「ええ、私も正直驚きました…"赤"のライダーとアーチャーを使って陽動作戦を行い、そのあなたはこちら側の情報を掴み取る行動を行う…理に適う行動、見事と言わざる終えません」

 

 

完全に見破られている…おかしい、この計画は完全に漏れてない。寧ろアキレウス達は見事にその手の役割をしっかりと果たしているが、目的に関しては敵側に一切呟いてない筈。

 

 

「理由はともかく…これはちょっと分が悪いね。あんたみたいな分類、まともに相手しているわけにはいかないね」

「と言って、私があなたを見逃すはずがありません。どうやら情報の大半を得ている様子…迂闊に陣に戻らせては今後の活動にも支障が出てしまいます。ここは討たせてもらいます」

 

 

そう言いアーチャーはすぐさま弓を射抜く。肝心の佐助はすぐさま回避をし窓を破り急ぎ撤退を図ろうとする。

 

 

「そうはさせません!」

 

 

恐ろしい速度で弓を連射をするアーチャー。流石な佐助も手裏剣やクナイを取り出し対応するも、あまりの量に苦戦し、やむ負えず城塞の天井に足をつける。

 

 

「おいおい…あの海神の巫女さんじゃあるまいし、何なのその弓の射撃力は!?」

 

 

悪戦苦闘する佐助。忍としての技術力は確かに高いも、幸村や政宗と違って前線メインの分類ではない。どうしても力量の差が出てしまうほうである。

 

 

「成程…それほどまでの技量を持ち、かつ隠密活動を行える。そして、そこも驚きましたが正規のサーヴァントではなさそうですね?」

 

 

同じく上空からアーチャーが同じ目線で降り立つ。まさかそこすらも見破られているとは…最悪"赤"のアサシンと名乗って行動する事も視野に入れていたが

 

 

「お宅…そこまで見抜けるって事は、未来視の力でも秘めてるわけ?」

「…そこは流石に見破りましたか。ええ、確かに持っていますがあくまで範囲は狭まってるだけの方。完全にはいきませんが」

 

そう語りながら、弓の構えを崩さないアーチャー。このまま撤退したいのだが、どうにも逃がそうとしない…と言って玉砕覚悟で倒せるほど甘くはないと判断している。

 

 

「どうしたものかね…まあ、ここで逃げたら大将の名に傷がつくのもあれか。良いぜ、"黒"のアーチャーさんよ。忍を舐めてもらっちゃ困るぜ?」

 

 

そう言い影の中に潜りこむ佐助。途端に気配が薄くなり、気配すら読み取れなくなった。

だがアーチャーは慌てずに流れで読み取ることにしている。

 

 

「…成程、影に紛れての奇襲と来ましたか。ですが、読みが甘い!」

 

 

すぐさま後ろを振り向き一つの場所に矢を放つ。すると手が出てきて両手で何とか抑え込む佐助。

 

 

「こりゃまあ、随分と来たもんだ。だが…これでお宅の弓の射撃に対して何となく読み取ってきた感じだな」

 

 

すぐさま弓矢を捨て、印を刻むと10体ほどの分身体が現れる。

 

 

「こうなったら、トコトンあんたの弓さばきを見せてもらおうじゃないの!」

「数で動く…良いでしょう、全て射抜いて見せましょう!」

 

 

こうして佐助VS黒のアーチャーとの火蓋が開始されようとした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この戦いの中、"黒"のライダーがホムンクルスの少年の手を引きながら城塞を後にしていた。だが、運命とは残酷にその逃げてる様を見られていたとは気づいていなかったが

 

 

 

 

--to be continued--




黒のライダーの次回予告的なノリ


「やっほー、僕だよ。今回僕の出番が最後あたりだったけど、次回はちゃんと出るつもりだからよろしくねー!辺り一面バトルバトルと続くね、僕が入り込んだらすぐ終わっちゃうから、逃避行の続きだね!

さあ、感想に評価と色々と待ってるから今後ともよろしくねー。ネタバレ系統の回答はできないからそこも一応おねがーい♪それじゃ、バイバーイ!」
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