次回は戦闘やるから待ってて。
水「咲!!大丈夫か!!」
僕は走りながら声をかける。
咲「………せ……せんぱ……「あぁ、喋んな!!」………はい」
傷を見ると結構、深くまで斬られている。このままだと明らかに命に関わるぞ!!
水「こうなってると僕1人じゃどうしようもねぇ!!」
とにかく、リリの力を使って癒しをかける。
水「あいつに頼るか。あの後輩なら気にせずやってくれる!!」
走りながら電話をかける。
ガチャ!!
『先輩?先輩からボクに掛けてくるなんて珍しい!!嬉し……「わぁったから待て!!」』
彼女は
東京武偵高校衛生科兼狙撃科1年生で衛生科狙撃科共にAランク。
武器はコルトSAA、PGM・ウルティマラティオ・ヘカートⅡ、脇差
白く長い髪をリボンで一本三つ編みにしており、空色の瞳をしていて、確か身長は148㎝。幼児体型だが特に気にしてないらしい。長いアホ毛が一本あって左側に星形のヘアピンをつけている。
そんな彼女は僕とレキにいつもついてくるんだけど咲が来てから少しは大人しい。まぁ、来る時は来るんだが。
水「急ぎだ!!咲が大怪我したから治療の準備しとけ!!あと10分でいく!!」
『え?咲ちゃんが!?』
水「分かったら返事!!」
『は…はい!!』
すぐに電話をきるとスピードを上げて走る。
美癒「あ、先ぱ………って、咲ちゃん!?生きてるんですか!?」
どうやら美癒の目にも瀕死状態に見えたらしい。
水「辛うじてな!!まだ敵は近くにいる!!せめて止血をある程度しねぇと!!」
咲は出血がひどい。このままだと血液不足で死ぬ!!
美癒「止血剤の用意にはまだかかります!!丁度底をついてました!!」
水「取り敢えず止血テープ!!ありったけ!!」
美癒「言われなくてもやりますよ!!」
美癒は手際よくかつ迅速に対応する。
『水!!』
水(何だよ!!リリ!!今忙しいん……『ライフィーがもう来る!!』なに!?)
ヤバい!!思ってたより速かった!!
美癒「先輩?」
水「もう敵が近くまで来てる!!」
美癒「えぇ!?ど……どうしたら……」
咲「…………私をおいて逃げてください………それなら…………」
美癒と二人でうろたえていると咲がそんなことを言い出した。
水「バカ!!人のことより自分のこと心配しろ!!死ぬぞ!!それならここで僕が迎え撃って……」
咲「………先輩……こそ…自分より私の命を……心配してるじゃないですか……」
そんな会話をしていると美癒が突然、笑ってきた。
水「……何だよ」
美癒「二人とも馬鹿だぁって」
………ん?どういうこと?
美癒「結局、二人とも自分を大事にしないじゃないですか!!馬鹿ですよ………全く、羨ましいです」
水「………ん?」
美癒「どんな時でも大事に思ってくれる人がいて」
水「………僕にとってはお前も大事だよ」
美癒「………先輩って、本当に自分のことは考えませんね………先輩!!咲ちゃん連れて逃げてください!!そいつはボクで何とかします!!」
美癒は何か覚悟を決めたような顔で言ってきた。
水「ばっ!?お前あいつは本当に強んだぞ!!」
美癒「先輩のやってることはいつもこんなことですよ?………気配を感じました!!咲ちゃんをお願いします!!行ってください!!」
水「…………死ぬなよ」
美癒「それなら増援を呼んどいてください」
水「了解!!」
僕は再び咲を抱えて走り出した。
「感動的だな………先輩を助けるなんてな」
そいつはドアをすり抜けて入ってきた。しかし美癒は動じないようにする。
美癒「あなたですか………」
「ライフィーエンドだ。ライフィーとでも呼べ」
美癒「ボクは足止めです。相手してくださいね?」
ライフィー「かわい子ぶっても無駄だ。俺は容赦ないぜ?」
美癒はライフィーを悪戯な目で見る。
美癒「先輩は強いですから、ボクも負けません」
ライフィー「そんな幻想捨てちまいな!!」
再び走る。
でも今は抱えている咲が軽い。
………すなわち、もう瀕死だ。本当に危険だ。
美癒で止められる時間はそう長くない。それなら武偵校のどこに逃げても無駄だ。
なら、あそこしかないだろう。
咲に色々バレるが命には変えられない。
水「ついた!!」
そこは何でもないただの校舎裏。
でもここにはあるんだ、逃げ場が。
水は持っていたお祓い棒に魔力をそそいで地面を軽く叩く。
するとそこに大きなテレポータルができた。
水「咲!!驚くなよっ……って、いっても今は喋んな!!」
僕はテレポータルに入った。
ついたのは近未来的な研究施設。
ここは本来、存在しない場所に空間の歪みを作り、無理矢理秘密基地を作ったんだ。
恐ろしいほどコストはかかるし魔力も消費したがここならイ ウーの誰にも見つからない。
しかもここ、とても広い。
一つの国が大きな研究をする時のような広さ。
この広さにしたことで入られても僕の場所に辿り着ける確率はかなり低い。
武偵校と繋いである部屋は研究室。
緊急のときにここに入ってすぐに治療するためだ。
水「咲!!もう大丈夫だ!!」
もう咲は本当に軽い。
すぐにベットの上に置いて止血剤をとる。
傷が深いのでこれだけではダメだがもう血を止めるだけすればいい!!
乱暴に止血剤を塗って、僕は武偵手帳を取り出す。
ラッツォ
……いわゆる復活剤。こうなると止血だけじゃどうしようもない。使うしかない。
水「咲!!これだけ答えろ!!アレルギーは?」
咲「………ない……です……」
水「わかった!!使うぞ!!一つ言うがこれはしょうがないから許せ!!」
ラッツォは心臓に………すなわち胸に打つ必要がある。
だから一旦、制服を脱がせる必要があるんだ。
咲が下着姿になろうが今は正直、気にならない。
咲の心臓………打つ場所をすぐに見つけて、ラッツォを構える。
水「…………ふぅ………さっさと戻っこい!!」
少し乱暴に……だけどしっかり狙いを定めて咲に突き刺す。
すると咲はすぐにゾンビみたいにばっと起き上がった。
そのせいで僕の頭にゴツッとぶつかってきた。
水「ぐはぁ!?」
そして思わず吹っ飛ばされた。
ラッツォは興奮剤みたいなものでもあるからどうかと思ったが頭ぶつけたせいでクラクラしててそれどころじゃなさそうだ。よかったよかった。
水「いててて………咲?」
咲「もう!!先輩!!痛いです!!」
水「起き上がってきたのお前だろ!?」
はぁ………とにかく、元気で良かったよ。
咲「………で、ここって………」
水「時空の歪みに作った僕の研究施設だ」
咲「………先輩って何者ですか?」
………言われるのは分かっていたけど少し言うのは嫌だな。
咲「教えたくないならいいですけど………」
水「いや、言うよ。ただし口外はなしだ」
咲「………はい」
美癒「くっ………」
ボクは完全に油断していたんだと思う。
水先輩が止めたのもわかった。
ライフィーは確かに強い。
もう手元の武器は全て壊され、残ったのは狙撃銃 へカートのみ。
ライフィー「お前も死んでもらおう」
「させないよ!!」
扉を蹴り開けて銃を乱射する。
ライフィー「誰だ!?」
「間に合った………千葉周一だ」
美癒「周一先輩!!」
鑑識科Aランク二年の先輩、千葉周一………本来は強襲科向きの戦闘特化だと水先輩に聞いたことがある。
周一「間に合ってよかった………」
「あ………」
周一「ん?……あ………」
………そしてもう一人………誰だ?
ん~………周一先輩に似てる?
「「なんでいるんだよ!!」」
美癒「えっと………どういうこと?」
周一「おい!!
周二「ちょっ!?待って待って待って!!謝るから!!」
美癒「えっと………周二さん?あなたは………」
ボクは状況が飲み込めず顔をしかめる。
ライフィーも同じく顔をしかめている。
周一「こいつは千葉周二!!俺の弟だ!!」
美癒「えぇ!?居たんですか!?」
周二「……まぁ、色々あったからな………」
う~ん………理由は直接あとで聞くとしよう。
ライフィー「よくわかんないがまぁ、いい。どっちも終わらせればいいんだ」
周一「………はぁ……周二、話と殴るのはあとだ。行くぞ」
周二「………了解。あと殴るな」
美癒「こんな時に喧嘩しないでください!!行きますよ!!」
水「………というわけなんだ」
僕はイ ウーのこと、璃々金のこと、ウルスのこと、そして僕の一族がその裏切り者だということも言った。
詳しいことは言えなかったがある程度は言った。
咲「…………先輩って、どこでも先輩ですね、人のことしか考えてない………」
水「だよなー………よく言われる」
ちなみに理子がイ ウーであることだけは言ってない。そこは個人情報だしな。
咲「先輩、ライフィーに勝つことは出来ますか?」
水「………わからん」
咲「………そうですか………」
確かに武偵に来てから僕は強くなったがやはり勝てるかまでは分からない。
水「大丈夫、お前のためにも勝つさ」
咲「信じてますよ、先輩」
再び戦いが始まる………
緋弾のアリア 16、17巻を買いました。まだまだ話はそこまで行きませんが………