System Mind──── 機械の少女は涙を流す 作:feel0330
下を見れば、夜でも道路照明灯に照らされて、国道を走行する車が右から視界に入ってはすぐに左に消えていくのがよく見える。
父親は体が弱く、医者からは外出を控えるように言われていたが、仕事の都合でどうしても海外に行かなければならなくなり、結果、現地のウイルスが元々持っていた病気と合併症を起こし、そのまま亡くなった。
母親は父親が死んでから何も口にしなくなり、衰死した。
遺産は冬樹が一人息子だったため、財産は全て冬樹に相続された。
親戚一同は冬樹を養子にしようと近づいてきた。
学校では元からカツアゲなどには会っていたが、冬樹自身が大金を手にしたことによりいじめはさらに加速し、友達と思っていた人物までお金をせがむようになった。
人間の醜い金や権力への欲求に冬樹は絶望した。
もう、疲れた。
何もかもがひどく汚く見える。薄汚れた笑みを浮かべる形だけの大人。
暴力を振るい、僕を嘲笑う学校のやつら。
友達を名乗り、金をせがむ小学校からの友達だったもの。
何もかもに絶望した。
冬樹はフェンスから身を乗り出し、手の力だけで体を支えた。
この手を離せば、これ以上、こんな汚い世界を見ないで済むようになるのか。
自殺なんてしたくないけど、これで解決するならそれもいいのかも。
冬樹は静かに目を閉じた。
目を閉じると色々な思い出がよみがえってきた。
家族で行った旅行のこと。
友達と遊んで日が暮れるまで夢中になったこと。
どれもこれも今はもう体験できないけど、冬樹にとってはかけがえのない、金なんかよりも大切な宝ものだ。
死ぬ前に思い出せてよかったな。
これで未練なんかなく死ねる。
冬樹は再び目を開け、手から力を抜こうとした。
その時だった。
「死ぬんですか?」
後ろから声がした。
手に力を込めて体を起こし後ろを見ると、そこには十歳くらいの小さな女の子が立っていた。
「こんな所で何してるの?危ないよ?」
少女に聞かれたことには答えず、そっと少女が立ち去るのを促す。
「死ぬんでしたら、その命私にくれませんか?」
「……え?」
少女は僕の眼を見て真剣に言ってくる。
「死ぬんでしたら、私のお手伝いをしてくれませんか?」
「……お手伝い?」
「はい。すごくすごく時間のかかるとても難しい仕事のお手伝いをしてください」
少女は真剣なまなざしで僕に言った。
そこには、一切のふざけた感情はなく、本気でお手伝いをしろという意志あった。
「君は一体…」
「私は
初めましてfeelです!
今までは二次作品をさせていただいていたのですが、今作品からはオリジナルをメインに定期投稿していけたらな、と思います!!(志だけは高い
これからは今作品以外も投稿していく予定なので読んでいただけると嬉しいです!
感想などをいただけるとやる気が増しますので、+でも-でもいいので聞かせてください!!