上里友海は勇者である   作:水甲

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24 例外というもの

友海SIDE

 

私の危機に颯爽と現れたのはパパ、牡丹パパ、そしてあの人はある世界で一緒に戦った人……

 

「パパ……どうして……それに若返ってるよ」

 

「天の神の力でな。この頃が一番全盛期だったらしい」

 

「そっか……パパ。助けに来てくれてありがとう」

 

私はぎゅっとパパに抱きつくと、邪神は狼狽えていた。

 

『な、何故例外がここに!?お前らは来れないように結界を張ったのに!?』

 

「調査不足ですよ。邪神。例外は彼らだけじゃないです」

 

『そうそう、というか貴方みたいな間抜けな神は見たことありません』

 

「さ、サンチョが喋ってる!?」

 

園子おばちゃんがぬいぐるみを見て驚いていた。いや、園子おばちゃんだけじゃない。みんなもだ

 

『私はヒメノ。今はこのぬいぐるみを依り代にしているのです』

 

「因みにヒメノ様は守り神で、私はその勇者……守護の勇者です」

 

「よく分からないけど、あんた達に任せてもいいってことよね」

 

風おばちゃんがそう聞くと三人はただ頷くのであった。

 

『例外風情が……勝った気でいるな!!』

 

邪神は翼を大きく広げ、無数の触手を生やしていくが、パパと牡丹パパが切り裂いていった。

 

「神を名乗るくらいだから強いだろうと思ってたけど……」

 

「言ってやるなよ。海。怒りで我を忘れてるかもしれないぞ」

 

『ぐぬぬぬぬぬ!!ならばこれでどうだ!!』

 

邪神は巨大なエネルギー弾を作り出し、パパたちに向かって放つ。だけど守護の勇者が前に立ち、巨大な鏡でエネルギー弾を弾いた。

 

『があああああああ!?』

 

弾かれたエネルギー弾を喰らう邪神。その隙にパパたちは後ろに回り込み、

 

「全てを焼き払え!天神刀!!」

 

「切り裂け!祝水神刀!!」

 

「全てを浄化せよ!!姫葉刀!!」

 

三人の斬撃が邪神を吹き飛ばした。邪神は地面に落ちた。

 

「友海!牡丹!」

 

「とどめを刺せ!!」

 

「牡丹……行くよ」

 

「うん」

 

私達は邪神目掛け、自分たちが出せる最大の攻撃を放った。

 

「爆裂!勇者パンチ!!」

 

「ライトオブセイバー・アロー!!」

 

私達の攻撃が邪神に当たり、周辺が煙に包まれた。今のは手応えがあった。

 

「勝った?」

 

「これで……終わったの?」

 

私達が警戒する中、煙が晴れていくとボロボロの姿だけど邪神は立ち上がっていた。

 

『例外……流石は運命を変える力を持ったものたち……このままだと倒されてしまう。だけど!!』

 

邪神は力を開放した瞬間、巨大な怪物へと姿を変え、邪神の周りには黒いバーテックスが集まっていた。

 

「どうする海?あの時と同じ姿に変わるか?」

 

「私もヒメノ様と融合すれば……」

 

「……………」

 

『無駄だ!今の私にはお前たち例外であろうとも私はこの場から逃げ出してやる!!そしていつかお前たちに復讐してやる!!』

 

邪神が叫びを上げながら、私達を睨みつけていた。するとパパは……

 

「はぁ」

 

何故かため息を付いていた。

 

「邪神とやら……例外、例外言うけどな……お前、間違ってるぞ」

 

『何が間違ってる!?貴様らがここに来るであろうということ考えていなかったことか?』

 

「いいえ、僕の事を例外って呼んでることだよ」

 

『お前は確かに例外だ!!その手で運命を変えたではないか!!』

 

「海くん、邪神の言うとおりよ。私がいた世界では海くんはみんなを救ったけど、海くんはその命を落とした……でも貴方は自分の運命を変えた……」

 

「赤嶺。そう思うのはしょうがないけど、僕はそうじゃないって思ってる。何せ、一人じゃ誰かを救うことはできないから……僕は仲間と手を取り合って、初めて運命を変えた」

 

『だとしたら誰が例外だというのだ!!』

 

パパはまたため息をつく中、こっちにゆっくりと向かってくる足音が聞こえた。

 

「お前、僕のことを見ていたなら分かるんじゃないのか?僕が初めてバーテックスと戦った時、とどめを刺した奴を。国一つ滅ぼしかねない兵器を破壊した奴を。魔王より強い悪魔を倒したやつを。太陽の姿に変わったバーテックスの動きを止めたやつを。絶望という名のバーテックスを倒したやつを!天の神が作り出したシステムに大ダメージを与えたやつを!」

 

急に誰かに頭を撫でられ、顔をあげた瞬間、私は涙が溢れてきた。ママたちはその二人を見て、誰だか分からないでいた。赤嶺ちゃんは驚きを隠せないでいた。私と牡丹は涙を流していた。牡丹パパと守護の勇者さんはその二人をただじっと見つめていた。

 

「とはいえ、そいつは例外って呼ばれるのはイヤみたいだ。呼ぶなら………」

 

「史上最強のアークウィザードと呼んで欲しいところですね」

 

「ウミさん。ここからは私達が」

 

「頼んだぜ。めぐみん、ゆんゆん」

 

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