緋弾のアリア with水竜の巫   作:月見草クロス

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戦闘なんて無かった。


美癒と千葉兄弟

ライフィー(3対1………面倒くさいな)

 

ライフィーの強さは確かに天下一品。でも周一、周二も弱くはないし、美癒も強いことは今までの戦闘でよく分かっていた。

 

ライフィー(しかし一番気をつけるやつは美癒だ)

 

戦闘の経験の多いライフィーだからわかった事だが彼女はおそらく超能力者(ステルス)

 

基本的に刀で戦うライフィーには超能力者(ステルス)は天敵なのだ。

 

しかもここじゃ本気も出しずらい………仕方ない、引くか。

 

ライフィー「じゃあな」

 

ライフィーは気配を薄くして消えていく……

 

美癒「待ちなさい!!」

 

周二「やめろ!!ここは逃がすぞ」

 

周二の言葉に美癒は顔をしかめて

 

美癒「なんでですか!!」

 

周二「今の俺たちに勝てる相手じゃない」

 

ライフィー「懸命な判断だ……さらば!!」

 

ライフィーはその言葉を最後に完全に気配が消えた。

 

周二「逃げたな……よかった」

 

周一「うん、そんなことよりな………」

 

周二「あ………」

 

周一「どこいってたばか野郎!!」

 

周二「にげろぉ!!」

 

今、敵が居なくなったところなのに追いかけっこを始めた二人を見て美癒は

 

美癒「………はぁ」

 

とため息をするのだった。

 

 

水「それであいつは逃げたと………」

 

美癒「はい、もうどこに行ったか分かりませんけど………また戦いを挑んでくるとボクは思います」

 

その後、ボクは咲ちゃんと水先輩と合流し、ライフィーのことを話した。

 

美癒「先輩………あと周一先輩とその弟のことは………」

 

水「あいつらまだ追いかけっこしてんのか?」

 

あの後、周一先輩とその弟の周二さんはずっと追いかけっこを続けている。もうどこに行ったのやら………

 

咲「とりあえず良かったです!!」

 

水(しかしライフィーはなんで引いたんだ………周一と周二はライフィーの敵でもないし………となると美癒?いやしかし………)

 

美癒「先輩?」

 

水「なんでもない!!」

 

今の顔は何かを考えている時の深刻な顔だったが気にしないでおこう。

 

美癒「で、先輩。ボクは色々聞きたいことがあるんだけど?」

 

水「うぐっ………」

 

先輩は痛いところを付かれたような顔をした。

 

美癒「先輩!!ボクは咲ちゃんみたいに甘くないですよ!!」

 

水「ですよねー………わかった。話すよ」

 

咲「先輩!?いいんですか!?」

 

水「来い、ここじゃ話しずらい」

 

 

僕は美癒もあの研究施設に連れていった。

武偵校の中だといつどこで話を聞かれているかわかったもんじゃない。

 

にしてもリリの力を使って結果を全く得られなかったとは………無念………

 

にしても一番、気になるのは美癒の事だ。

ライフィーはそう簡単に引くやつではなくしつこいやつなんだ。

しかもかなりの鋭い勘の持ち主で逃げる時に本当に相手が不利な相手と判断した時しか逃げない。

 

そしてその不利な相手は知っている限り一つ………

超能力者(ステルス)

一対一の時、刀一本で戦うあいつは敵の動きを予測するために前半は少しダメージを受ける傾向にあるが、超能力者は多くの技を持つことが多く、敵の動きの予測は難しくしかも一撃一撃がかなり重く、短期決戦を仕掛けられる。暗殺にしても気配を消しても察知できるため、あいつは本当に苦手だ。

 

それが僕をいつまでも捕まえられない理由でもある。

 

となれば美癒も………

 

美癒「先輩?」

 

水「ん?ごめん、考え事してた」

 

美癒「で、ここどこなんです?」

 

水「それも含めて全部説明する」

 

~少年説明中~

 

美癒「そうなんですか………」

 

水「そうなんです」

 

咲「そうらしいんです」

 

僕は咲に話したことを美癒にも全部話した。

美癒は驚く様子を見せたが次に出た言葉はこうだった。

 

美癒「先輩ってどこでも先輩ですね」

 

水「あれ?なんかデジャブ」

 

全く同じことを言われたのだった。

 

 

一旦、武偵校に戻るとそこでは周一と周二が仲直りして待っていた。そして理子が話があるということで理子の部屋に5人で向かった。

 

美癒「理子先輩もその………なんちゃらの一員なんですか?」

 

理子「そーだよぉー………なんちゃらじゃなくてイウーだけどね」

 

水「こう見えて理子も強いっちゃ強いからな」

 

理子「こう見えてとはなんだぁ!!トォ!!」

 

理子が僕の後ろにまわって来たので軽く後ろ蹴りを入れてやった。

「グハァ!!」と言って倒れる理子を咲は心配し、美癒は憐れむ目で見ていた。

 

 

理子の部屋に着くと予想通り、ジャンヌに夾竹桃、椿の研鑽派が集まっていた。

 

ジャンヌ「来たな………では、これよりイウー研鑽派のライフィー対策会議を始める!!」

 

キリッとして言ってるが要するにライフィーをどうするか……という訳だ。

 

夾竹桃「ライフィーはまず攻めてくるのかしらね」

 

水「知らん。ただ簡単に諦める奴じゃないし………」

 

椿「攻めてくると思った方がいいわね」

 

理子「とすれば………こっちから攻めちゃえばいいんだ!!」

 

周二「そうだな……そうする方が合理的………か」

 

素早く話を進めていく研鑽派に対して周一、咲、美癒はついていけてない様子だ。

 

水「要するにあいつの居場所が必要だな」

 

周二「となれば………そうだ!!こっちに忍者いるって言ってただろ?」

 

咲「………もしかして陽菜ちゃんのことですか?」

 

美癒「先輩の周りで忍者と言えば陽菜ちゃんだね!!」

 

水「風魔………か。いい案だな」

 

理子「私から頼んどくよ。それで私も手伝う」

 

ジャンヌ「それで行くか……しかし次はどう攻める」

 

水「全員で行くのは危険だし………」

 

周一「………いや、全員で行こう」

 

ここでやっと周一が口を開いた。

 

周一「お前、どうせ一人で行こうとか思ってたんだろ?」

 

水「うぐっ………」

 

図星だ。

みんなにこれ以上迷惑かけられない。

 

周一「それはダメだぞ。ここまで来た以上、見逃せない」

 

椿「そうね………みんなで行きましょうか!!」

 

咲「もちろん私も行きます!!」

 

美癒「ボクも!!」

 

水「お前らなぁ……」

 

その声に少し呆れる。

ライフィー相手に挑んでみんな死にかけたというのになんで行こうとするのだろうか。

 

理子「あー!!水!!それは自分のことしか考えてない顔だぁ!!」

 

水「お前は人の考えを読むな」

 

ジャンヌ「水、一つだけ言うがこれはいつもお前がしている事じゃないか」

 

その言葉に思わず首を傾げてしまう。

 

夾竹桃「………水はいつでも人のために動くから、たまには私たちにも動かせて」

 

水「………うわぁ、確かに」

 

納得してしまった。

 

夾竹桃「たまには仲間の話を描くのもいいかも………」

 

咲「何言ってるんですか?」

 

「「「「珍しい………」」」」

 

研鑽派は全員で口を合わせて言った。

 

夾竹桃「…………」

 

周一「なんか楽しそうな奴らだな」

 

咲「はい!!悪い人たちじゃないですね!!」

 

美癒「う~ん………多分、悪い人たちだよ」

 

周一「………どういうことだ?」

 

美癒「確かに悪い事をする人たちだと思うよ。だけどそれも優しい先輩に影響されて、こうなってるんだとボクは思うんです」

 

周一「………だな」

 

咲「そうだね」

 

水「なぁ~に三人で話してんだ?」

 

「「「なんでもない(です)」」」

 

水「お……おう」

 

ジャンヌ「作戦は決まった!!とりあえず私達はここに潜伏するから理子で情報集めを頼む!!水はとりあえず動くな」

 

水「………了解」

 

咲「私たちが下手に動かないように見てます」

 

美癒「ボクも」

 

周二「なら安心だ。俺は一旦、兄さんと話があるんでな」

 

周一「ということで一旦、実家帰りだ」

 

椿「私は………柳とやらに会いに行くわ」

 

水「その時は咲に同伴させよう。案内してやれ」

 

咲「はい!!」

 

なんだかんだで三人も馴染んできたらしく話はすぐに決まり終わった。

 

 

というわけで僕はしばらく寮に閉じ込められることになった。

授業を受けに行けるような状況じゃないのでしばらくはサボりだ。まぁ、学力も単位も問題ないし大丈夫大丈夫。

 

ちなみに毎日交代で見張りがつくらしい。

いや、みんな信用しなさすぎ………

 

『いや、あなたみんなに何かあったら突撃するでしょ……』

 

水「おわっつ!?リリ!?唐突なんだよ!!」

 

『ふふふ………武偵なら油断するな!!少年くん!!』

 

水「てめぇ………もう高校生だぞ………少年言うな………!!」

 

美癒「先輩は充分、少年ですよ」

 

水「わぁっ!?」

 

次は美癒に突然、話しかけられてびっくりしてしまった。

 

美癒「そういう反応が少年っぽいんです」

 

水「お……おう」

 

『ほら!!後輩にも言われてるよ~』

 

水「リリ、後で覚えとけ」

 

美癒「………一人で話してるようにしか見えないのでなれませんね」

 

美癒にはリリのことも話しているのだがやっぱり独り言にしか見えないよな…………それが正常だ。

 

水「リリ、美癒がいるんだ。後で話そう」

 

『了解、二人でゆっくりはなして』

 

水「………ありがと」

 

リリが黙って少し奥の方に行った感じがしたので美癒を見た。

 

水「にしてもよく美癒も力貸してくれたな。ありがとな」

 

美癒「先輩には返そうとしても返せないですから」

 

水「………お前と初めて会った日か………」

 

そう………あの雨の日、レキと僕は美癒に出会ったんだ。

 

美癒「久しぶりに話しましょうか。あの日のこと」




次は美癒と水の話!!お楽しみに!!
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