改造人間はヒーローになる   作:就職太郎

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第2話

ー 1年後 ー

 

 

家の近くの河川敷。俺の訓練所だ。

ホッパーと呼ばれるだけあって、俺の体は脚力を第一に強化されていたらしい。まぁ、パンチ力もそこらの強化系と張り合うぐらいなんだが。

 

「調子はどうだ?猛」

 

「ようやく自分のものになってきましたよ、おやっさん」

 

 

立花藤兵衛。両親が他界している俺を面倒見てくれる、立花レーシングクラブの会長。親同然の恩人であり、俺の体の理解者で協力者。俺の体のことはオールマイトがおやっさんに話しておいてくれた。

 

 

「サイクロンの方はどうだ」

 

「サーキットでしか走れてないので、なんとも」

 

おやっさんがチューンナップしたcbr400r 通称 サイクロン

そこらの中型になら余裕で勝るスペックを持っているが、俺がまだ免許すら持っていない為、直近で取れる中免に合わせた400にしたらしい。ちなみに、通常なら車検は絶対通らないが、コネで無理くり通すから絶対警察には捕まるな、とおやっさんに言われた。大丈夫なんだろうか…

 

 

「今はストレージの中に入ってるんだろう?」

 

「ええ、1万ちょいの所で止めてます」

 

「便利なもんだなぁー、お前の個性。まぁこっちとしちゃあ、なおしがいが無くてつまらないんだがな」

 

 

個性『ストレージ』

印をつけた物を出したりしまったりできる個性。

両手で触ったものが〝印〟を付けた状態になり、印自体は目には見えない。今のところは最大4つ同時に収納可能、その内の3つはサイクロンとショッカー時代のバトルスーツ、バイク用ヘルメットに当てられている。

 

印済みの物は、いくら壊れようが1度出し入れすれば印を付けた時の状態に戻る。俺のサイクロンはフル整備の状態で印をつけた為、おやっさんには悪いがメンテは必要ない。

 

 

「まぁ、入試まであと数ヶ月。気い引き締めていけよ」

 

「はい!」

 

「ああ、そうだ。お前に客が来てる。飯がてら一回帰るぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「お待たせしてすみません。相澤先生」

 

「いや、急に来て悪かったな本郷。調子はどうだ」

 

「問題ありません」

 

 

相澤消太先生。ヒーロー名、イレイザーヘッド。

雄英の先生で事実上、俺のお目付け役であり師匠でもある人だ。

 

 

「それで先生、バイクの件はどうですかね」

 

「一応許可が降りた。試験会場も私有地だからな。だが、60以上出すな。」

 

「ありがとうございます!」

 

 

入試はサポートアイテム持ち込み可、とのことだが、バイクをサポートアイテム扱いできるかどうかは不安だった。

 

 

「お前の戦闘スタイルは知ってるが、わざわざバイクを使わなくてもいいだろう」

 

「でも合理的でしょう?」

 

「…どうだかな」

 

おやっさんの入れたコーヒーを飲む相澤先生。

 

 

「……それで師匠(せんせい)、この後は…」

 

「ああ、少しだが稽古をつけてやる」

 

「お願いします!!」

 

 

 

 

こうして俺は雄英への道を、一歩一歩確実に辿っていく。

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